
かけ放題プランに契約していなくても、通話が無料になる方法がある!
現在は大手キャリア3社とも、通話時間や回数を問わず、料金が定額になるかけ放題の料金プランが主流。
だが、ドコモでシェアパックの子回線は、通話が従量制の「シンプルプラン」を選べるし、かけ放題以前の旧料金プランをそのまま利用しているケースだってあるだろう。格安SIMも、通話料は従量制のケースが多い。
このようなときに、通話料を節約できるのが、データ通信として音声を送受信する「IP電話」を使う方法である。
中でも、LINEが提供する「LINE Out Free」は、利用に料金がかからないのが魅力。
発信前に、30秒間の動画広告を見る代わりに、携帯電話への通話が1分、固定電話への通話が3分間無料になる。
無料通話は、1日に5回まで利用できるため、それほど長電話しないで要件だけを伝えるというときなどに重宝する。
LINE Out Free
提供元:LINE
iPhone
iPhoneでは「電話」の連絡先から電話ボタンを長押しすると、LINEが選べる。
電話番号を確認してから、電話ボタンをタップし、広告を見た後で、会話ができる。
Android
LINEアプリからは「その他」のタブから下にたどっていき、「LINE Out Free」を選択。
広告が終わるまでじっと待つ。「×」ボタンが現れたら、これを押せば通話ができる。
また、iPhoneどうしであれば、「FaceTime」を使ってもいい。
電話番号での発着信ができないという制限はあるものの、iPhoneやiPadなどと通話する際に便利だ。
しかも、LINE Out Freeと異なり、通話時間や通話回数に制限もない。
FaceTime
提供元:Apple
Apple IDに紐づく電話番号やメールアドレスを選択するだけ。電話番号への発信は不可。
マイクロソフトの「Skype」も、IDを持っている人どうしであれば料金は無料。
なお、固定電話や携帯電話への発信が必要なときは有料になるが、携帯電話へ100分・513円のようなパッケージも用意されており、通常の電話よりも割安だ。
Skype
提供元:Microsoft
SkypeどうしならIDで発着信でき、料金は無料。
「050」で始まる番号を使う電話アプリも便利
売り込みの電話がかかってきそうで、電話番号を教えるのがためらわれる。
そんなときに便利なのが、「050」から始まる電話番号が発行されるIP電話アプリだ。
アンケートなどに答える際には050の番号を書いておき、電話がかかってきても出ないようにしたり、あまりしつこいようなら番号を解約したりするという手も使える。
ただし、番号を発行するIP電話アプリは、基本使用料として毎月いくらかの料金がかかることが多い。予備の電話番号を持つために、料金を払うのはもったいないと思う人も多いだろう。
そこでおすすめなのが、楽天コミュニケーションズの「SMARTalk」。
基本使用料は完全に無料で、自分から発信したときだけ料金がかかる仕組みなのだ。
通話料は、一部の050番号宛てが無料となり、国内の携帯電話、固定電話、国際電話、一部の050電話宛てが30秒8円。
携帯電話宛てが割安なので、かけ放題プランに入っていない人向きといえるだろう。
SMARTalk
提供元:楽天コミュニケーションズ
iPhone
iPhoneの場合、標準の電話アプリから発信することが可能。「宛先」を長押しして、「SMARTalk」を選択しよう。
Android
電話帳は、ふだん使っているものをそのまま呼び出すことが可能。050番号で発信できるが、緊急通話などは不可。
相手の番号を調べてくれる「Whoscall(だれ電)」で迷惑電話を撃退!
電話帳(連絡先)に登録されていない人から電話がかかってくると、スマホの画面には、電話番号だけが表示される。
なじみのない電話番号だからとスルーしてしまったら、意外と重要な電話だったということもありうることだ。とはいえ、やっぱり迷惑電話だったということもあるだろうし、振り込め詐欺のようなものだったりすると、怒りやショックも大きくなる。
だから、普通は、知らない電話番号からかかってきたら、なかなか電話には出づらいはずだ。
このようなときに便利なのが、「Whoscall(だれ電)」というアプリ。着信があると、その電話番号をネット経由でチェックしてくれる。
世界各国の電話番号が7億件もデータベースに登録されており、不在着信が残っていたときに、どこからの電話かをチェックすることも可能だ。
AndroidとiPhoneの両対応。Android版は、広告表示がある代わりに無料で使うことを選べる。iPhone版は初月のみ無料で、以降は月額200円となるが、利便性が高いのでおすすめできる。
Whoscall(だれ電)
提供元:Gogolook
iPhone
iPhoneの場合は利用する前に、「設定」の「電話」で「Whoscall」をオンにしておく必要がある。
Android
電話帳に登録されていない番号からかかってきても、膨大なデータベースと照合して発信先を特定できる。
解説/石野純也(ジャーナリスト)