【個性派カメラで撮ってみた・第4回】 360度カメラ「THETA」by 大浦タケシ

ワンショットで全天球まるごと撮影できる360度カメラの代名詞的存在がリコーのTHETA(シータ)だ。THETA Vは、そのフラッグシップに位置づけられるモデルで、自然な立体感と発色を兼ね備えた品質の高い描写に加え、360度全方位からの音の収録が可能。動画撮影は高精細な4Kに対応し、全天球の4K動画をライブストリーミングで配信できるなど、多機能を誇る。

リコー
THETA V
実売価格例:5万640円

独特な縦長スタイルで、ボディの両面に魚眼レンズを配置し、全天球撮影を実現。前面中央部分にシャッターボタンを備える。小型・軽量ボディで持ち運びも苦にならない。
●サイズ/幅45.2mm×高さ130.6mm×奥行き22.9mm ●重量/121g

背面にもカメラを搭載

シャッターを押すだけで全天球画像が撮れる!

本機は、360度すべてを写し込む特別なカメラだが、扱いはいたって簡単。

撮影は、ボディ正面中央にあるシャッターボタンを押すだけだ。

ただ、モニターがないので、操作はアプリで行うのが基本。

撮影時に本機が傾いていても、アプリで再生する際に、どんな角度にも回転させることができるので、問題なし。

正立を考えずにシャッターが切れるのは便利だ。

また、条件にもよるが、記念写真などでその効果をより楽しむには、遠くの風景まで写し込むといい。

今回の撮影では、ハヤタ隊員がウルトラマンに変身するとき、ベーターカプセルを高く持ち上げていたような格好でシャッターを切ることが多かったが、自撮り棒などを使って、より高い位置で本機を構えると、さらに効果的な全天球画像が撮れるだろう。

全天球でも白飛びや黒つぶれを抑えたナチュラルな仕上がり

スマホだけでなく、パソコン用アプリも用意され、マウスで自在な再生が楽しめる。

上の写真はパソコン画面に表示したもの。

360度写し込むと、画面内の明るい部分と暗い部分の明暗比が高くなり、露出的に厳しくなりがちだが、THETA Vなら大丈夫。

この作例でも白飛び・黒つぶれがよく抑えられており、ナチュラルな仕上がりが得られる。

旅先の記念写真でも本機は活躍。アプリでピンチイン・ピンチアウトのほか、グルグルと画面を回して楽しめる。

360度画像や映像は、「YouTube」「Facebook」などに公開することも可能。

【編集部より】
下の画像が、360度動画です。画面左上に表示されるマークを操作するとグルグルと360度を見ることができます。

THETAで撮影

youtu.be

360度の世界が気軽に楽しめ、撮影後の活用も自在!

魚眼レンズを本体両面に備え、画像処理でつなぎ合わせて一つの全天球画像とするが、つなぎ合わせた跡がほとんどわからないのには驚いた。

撮るのも見るのも簡単で、360度の世界が気軽に楽しめる一台だ。

さらに、撮った画像や映像を共有したり、VRゴーグルでよりリアルに体験したりすることもできる。

「THETA S」はTHETAシリーズ専用のアプリ。カメラの操作のほか、撮影した画像や映像を直感的な操作で再生できる。

解説&写真/大浦タケシ
◆Profile/宮崎県都城市生まれ。雑誌カメラマン、デザイン企画会社を経てフォトグラファーとして独立。現在、程度のいい中古のフィルムパノラマカメラを探しているが、欲しいときに出会えない虚しさを感じている。

※価格は記事制作時のものです。

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