大人気の「デジタル一眼」。機種選びで失敗しないための基礎知識【2】

文具・ホビー・カメラ

Q ファインダーがない機種もあるけど、なくても困らない?

A
ミラーレス一眼のエントリー機にはない場合も。液晶モニターが代替になるが、あったほうが便利。

一眼レフでは構造上、必ず必要になるファインダーだが、ミラーレス一眼では、背面の液晶モニターがあれば撮影することができる。

そのため、一部のエントリー機種ではファインダーが省かれている。

コンデジやスマホでの撮影に慣れているのでファインダーは不要という人も多いし、ファインダーがないぶん、ボディは小型・軽量になり、価格が割安になるメリットもある。

一方、ファインダーを使うと、余計な視野が遮られて被写体に集中できるし、顔とカメラが密着することで、しっかり構えられブレ防止にも役立つ。

さらに、日差しの強い屋外や老眼などで液晶モニターが見えにくい場合でも、ファインダーなら問題なく見えるという利点もある。

一眼レフのファインダーは光学式だが、ミラーレス一眼では液晶などを使用した電子式(EVF)を搭載。

倍率(像の大きさ)や画像数で見え方が違うので、購入前には、必ず店頭で実機を確認しよう。

●一眼レフとミラーレス一眼のファインダーの違い

EVFは、画面上で明るさや色調の調整具合を確認することができ、さらに水準器などの撮影情報を表示することも可能だ。光学式ファインダーは、利便性では劣るが、クリアでキレのいい視認性が特徴。長時間のぞいても疲れにくい。

Q 液晶モニターって何に使う?どんな種類がある?

A
ライブビューや再生画像、設定を確認するのに便利。スペックでは、可動式か、タッチ対応かをチェック。

もともと液晶モニターは、撮影した画像の確認や各種設定を行うものだったが、ライブビューが主流になってからは撮影時にも活躍する。

液晶モニターでまずチェックしたいのが、可動式かどうか。

可動式なら、高い位置から見下ろすハイアングルや、下から見上げるローアングルなども楽な姿勢で撮影ができる。

可動方式には、上下方向に可動するチルト式と、ボディの横に引き出して可動するバリアングル式がある。

チルト式は、レンズ光軸上で可動するので、被写体と正対できるのがメリット。だが、通常、縦位置には可動せず、180度可動しない機種では自分撮りにも不向き。

一方のバリアングル式は、可動域が広く縦位置でも使えるのがメリット。ただし、広げた状態でぶつけたりすると壊れやすいので注意したい。

もう一つ、タッチ対応も要チェックだ。

撮影時には画面をタッチするだけで、好きな位置にピントを合わせることができ、再生時はタッチやスワイプで、撮影した画像の拡大や画像表示送りの操作ができる。

ボタンやダイヤルによる操作に比べると、断然快適だ。

これから購入するなら、可動式&タッチ対応の機種がおすすめだ。

●可動式&タッチ対応がベスト

地面すれすれの位置でカメラを構えても、液晶モニターを可動させ、画面をタッチすれば楽々撮影できる。可動式&タッチ対応の液晶モニターなら、撮影アングルの幅が格段に広がる。

Q 手ブレ補正の方式やスペックがいろいろで、よくわからない

A
デジタル一眼は光学式で、ボディ内蔵とレンズ内蔵とがある。最近は、ハイブリッドタイプが増加。

手ブレ補正には、撮影した画像を合成して補正する電子式と、レンズやボディに内蔵された機構で補正する光学式がある。

スマホやビデオカメラでは電子式を採用する機種が多いが、補正の効果や画質面では光学式が優れるため、デジタル一眼はほとんどが光学式を採用している。

光学式にも、レンズ内蔵とボディ内蔵の2種類がある。

レンズ内蔵は、焦点距離に応じて最適な補正が行われるように設計されているので、手ブレ補正効果が高い。

その代わり、レンズ自体も重くなってしまう。

ボディ内蔵は、装着するすべてのレンズで補正効果が得られるが、超望遠ではレンズ内蔵よりも効果が劣る場合もある。

最近では、ボディとレンズ、それぞれに手ブレ補正機構を搭載し、より補正効果を高めたハイブリッドタイプも増えている。

手ブレ補正効果は、シャッタースピード〇段分という数値で表され、この数値が大きいほうが、より高い効果が得られる。

ただし、どんなに優れた手ブレ補正も万能ではないので、撮影時にしっかり構えるなどの注意は怠らないようにしよう。

望遠域まで6.5段のハイブリッドタイプも登場

ボディ内とレンズ内の手ブレ補正をシンクロさせて、より高い効果を実現したのが、ハイブリッドタイプ。パナソニックのDC-G9は、望遠域まで6.5段の効果をうたう。

Q Wi-Fiとかブルートゥースとか撮影に関係あるの?

A
アプリを使ってスマホと連係できる。ブルートゥースなら、つなぎっぱなしでも電池の消耗が少ない。

Wi-Fiやブルートゥースなどの通信機能も、現在のデジタル一眼では定番の機能になっている。

スマホに専用アプリをインストールしてカメラと接続することで、スマホの画面にライブビュー表示してリモート撮影をしたり、撮影した画像をスマホに転送したりすることができる。

Wi-Fiやブルートゥースの活用例
・撮った写真をスマホやパソコンなどに転送する
・スマホアプリでシャッターなどの操作をする
・スマホの位置情報を撮影画像に記録する
・カメラのアップデートをネット経由で行う

従来は、Wi-Fiのみでの通信が主流だったが、常時接続すると、電池の消耗が激しいというデメリットがあった。

そこで、最近、各メーカーで採用が増えているのがブルートゥースによる接続。

電池の消耗が少ないので、常時接続していても安心で、一度ペアリングをしておけば、スマホのアプリを起動すると自動的にカメラと接続してくれる。

機種によっては、画像転送時に自動で画像サイズを調整する機能もあるので、撮ってすぐSNSにアップするという楽しみ方もできる。

●画像をスマホに自動で転送

ブルートゥースなら、一度接続設定を行えば、以降は基本的に接続の操作をせずともスマホに画像の転送などができる。

解説/岡田清孝(カメラマン)

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