〈パソコンが重い〉動作が遅い原因はコレ!PCを軽くする解消法・対処法ベスト13|Windows 11 対応

レビュー

パソコン(PC)を長く使っていると、だんだんと動作が遅くなり、イライラさせられることが増えてくる。そんなときはまず遅くなった原因を調べ、それを改善する対処法を試してみるといい。PCを修理に出したり、買い替えたり、初期化したりするのは、それからでも遅くはないはずだ。それに、うまくいけば意外とあっさり「軽く」「速く」なることも多い。今回は、Windows10や8.1、7のほか、最新OSの「Windows11」にも一部対応したテクニックを紹介する。

対処法(1) 起動ドライブをクリーニングする

▶対応OS:11/10/8.1

システムが不安定な場合は、まずは起動ドライブの空き容量をチェック。空き容量に余裕がない場合は、ファイルを別のドライブに移動したり、不要なアプリを削除したりして空き容量を確保しよう。

例えば、10の場合は、デフォルトのファイル保存場所を「設定」→「システム」→「記憶域」から変更可能。「ドキュメント」の保存先などを、起動ドライブとは別のストレージに設定しておけば、起動ドライブにファイルをため込むことも少なくなるはずだ。

次に、試してほしいのが「アプリの削除」と「ディスククリーンアップ」。不要なアプリをアンインストールすれば、手っ取り早く空き容量が増やせるし、ディスククリーンアップなら不要なファイルを自動的に洗い出して、そのまま削除できるので手間もかからない。

改善策-1 初期設定の保存先を変更

10は「設定」→「システム」→「記憶域」→「新しいコンテンツの保存先を変更する」、11では「設定」→「システム」→「記憶域」→「ストレージの詳細設定」→「新しいコンテンツの保存先」から「ドキュメント」や「アプリ」などの保存先を別のストレージに変更できる。
ただし、これまで保存したファイルは以前のフォルダーに残ったままなので、あとから新しい保存先に手動で移動する必要がある。

プルダウンメニューから起動ドライブ以外のストレージを選択しよう。

改善策-2 ディスククリーンアップ

「ディスククリーンアップ」を実行すれば、不要なファイルを自動的にリストアップ&削除してくれる。起動方法は、エクスプローラーから目的のドライブを右クリックし、プロパティの「全般」タブを開いて「ディスククリーンアップ」を実行すればOKだ。

「システムファイルのクリーンアップ」からは、不要なWindowsアップデートファイルなど、さらに多くのデータを選択可能。要不要を見極めて自己責任で削除しよう。

改善策-3 不要なアプリのアンインストール

アプリのアンインストールは、10は「設定」→「アプリ」、11は「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」から行える。リストを「サイズ順」に並び替えるなどして、なるべくサイズが大きく利用頻度が低いアプリから削除を検討しよう。

リストの並び順は「サイズ」のほか、「使用頻度」も適用可能。あまり使わないアプリを見極める際に役立つはずだ。

対処法(2) メモリー増設不要でパソコン起動を短縮化

▶対応OS:11/10/8.1

Windowsの「高速スタートアップ」は、シャットダウン状態からのパソコン起動を高速化してくれる機能だ。通常、本機能は初期設定で有効になっているが、電源オフからの起動が遅く感じるならなんらかの理由で無効になっている可能性がある。

改善策 「高速スタートアップ」の有効化

「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」をクリック。次に、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックし、シャットダウン設定の編集禁止を解除する。

なお、11の場合、コントロールパネルはスタートメニューの「すべてのアプリ」→「Windowsツール」のほか、検索機能で「コントロールパネル」と入力することでも起動可能だ。

初期状態では高速スタートアップの設定はグレーアウトになっており、そのままでは変更することはできない。「現在利用可能ではない~」をクリックして、設定変更を許可しよう。

「シャットダウン設定」の最上段にある「高速スタートアップを有効にする(推奨)」をチェックし、画面下部の「変更の保存」をクリックする。

高速スタートアップはシャットダウン状態からの起動のみ適用される。再起動は従来どおりの起動時間が掛かる。
徐々に起動が遅くなっている場合…原因は「スタートアップアプリ」かも?

対処法(3) 起動が遅い理由はスタートアップアプリかも?

▶対応OS:11/10

「スタートアップアプリ」とは、パソコン起動時に自動的に開始するアプリのこと。数が少ないうちは大きな問題はないが、増えすぎるとシステムに負荷が掛かりやすくなり、パソコンの起動時間を長引かせてしまうことがある。

改善策-1 スタートアップアプリの数を減らす

10は「設定」→「アプリと機能」→「スタートアップ」、11は「設定」→「アプリ」→「スタートアップ」を開く。

スタートアップアプリの設定は、アプリ関連の設定項目から利用できる。

一覧から不要なアプリを選んで、スイッチをオフにする。この際、リストの並び順を「スタートアップへの負荷」に変更し、システムへの「影響」が大きいと思われるアプリから優先して無効化したほうが、より大きな効果を見込める。

アプリによってはスタートアップを無効化すると、動作に支障をきたす場合もある。なるべく問題なさそうなアプリを選んでスタートアップを無効化しよう。

改善策-2 バックグラウンドアプリの無効化

Windowsでは、様々なアプリがバックグラウンドで実行されている。もし明らかに不要なアプリがある場合は、システムへの負荷を軽減するため無効化してしまうのも手だ。

10では、バックグランド動作の無効化は、設定の「プライバシー」→「バックグラウンドアプリ」から実行可能。使用頻度の低いアプリなど、問題なさそうなものから無効化していくといいだろう。

バックグラウンド動作の停止によりパソコンの負荷が減り、ノートパソコンのバッテリー持ちをある程度延ばせる場合もある。

一方、11では設定の「アプリ」→「アプリと機能」からバックグラウンドアプリの動作を制御可能。まずアプリ一覧の右端にある三点リーダーから「詳細オプション」を表示する。

バックグラウンドで動作するアプリのみ、プルダウンメニューに「詳細オプション」が表示される。

あとは「バックグラウンドアプリのアクセス許可」を「常にオフ」にすれば、バックグラウンド動作が無効化される。

初期状態では、消費電力を考慮した「電力最適化(推奨)」が適用されている。

なお、アプリと機能から詳細オプションを選べるのは、バックグラウンドで動作するアプリのみとなっている。詳細オプションが表示されないアプリの場合は、そもそもバックグラウンドアプリではないので設定は不要だ。

【コラム】
うっかり必要なデータを消してしまったときは?

起動ドライブの空き容量を確保するために不要なファイルだけを消したつもりが、うっかり大切なデータまで削除してしまった──そんな一大事に効果てきめんなのが、削除したファイルを元の状態に戻してくれる「データ復元ソフト」

こうしたデータ復元ソフトにはさまざまな製品があるが、ビギナーにも使いやすいのが、ワンダーシェアーソフトウェアの「Recoverit(リカバリット)」だ。基本的なデータ復元機能をもれなく備えているうえ、クラッシュしたパソコンからのデータ復元のほか、破損した動画ファイルの修復なども可能と高度な便利機能も多数搭載している。

データ復元ソフト「Recoverit(リカバリット)」
▼無料ダウンロードはこちら

ゴミ箱やデスクトップからのデータ復元など、Recoveritの基本機能をすべて使える「無料版」も用意。合計100Mバイトまでのデータを復元可能なので、まずは気軽に試してみるといいだろう。

対処法(4) 視覚効果の無効化でイライラを解消する

▶対応OS:11/10/8.1

Windowsには、ウインドウの最大化や最小化を滑らかなアニメで表現したり、写真ファイルのアイコンをサムネイルで表示したりなど、目を引くエフェクト効果が多数用意されている。

こうした演出は見た目こそ華やかだが、システムに負荷を掛ける原因にもなりがちだ。パソコンのパフォーマンスを少しでも改善したいなら、こうした視覚効果は思い切って無効化してしまおう。

改善策 視覚効果を「パフォーマンス優先」に

視覚効果の変更は「システムのプロパティ」から行える。8.1は「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」、10は「設定」→「システム」→「詳細情報」→「システムの詳細設定」からそれぞれ「システムのプロパティ」を開こう。

一方、11の場合、「設定」→「システム」→「バージョン情報」→「システムの詳細設定」から「システムのプロパティ」を表示可能だ。

10では8.1と同様、コントロールパネルからも「システムのプロパティ」を開ける。一方、11ではコントロールパネルからは「システムのプロパティ」を開けなくなっているので注意しよう。

「システムのプロパティ」が開いたら、「パフォーマンス」項目の「設定」ボタンをクリック。

「システムのプロパティ」では、パソコン上級者向けの各種システム設定を利用可能。安易に変更するとOSの動作に支障をきたす可能性が高いので注意して欲しい。

視覚効果から「パフォーマンスを優先する」を選んで、OKボタンをクリック。これでシステムに負荷を掛ける演出をまとめて無効化できる。

元の視覚効果に戻すには、「パフォーマンスを優先」から「コンピューターに応じて最適なものを自動的に選択する」に変更すればOKだ。

「カスタム」を選択すれば、リストの視覚効果を自由に変更することも可能だ。

対処法(5) なぜか遅いファイル検索を高速化する

▶対応OS:11/10/8.1

ファイルの検索時間が遅いときに試してほしいのが、「インデックスの作成」。ファイルの索引ともいうべき「インデックス情報」をあらかじめ作成しておくことで、検索速度を飛躍的に短縮化することが可能だ。

改善策 インデックスファイルを作成する

インデックスの作成は、「コントロールパネル」→「インデックスのオプション」から行える。

まず「コントロールパネル」の表示方法を「大きいアイコン」もしくは「小さいアイコン」に変更したうえで、「インデックスのオプション」をクリックする。

カテゴリー別の表示方法では「インデックスのオプション」は表示されない。

「インデックスのオプション」→「変更」ボタンをクリック。

ウィンドウ右側の「含まれる場所」にあるフォルダーは、初期状態でインデックスファイルが作成されるようになっている。

「選択された場所の変更」欄からインデックスを作成するストレージを選択し、「OK」をクリック。これで直ちにインデックスの作成が開始する。

初回のインデックス作成は時間が掛かる。

対処法(6) 自動メンテナンスのバックグラウンド動作を停止する

▶対応OS:11/10/8.1

「自動メンテナンス」は、バックグラウンドでシステムスキャンやソフトウェア更新などを自動で行ってくれる、いわばパソコンの見守り役。しかし、メンテナンスの実行中はパソコンに負荷が掛かるため、OSの動作がどうしても重くなりがちだ。

従って、パソコン作業を妨げられたくないときには、念のため自動メンテナンスを無効化しておいたほうがいいだろう。

改善策-1 自動メンテナンスの停止方法

「自動メンテナンス」の状態は、「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「セキュリティとメンテナンス」からチェックできる。

自動メンテナンスの実行中は、「メンテナンス」項目の「自動メンテナンス」に「メンテンナスは進行中です」と表示されている。中断する場合は「メンテナンスの停止」をクリックすればOKだ。

「自動メンテナンス」項目に「メンテナンスの開始」と表示されている場合は、メンテナンスは実行されていないので特に操作を行う必要はない。

改善策-2 自動メンテナンス時刻を変更する

自動メンテナンスのスケジュールは「自動メンテナンス」項目の「メンテナンス設定の変更」から行える。深夜や早朝に設定しておけばパソコン作業を妨げることもないだろう。

「メンテナンス設定の変更」をクリックすると、別画面が開く。ここでメンテナンスを実行する時刻を設定しよう。
「重いアプリ」を特定し、削除するにはどうしたらよいか。

対処法(7) メモリーを圧迫する重いアプリを特定&削除する

▶対応OS:11/10/8.1

心当たりが特にないのにパソコンの操作が遅いときは、特定のアプリがメモリーを圧迫している可能性が高い。

そんな重いアプリは「タスクマネージャー」から探し出すのがベスト。タスクマネージャーの「プロセス」からは、起動中のアプリがどれだけメモリーを使用しているのか確認できる。

あとは念のため、作業中のファイルをいったん保存してから、重いアプリを終了させればメモリーの空き容量を増やすことができる。

改善策-1 空きメモリーを増やす

「タスクマネージャー」はスタートボタンの右クリッメニュー、もしくは「CTRL+ALT+DELETE」キーから起動可能。簡易表示で立ち上がった場合は、画面左下の「詳細」をクリックして詳細モードに切り替える。

メモリー使用量をチェックするには、タスクマネージャーを「詳細モード」に変更する必要がある。

詳細モードの「プロセス」タブでは、動作中のアプリの一覧を確認可能。メモリー消費量は、一覧の「メモリ」の列で把握できる。

大量のメモリーを消費している重いアプリが特定できたら、そのアプリに切り替えて通常の手順で終了させよう。もちろん、その際は作業中のファイルを保存するのをお忘れなく。

列最上段の「メモリ」部分をクリックすると、アプリの並びをメモリーの使用量順に切り替えることも可能だ。

改善策-2 ブラウザーのタブを閉じる

ブラウザーのタブはついついたくさん開いてしまいがちだが、これがメモリーを思いのほか消費する。不要なタブは早めに閉じておくほうが無難だ。

ブラウザーによってタブの閉じ方は異なるが、大半はタブの右クリックメニュー→「タブを閉じる」や、タブ上の「×」ボタンで閉じられるはずだ。

対処法(8) エクスプローラーのレスポンスを改善する

▶対応OS:11/10/8.1

「エクスプローラー」ではビギナーでも使いやすいようにに、画像のサムネイルを表示してくれたり、ツールアイコンにマウスカーソルを重ねるとガイドを出してくれたりなど、さまざまな配慮が施されている。

ただし、こうした機能は少なからずメモリーを消費する。レスポンスを重視するなら、思い切って無効化してしまおう。

改善策 「フォルダーオプション」の無効化

10/8.1は、エクスプローラー上部のリボンから「表示」→「オプション」、11の場合は、エクスプローラーのツールバーから「…」→「オプション」をクリックする。

10/8.1の場合、エクスプローラーのリボンは画面右上の「V」アイコンをクリックすることで展開できる。

「フォルダーオプション」が開いたら、「表示」→「詳細設定」にある下記の項目のチェックを外す。

・フォルダーとデスクトップの項目の説明をポップアップで表示する
・フォルダーのヒントにファイルサイズ情報を表示する
・フォルダーの結合の競合を非表示にする
・暗号化や圧縮されたNTFSファイルをカラーで表示する
・空のドライブは表示しない
・登録されている拡張子は表示しない

また、下記の項目についてはチェックを付ける。

・常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない

設定が終わったら、ウィンドウ上部の「フォルダーの表示」項目にある「フォルダーに適用」を選択し、「この種類のフォルダーすべてについて現在のフォルダー表示設定を適用しますか?」とメッセージが表示されたら「はい」をクリックする。

初期設定のフォルダーには「既定値に戻す」から戻せる。

対処法(9) 電源オプションのカスタマイズでパフォーマンスを改善する

▶対応OS:11/10/8.1

Windowsの初期設定では、消費電力と性能のバランスを取ってほどほどの速度で動作するようになっている。従って、処理速度優先でパソコンを利用したい場合は、「電源オプション」の設定を変更してパフォーマンスを上げればいい。

改善策 電源オプションを変更する

「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「電源オプション」→「プラン設定の変更」をクリック。

電源プランが複数ある場合は、現在利用しているプランの「プラン設定の変更」を選択する。

「詳細な電源設定の変更」をクリックする。

「このプランの既定の設定を復元」をクリックすると、初期状態の電源プラン設定に戻せる。

電源オプションの「詳細設定」から「プロセッサの電源管理」を下記の内容に変更する。

・最小のプロセッサの状態
バッテリ駆動:100%
電源に接続:100%

・システムの冷却ポリシー
バッテリ駆動:アクティブ
電源に接続:アクティブ

・最大のプロセッサの状態
バッテリ駆動:100%
電源に接続:100%

元の電源オプション設定に戻したい場合は「既定のプランの復元」をクリック。

対処法(10) ハードウェアトラブルの原因を特定する

▶対応OS:11/10

パソコンになんらかのトラブルが生じていると、本来のパフォーマンスが出せなくなり、レスポンスが重くなってしまう。

そんなときに役立つのが、「デバイスのパフォーマンスと正常性」だ。本機能を活用すればパソコンに詳しくない初心者でもトラブルの原因を特定し、適切な対策を取ることが可能だ。

改善策 「デバイスのパフォーマンスと正常性」を実行

10は「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」から、11は「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」から、それぞれ「デバイスのパフォーマンスと正常性」をクリックする。

Windowsセキュリティでは、ウイルススキャンやファイアウォールなど、総合的なセキュリティ対策を提供している。

「Windows Defender セキュリティセンター」→「デバイスのパフォーマンスと正常性」→「状態レポート」を開く。すべての項目に緑色のチェックマークが付いているなら、システムは正常に動作している。

「デバイスのパフォーマンスと正常性」からは、Windowsのクリーンインストールも利用できる。

「!」マークがある場合は、システムに問題が生じていることを示している。その場合は「!」マーク末尾の「V」をクリックし、画面の指示に従って適切な対策を行おう。

状態レポートになんらかの異常がある場合は、黄色の警告マークが表示される。

【関連記事】パソコンの動作が「不安定」な場合…診断する方法はこちら

対処法(11) ストレージの寿命をチェックする

▶対応OS:11/10/8.1

ハードディスクやSSDなど、ストレージは消耗品であり、時間経過とともに経年劣化していき、やがて寿命を迎える。こうした劣化したストレージを使っていると、データ消失のリスクはもちろん、パソコンの動作速度にも悪影響を及ぼす。

パソコンの動作が重いのに特に心当たりがない場合は、ストレージが劣化している可能性もありうる。こうしたときはフリーソフトを使って、ストレージの劣化具合をチェックしてみるのも手だ。

改善策 ストレージの寿命をフリーソフトでチェックする

ハードディスクやSSDなど、ストレージの異常を調べるには、フリーソフトの「CrystalDiskInfo」が便利だ。

ストレージの「S.M.A.R.T.情報」を読み込んで、電源投入数や使用時間、温度などを表示してくれるほか、ストレージの健康状態を「正常・注意・異常」の3段階で示してくれる。

ハードディスクだけでなく、SSDの健康状態もチェックできる。

さらに、タスクトレイに常駐し、ストレージに異変が生じた際にポップアップで警告を表示する機能も搭載。ストレージの寿命や劣化具合を手軽に確認できるので非常に便利だ。

アプリのダウンロードはこちら

対処法(12) ウイルス駆除を実行する

対応OS:11/10/8.1

「パソコンウイルス」と聞くと、データ流出の被害が真っ先に思い浮かぶかもしれないが、ウイルスの種類は千差万別。なかにはパソコンの動作を重くするウイルスも存在している。

従って、何も思い当たる節がないのに、パソコンが重い場合はウイルスに感染している可能性も考えられる。まずはセキュリティアプリを使ってウイルススキャンを実行しよう。

改善策 OS標準搭載のウイルス対策機能を活用

11/10には、標準で「Windowsセキュリティ」と呼ばれる総合セキュリティアプリが搭載されている。本アプリを使えば、ウイルススキャンから駆除までを実行可能だ。

Windowsセキュリティを起動するには、10の場合、「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」、11は「設定」→「プライバシーとセキュリティ」からそれぞれ「Windowsセキュリティを開く」をクリックする。

Windowsセキュリティは、タスクトレイのアイコンからも起動可能だ。

ウイルススキャンと駆除は「ウイルスと脅威の防止」から利用できる。

Windowsセキュリティでは手動のウイルススキャンも可能だが、リアルタイム保護も搭載されており、ウイルスの侵入をリアルタイムで防いでくれる。

「クイックスキャン」では、スキャン範囲をシステム内で脅威が検出されることが多いフォルダーに限定することで高速スキャンを実現。さらに、念入りなスキャンを行いたい場合は、「スキャンのオプション」→「フルスキャン」を実行しよう。

万が一、ウイルスが検出された場合は「検疫」により隔離措置が行われ、感染リスクを防いでくれる。

「スキャンのオプション」からは、フルスキャンのほかに任意のフォルダーを指定した「カスタムスキャン」なども利用できる。

なお、8.1の場合、Windowsセキュリティは非搭載だが、ウイルス対策アプリとして「Windows Deffender」を利用可能となっており、11/10と同様にウイルススキャンや駆除を利用可能だ。

対処法(13) Windowsアップデートを適用する

対応OS:11/10/8.1

インターネット経由でアップデートファイルを自動ダウンロードし、Windowsのシステムやセキュリティを常に最新の状態に保ってくれるのが「Windowsセキュリティ」だ。

パソコンのトラブルによってはWindowsアップデートを適用することで不具合が解消されて、動作が改善する可能性もある。

改善策 Windowsアップデートの実行方法

Windowsアップデートは初期設定で自動適用されるようになっているため、通常は手動で適用する必要はない。

しかし、なんらかの理由で設定を変更していると、アップデートが保留されて適用されないままになっている可能性もある。
8.1では「PC設定の変更」→「保守と管理」、10は「設定」→「更新とセキュリティ」、11は「設定」から「Windows Update」をそれぞれ開いて、更新が滞っていないか確認してみよう。

「更新プログラムのチェック」をクリックして、未適用のアップデートがないかチェックしよう。

更新プログラムが適用されずに保留状態になっている場合は、作業中のファイルを保存するなどしてからアップデートを完了させよう。

まとめ

パソコンが重くなる原因はユーザー環境によって千差万別。システム設定やストレージの空き容量など、怪しい点をくまなくチェックして動作の改善を図っていこう。

また、パソコンのメモリーが極端に少ないときは、8GB以上に増設すると劇的に動作が改善する場合が多い。システムドライブのストレージがHDDの場合は、データ転送速度の速い「SSD」へ換装するのも極めて効果的だ。

◆篠原義夫(フリーライター)
パソコン雑誌や家電情報誌の編集スタッフを経て、フリーライターとして独立。専門分野はパソコンやスマホ、タブレットなどのデジタル家電が中心で、初心者にも分かりやすい記事をモットーに執筆活動を展開中。

PR

大切な愛車を守る“最後の砦”!データシステム『カースティールブロッカー』で乗り逃げを阻止する!【盗難防止】[PR]
ひと昔前と比べれば減少傾向にはあるものの、依然として自動車盗難が各地で発生している。ここ数年の盗難被害台数は、1年間で5000台以上! なかでも、プリウス、ランクル、レクサスLX、アルファードなどのトヨタ車に盗難事例が集中している。大切な愛...

PRニュース