ここ数年、盛り上がりを見せている「フォトブック」。家族の日常や旅行など、テーマ別に思い出が詰まった一冊を仕上げることができる。ここでは、注目のサービスを紹介しよう。
フォトブックに載せる写真をセレクトするコツは?
デジタル写真が当たり前の時代にあって、意外にも盛り上がりを見せているのが「フォトブック」だ。
フォトブックとは、お気に入りの写真を印刷・製本して、写真集のような形にするもの。写真のサイズやレイアウトを自由に選べ、同じデータで何冊も作成できるのが、従来のアルバムとは違うところだ。
スマホやパソコン、テレビなど、今や写真を見るためのツールはさまざまあるが、フォトブックで鑑賞する写真には、画面で見る写真とはまた違った感動がある。
パソコンの中に保存してある思い出の写真の中からお気に入りのカットをセレクトして、自分だけのフォトブック作りに、ぜひチャレンジしていただきたい。
では、フォトブックに載せる写真は、どのように選ぶべきか。
パソコンの中にある写真は、時系列やイベントごとにフォルダーで整理されている場合が多いだろう。その中から、フォトブックになりそうな数や内容がそろっているフォルダーを選び、写真をセレクトすればいい。
選ぶ際に、まず迷うのは、連写や同じ場面の中から、どのカットを選ぶかである。
ベストショットを1枚選ぶのは至難の業なので、例えば「同じシーンは3枚まで」など、自分なりのルールを決めておくといい。
その際、出来事であれば「最初、真ん中、最後」を、人物であれば、「引き、バストアップ、寄り」というように写真をセレクトしていくのがコツだ。
同じ場所の写真は3枚まで
次に、季節感や色彩を意識するのもポイント。
夏であれば、入道雲、スイカ、ヒマワリなど、一目で季節がわかる写真を選びたい。また、色みの豊かな写真をチョイスすることで、ページ全体が明るい雰囲気になる。
季節感や色彩を意識しよう
また、例えば、子供の成長がテーマのフォトブックであれば、子供が描いた絵や家族に書いてくれた手紙、「LINE」でやり取りしたスクリーンショットなども素材になる。
人物や風景だけでなく、こうしたカットも載せることで、より生き生きとした内容のフォトブックになる。
写真以外の素材もセレクトするといい
テーマや目的に合わせてサービスを選ぼう!
フォトブックは、インターネットから注文できる。ウエブブラウザーで、サービスを提供しているサイトにアクセスし、それぞれのガイドに沿って作業を進めていけばいい。
いろいろな会社がサービスを提供しているが、例えば、家族の日常をインデックス的に残すなら、アスカネットの「オートアルバム」がおすすめ。
1ページ16分割、最大で1600カットを収録でき、1年分の写真やイベントをまるっと一冊のアルバムにすることができる。
日々の生活をインデックスアルバムに
また、旅行などの写真は、同じくアスカネットの「マイブック」がおすすめ。
こちらは編集の自由度が高く、これぞという瞬間は大胆に、ちょっとした出来事はアクセント的に小さく、といった具合にデザインできる。
旅行写真は自由編集が可能なタイプで
プロの写真集のようなクオリティを目指すなら、キヤノンの「フォトジュエル」がおすすめだ。
こちらは、カメラやプリンターなど、キヤノン製品のユーザー登録をしている人限定のサービスになるが、同社の超高画質ブリンターを使った、高い解像感と色再現性のフォトブックが作成可能。
フラットに開く上質な製本なので、見開きいっぱいで、ダイナミックに写真を鑑賞できる。同社の製品を使っている人は、大注目のサービスだ。
高画質印刷でプロも納得の仕上がり
そのほかのおすすめフォトブックサービス
しまうまプリントフォトブック
文庫サイズ36ページが198円。フォトブック初心者でも失敗を恐れず気軽に作れる。安いので、手軽なプレゼントにもぴったり。
TOLOT
スマホから簡単にフォトブック、カレンダー、ポストカードが作れる。スマホ世代の写真整理におすすめ。
キヤノン フォトジュエルS
日付やフォルダーを指定するだけで、自動セレクト&自動レイアウト。仕上がりもキヤノンの高画質技術が生かされる。ペットモードも搭載。
カメラのキタムラ フォトプラスブック
全国のキタムラのお店で、スタッフにやり方を聞きながら製作できる。ネット注文も可。ページの継ぎ目がないフルフラットがおすすめ。
解説/徳本雅美(写真整理アドバイザー)
※サービス内容は、変更になる場合があります。