写真が上手くなるための第一歩! カメラの使い方が身につくQ&A【2】

文具・ホビー・カメラ

Q
被写体別に撮影方法のセオリーを教えて!

A
人物は順光より半逆光がいい。ペットは擬人化もいい演出。クルマは周りに建物などがない場所を選ぶ。

写真は自由な表現が可能なものだが、ある程度の秘訣や、セオリー的なものを覚えておくと、上達へのきっかけとなりやすいので、ここにいくつかを挙げてみよう。

まず、人物の撮影では、顔に直射日光が当たって髪や鼻の影がきつく出てしまうような状況を避け、半逆光になるような場所を見つけること。

レンズは望遠ぎみのものを選び、絞りの数値を小さく設定すると、背景をぼかすことができ、人物が引き立つようになる。

人物の撮影

人物撮影では、光が柔らかい、ちょっと日陰になった場所や、半逆光の状態がおすすめ。望遠レンズで背景をぼかすとなおいい。

ペットの撮影も、人物と同様の注意が必要だが、これに加え、撮影者がグッとかがみ込むなどして、ペットと同じ目線からねらってみると、親近感を覚える写真が撮れるだろう。

また、ペットを人間と同じようなシチュエーションに置くこと、つまり、擬人化して撮るのも楽しい。

ただし、言葉を発することのない動物に無理強いは禁物。

あらかじめカメラの設定などは済ませておき、ペットが疲れたりする前に撮影を済ませるなど、負担をかけることのないように注意しよう。

ペットの撮影

目線を同じ高さにすると、画面の中でペットが生き生きと見える。

ペットの擬人化もかわいらしさを感じやすい演出。車に乗せたり、小物を使ったりして、コミカルに。

クルマの撮影などは、全体を撮るのであれば、周りに何もない丘の上などで撮るのがおすすめ。

ボンネットなどに、周囲の建物や樹木などをあまり写り込ませないためだ。

また、ヘッドライト部分だけ、あるいはテールのカーブした部分だけといったように、大胆に一部を切り取った写し方も試そう。

この場合、先の話とは反対に、樹木の木漏れ日や雨粒を弾いたところなど、美しいパターンの映り込みを積極的に利用するのも楽しい。

クルマの撮影

印象的な部分さえ切り取れば、全体を写さなくても魅力的。

全体を撮るなら周りに樹木やビルなどがない場所で、ボンネットにそれらが写り込まないようにする。

広大な風景をねらうなら、夜明け直後や日没前の時間がねらい目。

斜めに差す太陽の光が、風景のコントラストをよりダイナミックに感じさせてくれるし、日中よりも赤みを感じる光と、影の部分に青みがかる情景で、画面の中における色のグラデーションも豊かになることだろう。

風景の撮影

夕暮れの湖を撮影。青とオレンジ色のコントラストが幻想的な表現となった。

Q
三脚の基本的な使い方を知りたい!

A
脚は3本とも、太い部分から伸ばし、さらに、全開状態にして設置するのが基本。

ブレを防いで風景などをしっかり撮りたいときや、厳密なフレーミングで花を撮りたいときなどに、三脚は役立つ。

使い方の基本は、次のとおり。

脚は、3本とも太い部分から伸ばし、脚を全開にした状態で、カメラを固定したい位置より少し低い位置になるようにして設置する。

そして、ファインダーをのぞきながら三脚の中心にあるエレベーターと呼ばれる棒を上下させ、高さを微調整しよう。

剛性と軽さを両立した三脚

ベルボン
UTC-63
(実売価格例:4万3900円)

5段伸縮で、持ち運び時にはコンパクト、伸ばせば十分な高さがある。カーボンファイバー素材で軽量、剛性の高い三脚だ。

Q
ストロボって、どんなふうに利用すればいい?

A
ストロボの光を被写体に直接当てるのではなく、天井に向けて光らせ、跳ね返った光で撮影すると自然な雰囲気になる。

暗い場所での撮影で、簡単に写せる方法でまず思いつくのが「ストロボ」を使うことだ。

だが、ストロボを発光させた写真は、多くの場合、失敗になり、できれば避けたいと感じている人が多い。

例えば、人物の顔に光が当たると、てかりが激しく、肌感が硬質な再現になってしまうのだ。

これを解消する簡単な方法が、「天井バウンス」だ。

ストロボを被写体ではなく天井に向けて光らせ、跳ね返った光で撮影するテクニック。

ストロボの発光面から直接、ビームのように発せられた硬い光ではなく、天井の広い範囲に当たって優しく跳ね返った光なので柔らかく、自然な雰囲気での撮影が楽しめる。

バウンスだと自然な雰囲気になる

左からバウンス、ストロボ非発光、内蔵ストロボ発光。バウンスが最も自然な雰囲気になっているのがわかる。

キヤノン
スピードライト 470EX-AI
(実売価格例:5万8860円)

バウンス撮影時に内蔵のAIが状況を判断し、発光部を自動的に最適な角度に調節してくれる機能を持つ。

解説/吉村 永(カメラマン)

※価格は記事制作時のものです。

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