今、洗濯乾燥機はスクエアデザインにシフト。泡洗浄や温水洗浄もトレンド

洗濯機

家電製品は知らないうちにものすごい進化を遂げています。ここでは、洗濯乾燥機の現状と注目モデルをご紹介しましょう。

洗剤と柔軟剤の自動投入機能にも注目

縦型洗濯乾燥機では数年前から1枚フタのガラストップを採用するなど、デザイン性を訴求するモデルが増えているが、ドラム式洗濯乾燥機も、パナソニックのCuble(キューブル)の登場からスクエアに近いフォルムにデザイン性がシフトしてきた。

洗浄機能では衣類への浸透力の高い「泡」や、洗剤をより活性化させる「温水」を用いて高い洗浄力を実現しているモデルが増えている状況だ。

乾燥機能では、大風量で衣類のしわを伸ばす日立の「風アイロン」が人気。ヒートポンプとヒーターを組み合わせて天日干しよりふんわりした仕上がりにするシャープの「ぽかぽかおひさま乾燥」などもユニークだ。

また、「全自動」という点では、液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能を搭載したパナソニックが秀逸。Wi-Fi(無線LAN)機能も内蔵しているので、帰宅時刻に合わせて遠隔で洗濯を開始することもできる。

液体洗剤・柔軟剤自動投入機能とWi-Fi内蔵による遠隔操作を実現

ドラム式洗濯乾燥機
パナソニック
NA-VX9800
実売価格例:34万8120円

まとまった量の液体洗剤と柔軟剤をタンクにセットして、それらの銘柄を指定するだけで、洗濯の際に洗剤と柔軟剤の量やすすぎ回数などを最適化して自動投入する機能を搭載。Wi-Fiを内蔵し、スマホからの遠隔操作も可能だ。

「ナノイーX」によって衣服に付いた花粉を90%以上抑制する「花粉ケアコース」、洗濯槽に入れた衣類のニオイを抑える「洗濯かごモード」なども魅力的だ。

液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を搭載。洗濯のたびにキャップで液体洗剤の分量を量ったりする手間がなくなる。

専用アプリを使って遠隔操作で洗濯を開始するといった使い方が可能。

スクエアなデザイン性の高さが魅力。洗剤の自動投入機能やWi-Fiも搭載

ドラム式洗濯乾燥機
パナソニック
NA-VG2200
実売価格例:28万8670円

スクエアなフォルムでデザイン性を追求したモデルだが、パナソニックのNA-VX9800と同様に、液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能やWi-Fi機能を搭載する。

大きな違いは乾燥機能。こちらは省エネ性の高いヒートポンプ式ではなくヒーター式を採用するが、大風量によって室温プラス約10℃の低温風を用いるため、衣類を傷めずにしわを抑えながら乾かすことができる。

どこに置いてもインテリアになじむような、スクエアでスタイリッシュなデザインが魅力だ。

注目の新技術「ウルトラファインバブル」で、繊維の奥にまで洗浄成分を届ける

ドラム式洗濯乾燥機
東芝
TW-117X6
実売価格例:27万2110円

目に見えないナノサイズの微細な泡を含む洗剤液を生成することで、洗剤の洗浄成分(界面活性剤)を繊維の奥にまで届ける「ウルトラファインバブル洗浄」を搭載する。

衣類の黄ばみやがんこな汚れを落とす温水洗浄にもウルトラファインバブルを採用。水道水で洗った場合に比べて、皮脂汚れを落とす効果が高い。

洗濯後にドラム槽の外側や外槽の内側を自動で掃除する「自動お掃除モード」を搭載。

大風量でしわを伸ばし、ふんわりと乾かす「ふんわリッチ乾燥」も注目。

本体幅約60センチのスリムさを実現。マンションなどにも導入しやすいスタンダードモデル

ドラム式洗濯乾燥機
日立
BD-SG100B
実売価格例:19万9940円

大風量で乾燥させることで洗濯時にできたしわを伸ばしてくれる「風アイロン」機能と、槽を自動的に洗浄する「自動おそうじ」機能を搭載するスタンダードモデル。

本体幅約60センチのスリムタイプで、内寸奥行き54センチ以上の防水パンに入る。マンションなどスペースに制約がある場合でも置きやすい。

省エネ性とふんわりとした仕上がりを両立。手入れのしやすいハーフミラー加工も魅力

ドラム式洗濯乾燥機
シャープ
ES-P110
実売価格例:25万5630円

衣類に微細な水滴を勢いよく吹きかける独自の「マイクロ高圧洗浄」に加えて、新たに「温水極め洗いコース」を搭載。35℃前後に衣類を温めることで洗剤の酵素を活性化させ、泥汚れや皮脂の黒ずみなどのがんこな汚れを落とす。

ヒートポンプとサポートヒーターによる「ハイブリッド乾燥」技術を採用しており、高い省エネ性能と天日干しのようなふんわりとした仕上がりを両立する。

衣類のがんこな汚れをスポット洗濯できる超音波ウォッシャーを搭載

縦型洗濯乾燥機
シャープ
ES-PU11B
実売価格例:18万6940円

内槽側面に穴がない「穴なし槽」を採用する洗濯乾燥機。超音波で衣類の汚れをスポット洗濯できる「超音波ウォッシャー」を搭載しており、がんこな汚れの予洗いなどに役立つ。

3万8000回/秒の振動で汚れを落とす「超音波ウォッシャー」を搭載。

穴なし槽で熱風を循環させやすいため、他社と違って内ブタがなく、付属のハンガーに掛けて衣類や上履きなどを乾かせる「ハンガー乾燥」機能も魅力だ。

解説/安蔵靖志 (IT・家電ジャーナリスト)

※価格は記事制作時のものです。

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