CD、MP3に加え、ラジオやカセットテープもハイレゾ相当に変換するラジカセが登場!
東芝
Aurex TY-AK1
実売価格例:2万6870円
【主な仕様】 ●トラック方式(カセットデッキ部)/4トラック、2チャンネルステレオ ●スピーカー/2cmドーム型×2、6.4cmコーン型×2 ●実用最大出力/20W+20W ●再生可能ディスク/CD、CD-R/RW(CD-DA/MP3) ●録音形式/MP3(192kbps) ●端子/ヘッドホン出力、マイク入力、外部入力(3.5mm)、SDスロット、USB ●サイズ/幅350mm×高さ126mm×奥行き218mm ●重量/3kg
デッキは録・再が可能で「ハイポジ」再生にも対応
Aurexシリーズの第2弾となるTY-AK1は、CD、FM/AMラジオに加えて、カセットデッキも搭載。
今、再燃しているカセットテープ人気にこたえたものだ。
カセットデッキは録・再タイプで、CDやFM/AM放送の録音が可能。
しかも、テープ再生時は、「ノーマル」と「ハイポジション」の切り替えに対応している。
現代のCDラジカセらしく、SDカードとUSBメモリーによるハイレゾ音源の再生もでき、最大192kヘルツ/24ビットのFLAC、WAV音源に対応。
ラジオのタイマー録音や、カラオケ機能も搭載している。
内蔵スピーカーは、40kヘルツ以上の超高域再生が可能なソフトドームツイーターと、6.4センチウーハーによる2ウエイ構成。
専用にチューニングされた20ワット×2の大出力デジタルアンプを組み合わせている。
そして、本機の最大の特徴は、ハイレゾ音源の再生だけでなく、CDやラジオ、カセットテープの音もハイレゾ相当の音質で再生できる「アップコンバート」機能の搭載だ。
現代のデジタル技術を使って、幅広い音楽ソースをより高音質で楽しめるというわけだ。
使ってみると、ラジオの選局操作などもわかりやすいし、本体の大きな画面で周波数などが表示されるため、操作性は良好。
いずれのソースも、カセットテープ、USBメモリー、SDカードに録音可能で、それぞれ専用ボタンがあるため、操作に戸惑うこともない。
カセットやラジオの音もより自然な高音質に
実際に聴いてみると、FMラジオやCDはクッキリとした聴きやすい音。
低音も充実しており、ボーカルの厚みやリズムの力感もしっかりと出ている。
ノーマルテープを使ったカセットの音は、ややテープノイズはあるものの、細かな音まできちんと再生できたのは立派。
音の厚みや声の自然さが再現できているので、音がやせた感じにならない。
ここにアップコンバート機能を加えると、高域が滑らかになり、音のふくよかさが増す。
いかにも高音域を復元したような不自然さもない。
USBメモリーのハイレゾ音源も、滑らかな音色と自然な音の広がりを感じさせるもので、アナログ再生的な感触がある。
現代のCDラジカセとしては、かなり出来がいい。
カセット再生を手軽に楽しみたい人にも、おすすめだ。
解説/鳥居一豊(AVライター)
※価格は記事制作時のものです。