4Kテレビが普及するにつれ、いわゆる「格安4Kテレビ」も続々と登場している。というわけで、4Kテレビ所有歴5年の私が、注目の格安モデルの実力をチェックする!
オプトスタイル
55UDV800R
実売価格例:5万9800円
外観は今ふうで、画質もそこそこいい。音質や機能面、使い勝手ではイマイチな部分が目立つ
AV機器好きの私は、早くも2013年6月に東芝の4Kテレビ、レグザ 58Z8X(45万円=当時)を自宅に導入。
以来、4Kライフを満喫していた。
しかし、2016年ごろから、同程度の画面サイズで10万円を切る「格安4Kテレビ」が一部で話題になってきた。
DMMやドン・キホーテの製品が有名だが、今回は、この5月に発売されたばかりの、オプトスタイルの55UDV800R(55V型で5万9800円)をお借りし、チェックしてみた。
スペックは写真周りを見ていただくとして、ここでは主に画質・音質について解説する。
まず、地デジのアップコンバート(拡大)画質。
4Kテレビの表示解像度は3840ドット×2160ドットなので、1440ドット×1080ドットで放送されている地デジの番組を表示するときは必ずアップコンとなる。
NHKのニュースやフジテレビのドラマなどを見たが、そこそこきれいに見える。ただ、画質設定が「標準」の場合、コントラストが低く、全体的にかなり暗く見える。
「あざやか」に設定すると、明るく、元気な画質になるが、人物の輪郭などにノイズが出がち。「シャープネス」の数値を下げて、ノイズを目立たせなくするという工夫も必要。
総じて、アップコン画質は、自宅の東芝機に軍配が挙がるという印象だった。
次に、4K映像の再生画質。
今回はパナソニックにBDレコーダーのDMR-UBZ1030をお借りし、UHD BDを見てみた。
55UDV800Rは、鮮やかさを表現できるHDRに対応していることもあり、「トランスフォーマー/最後の騎士王」は、火花や反射光の輝きがまぶしい。
「ダンケルク」は、落ち着いたフィルム調の雰囲気が楽しめる。
これはかなり優秀だ。
自宅の東芝機はHDR非対応なので、悔しさも感じるほど。
12月に始まるBSの4K放送もHDR導入が決まっているが、このテレビならあまり文句は出ないと思われる。
ただし、内蔵スピーカーの音質は、かなり残念なレベル。
不満を感じる場合は、サウンドバーかAVアンプとスピーカーの導入が必要だろう。
編集部員の本音コメント
満足度
75%
HDMI端子は3系統あるが、4K入力対応は1系統のみ。YouTubeやNetflix、Amazonプライムビデオの受信機能はない。録画は可能だが、LAN経由のムーブは不可。このように、大手メーカー製とは、機能面で大きな差がある。
文/編集部S
※価格は記事制作時のものです。