ペットのニオイ対策で大注目! パナソニック「ジアイーノ」の魅力に迫る!【キーパーソンに訊け!】

暮らし・生活・ペット

パナソニックの「ジアイーノ」は、次亜塩素酸の力を利用して除菌・脱臭を行う空間除菌脱臭機。業務用製品から出発し、2017年9月に家庭向けにも発売されることになった製品だ。ペットを飼育している人や在宅介護を行う家庭などから、絶大な信頼を得ている。次亜塩素酸を生成する独自技術の詳細や除菌・脱臭の仕組みなどを担当者に訊いた。

空気清浄機では抑えられないニオイやウイルスにも対応する空間除菌脱臭機

<キーパーソンはこの人>
パナソニック エコシステムズ株式会社
IAQビジネスユニット 事業企画部 家電商品企画課
井浦嘉和さん

これまであきらめていたニオイなどの解決策になります。

パナソニック株式会社
コンシューマー マーケティングジャパン本部 スモールアプライアンス商品部 リビング商品課
西村奈津実さん

プロユースの除菌・脱臭技術を継承

当初は業務用として開発されたが、その後、仕様を変更して家庭向けにも発売される製品がある。

それらは、シビアな環境にある現場でプロが求める、高い性能や品質を備えている点が魅力だ。

パナソニックが2017年9月に発売した「ジアイーノ」もそんな製品の一つ。

家庭内で発生する菌やウイルスの除菌と、気になるニオイの洗浄脱臭に特化した空間清浄機だ。

F-MV3000

製品企画を担当したパナソニック エコシステムズ株式会社の井浦嘉和さんは次のように話す。

「ジアイーノは、次亜塩素酸の力を利用して除菌・脱臭を行う空間除菌脱臭機です。業務用のジアイーノは2013年に発売され、介護施設や病院、保育園やペットショップといった場所で利用されてきました。基本的な技術はそのままに、適用床面積やメンテナンス性などの仕様に変更を加えたのが、家庭向けのジアイーノです」

ジアイーノのマーケティングを担当するパナソニックの西村奈津実さんは、家庭向け製品を開発することになったきっかけを次のように説明する。

「業務用ジアイーノの存在を知った情報感度の高い消費者から、何らかのルートで買えないかという問い合わせが少なからずあったのです。ジアイーノの除菌・脱臭性能には自信を持っていましたし、家庭向け製品のニーズも間違いなくあるという感触はありましたね」

「次亜塩素酸」とは、あまり聞き慣れない上に字面も硬く、何となく安全性に不安を感じるという人もいるかもしれない。

だが、プールや哺乳瓶の除菌のほか、水道水の浄化や生鮮食材の洗浄にも使われている物質だ。

濃度や性質(酸性/アルカリ性)に配慮した適切な使い方をしていれば危険性はない。

そもそも「次亜塩素酸」とはどんなもの?

プールや哺乳瓶の除菌、水道水の浄化、野菜の洗浄などに使われる除菌成分が「次亜塩素酸」。有機物の分解スピードが速く、除菌力とウイルス抑制力に優れる。消臭剤などで取り切れないニオイにも威力を発揮する。

ジアイーノで採用されている次亜塩素酸の生成技術は、2011年にパナソニックの子会社となった三洋電機が販売していた「ウイルスウォッシャー」という製品にルーツがある。

水道水と塩を電気分解することで次亜塩素酸を生成する仕組みのこの技術を、パナソニックは三洋電機から継承。業務用製品でさらにノウハウを蓄積し、家庭向けの製品につなげた。

ウイルスウォッシャー以前には、1980年代からカップ式自販機の除菌装置に使われていた技術でもあり、約30年もの長きにわたって実績が積み上げられてきた技術であるわけだ。

業務用で培った30年の次亜塩素酸生成技術を経て誕生

三洋電機での開発に始まり、業務用のシビアな現場で次亜塩素酸生成技術が磨かれてきた。

次亜塩素酸を空気中に放出する

ジアイーノが空気を除菌・脱臭する仕組みは、シンプルながら、非常に効率的でおもしろい。

まずユーザーがタンクに水道水を入れ、製品に標準付属する塩タブレット1粒を所定のトレーに投入。

すると、ジアイーノが食塩水を電気分解して、次亜塩素酸を生成する。

必要なのは水道水と塩。電気分解で次亜塩素酸を生成

付属する塩タブレット(300粒)。1錠は約0.45グラム。

タンクの中の水道水と塩タブレットを混合した塩水の中の塩化物イオンが電気分解されることにより、次亜塩素酸が発生する。

次に、ジアイーノは室内の汚れた空気を吸引。

通常の空気清浄機と同じようなプレフィルター(保護エレメント)で比較的大きめのゴミをキャッチしたあと、内部に吸い込んだ空気を次亜塩素酸を含浸させたフィルターに通す。

こうして除菌・脱臭され、きれいになった空気は室内に戻される。

肝になっているのは、このあとだ。

ジアイーノはきれいになった空気とともに、揮発した次亜塩素酸を空気中に放出する。

この次亜塩素酸が、室内の家具や壁などに付着している菌やウイルスに張り付き、表面のタンパク質を破壊して無効化する。

きれいになった空気とともに揮発した次亜塩素酸を外に放出

電気分解によって発生した次亜塩素酸を浸透させる除菌フィルター。保護エレメントを通じて外部から取り込まれた汚れた空気は、このフィルターに送り込まれ、除菌・脱臭される。

保護エレメントできれいになった空気は、ジアイーノの天面から送り出される。このとき、除菌フィルターから揮発した次亜塩素酸も一緒に空気中に放出され、室内の壁や床、家具などに付着している菌やウイルスに張り付き、表面のタンパク質を破壊して無効化する。

「この次亜塩素酸の生成から揮発までの仕組みは、パナソニックが持つ独自技術。吸い込んだ空気だけでなく、空間全体を除菌・脱臭できるので、高い効果を期待できます」(井浦さん)

「今年3月には、JR新宿駅内の公衆トイレにジアイーノを設置し、脱臭効果を検証するPR企画を実施しました。体験者にアンケートした結果、約9割の人がニオイが取れていると回答しています」(西村さん)

使い勝手の面でも、業務用の製品から改良された。

トレーの排水は週1回程度、塩タブレットの投入は週2回程度に減らされ、毎日行うのはタンクへの給水とタンクの水洗いだけで済む。

ちなみに、塩タブレットは約300粒が付属するので、2年半から3年はもつ計算だ。

●部屋の広さに応じて2モデルをラインアップ

F-MV3000(〜15畳)
実売価格例:13万1500円

F-MV1500(〜10畳)
実売価格例:8万8350円

家庭用ジアイーノのラインアップは2モデル。タンク容量は2.1リットル、サイズと重さはいずれも幅398ミリ×高さ710ミリ×奥行き240ミリ、11.2キロ。300粒入りの塩タブレット(2.5〜3年分)が付属。

ペットのニオイに悩むユーザーが断トツ

ジアイーノのユーザー層だが、現在のところ、ペットのニオイ対策で購入するという人が最も多いそうだ。

「ペットのニオイに悩んでいるユーザーさんが断トツで、これは私たちの想像以上でした。次いで多いのが、在宅介護のニオイ対策、その次は乳幼児がいるご家庭で菌・ウイルス対策という順番になっています。やはり脱臭のほうが効果をより実感しやすいことも影響しているようです」(西村さん)

確かに、ペットのニオイが消えるというのは、最もわかりやすい効果だといえるだろう。

ペットを飼っている本人は慣れたりあきらめたりしていても、来客がストレスを感じるケースは多い。

ペットを風呂に入れたり、部屋をこまめに掃除したりしないでもニオイが消えるのなら、かなりうれしいはずだ。

また、在宅介護をしている家庭には大きな救いとなる。

在宅介護によるストレスの要因のうち、被介護者の体臭や排泄物のニオイが占める割合はかなり大きいという話もある。

愛情と余裕を持って家族を介護したい人にとっては、ジアイーノは必須の道具となる可能性がある。

最後に、まだ発売からそれほど時間がたっていない製品だが、ジアイーノの今後について、井浦さんに訊いてみた。

「次亜塩素酸の生成技術そのものについては、今後はそれほど大きく進化することはないと思います。これからは、すでにお使いいただいているユーザーさんから届く要望の声にこたえていくことになります。また、ジアイーノの優れた効果を、もっと多くのお客様に知っていただく取り組みも、続けていこうと思っています」

Memo 購入のハードルになりそうなのは製品サイズと価格だが、ニオイに悩む家庭であれば許容範囲だ。空気清浄機を2台購入して稼働させるのに比べれば、十分にリーズナブルだといえる。

インタビュー、執筆/加藤 肇(フリーライター)

※表示の価格は記事制作時のものです。

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