世界に無数に存在する家電の中には、斬新すぎる発想を持った製品が少なくない。本連載では、思わず人に話したくなる、世界の知られざる「やりすぎ家電」を、家電スペシャリストの滝田勝紀が、丹念に発掘、レポートする。
ジョンソンヘルステック
ホライズン フィットネス CITTA BT5.0
実売価格例:8万1000円
キーボードをたたきながら、エクササイズができる!
何の因果か、私はフリーランスの編集者/ライターなんて肩書きを背負ってしまったため、目覚めている時間のほとんどはパソコンで原稿を書いている。
だから、当然のように運動不足のだらしない体だ。でも、運動不足を解消する時間があるくらいなら、原稿の締め切りを一つでもクリアしないと明日がない。
というわけで、「パソコンで原稿を書きながら運動不足が解消できる、そんな夢のようなやりすぎデスクがないかなー?」と本気で考えていた。
そうしたら、とうとうそんな夢を実現する、やりすぎデスク、ホライズン フィットネスの「CITTA BT5.0」が発売されたから驚いた。
構造は、いたってシンプルだ。
本格的なエアロバイクのハンドル部分に覆いかぶせるように、スライド収納式のテーブルをセットすることで、ノートパソコンやタブレットを置くことができ、画面を見ながらエクササイズができる。
メーカーによれば、ペダルを回しながらメールをチェックをしたり、動画を見たりと、時間を有効に使えるとのことだ。
机に向かっていると、原稿を書く手がパッタリと止まることがある。これは、おそらくどんな仕事でも同じで、そうやって煮詰まった際にどうするか?
立ち上がって体を伸ばしたり、休憩スペースで人としゃべったり、ちょっとお菓子をつまんだり、それこそ外に出て歩いてみたり……。
このCITTA BT5.0なら、そこに居ながらにして、まるでスポーツジムに通っているような感覚で、10個のプログラムから好きなものを選び、ペダルを回し続けることで本格的な気分転換ができるのだ。
しかも、パッとひらめきが降りたら、その場で即パソコンに打ち込めるので、思いついたことを忘れてしまう心配もない。
おそらく、これまでにないワークスタイルは、斬新な発想を生み出しやすくなるだろう。
海外のビジネスマンは、仕事と同じくらい健康に気を遣っているのに対し、日本人は仕事熱心だが、健康の優先順位が低い人も多い。
そんな日本のまじめなビジネスマンを救う一台になるかもしれない。
ズバリ、ココがやりすぎ!
10種類もの効率的なプログラムを準備する
インターバル、体重減量、ローリング、ケイデンス、ランダム、目標心拍数ゾーン、目標心拍数%など、状況や目的に応じて10種類のプログラムから選べる。
テーブルは大きく、パソコンでも本でも載せられる
ノートパソコンはもちろんのこと、タブレットや雑誌、さらにはヘルシーフードなどを置いて、お気に入りのコンテンツなどを楽しみながら運動ができる。
家具のようにインテリアにもなじむ
幅65センチ×高さ130センチ×奥行き123センチいう本体サイズは、デスク+フィットネスマシンという複合機としては省スペース。インテリアにもなじむ、落ち着いた趣だ。
解説/滝田勝紀(フリーランスライター)
◆Profile/フリーランスの編集者で「All About」の家電ガイド。ITメディアの「滝田勝紀の白物家電スゴイ技術」ほか連載多数。ドイツで開催される「IFA」ほか、海外展示会取材経験も豊富。電子雑誌「デジモノステーション」ディレクターも兼任している。
※価格は、記事制作時のものです。