お手軽な一眼カメラというイメージだったミラーレスカメラだが、いまでは、一眼レフを凌駕するほどの性能を持つものも少なくない。ここでは、ハイグレードなミラーレス一眼を一台ずつチェックしていこう。今回は、オリンパスのOM-D E-M1 MarkⅡだ。

評価項目

①フルオート画質
フルオートモードで遠景の解像感やオートホワイトバランス、露出レベル、発色などについてチェックした。
②操作のわかりやすさ
全体的な使い勝手のよしあしや持ちやすさ、初心者向けの撮影補助機能、特徴的な部分についてチェックした。
③持ち歩きやすさ
カメラ本体だけでなく、キットレンズを装着しての大きさや重さ、手に持ったときの重量感などをチェックした。
④スマホとの連係
Wi-Fiなどを利用して簡単にスマホと接続できるかどうか、スマホアプリの機能などについてチェックした。
⑤自撮りのしやすさ
モニターを前側に向けた状態で自分撮りを行う際の機能、撮りやすさ、構えやすさなどをチェックした。自撮りに非対応のモデルは評価をしていない。
⑥コストパフォーマンス
機能や性能に対する価格の妥当性、買い得感をチェックした。ほかの機種とも比較しながら判定している。

新しいファームウエアを適用することで「違うカメラ」といえるほど性能がアップ

オリンパス
OM-D E-M1 MarkⅡ
実売価格例:20万8440円(ボディ)

画像: オリンパス OM-D E-M1 MarkⅡ 実売価格例:20万8440円(ボディ)

AF追従で18コマ/秒の高速連写、高い防塵・防滴性能を誇るフラッグシップモデル。

高性能なEVFや大型化されたグリップ、大容量バッテリーなども見どころ。また、最新ファームウエアでAFや連写の機能と性能がさらに強化され、より完成度を高めている。

軽快で写りのいいシステムが組めるのが、マイクロフォーサーズのいい点。

E-M1 MarkⅡは、オリンパスのフラッグシップだけあって、ちょっと大きめだし重さもある。そのうえ安くもないのだが、中身を見れば十分納得できるはず、と断言できるぐらいにすごい一台だ。

画面の広い範囲をカバーする121点の像面位相差検出AFが追従する18コマ/秒連写(ピント固定なら60コマ/秒!)に加えて、手持ちで秒単位の低速シャッターが切れるともいわれるボディ内蔵手ブレ補正機構、カメラ界では最強レベルの防塵・防滴性能を誇る強靭なマグネシウム合金ボディなど、見どころが盛りだくさんである。

小さな被写体でも、ピントが背景に抜けにくいスモールAFターゲットが追加されたほか、コンティニュアスAFの性能も向上。動く被写体を連写したときのピントの歩留まりが段違いによくなってびっくりさせられた。

そのうえ、シャッターボタン全押し前の瞬間を記録することでシャッターチャンスを撮り逃がさないプロキャプチャーモードも強化。全押し前の画像を最大35枚まで(従来は14枚までだった)残せるようになった。また、他社製のレンズにも、ピントは追従しないながら対応したのも見逃せない。

画像: プロキャプチャーモードで18コマ/秒の場合、シャッターを切る約2秒前の瞬間も残せる。チャンスを撮り逃がさないのがこのカメラの売りだ。

プロキャプチャーモードで18コマ/秒の場合、シャッターを切る約2秒前の瞬間も残せる。チャンスを撮り逃がさないのがこのカメラの売りだ。

追加機能や改善点はほかにもあるが、ファームアップの前後で「これ違うカメラでしょ」といいたくなるぐらいに性能が上がっているものだからうれしくなってしまう。

ただし、メニューの項目数がやたらと多く、目的の項目にたどり着くまでが大変なのは泣きどころ。また、撮像センサーが小さいだけに、高感度での画質もいま一つ物足りない。

半面、交換レンズがコンパクトになるので、肩の凝らないシステムが組める。高性能タイプのPROレンズをそろえるとなると、それなりに予算は必要になるが、得られる満足度と写りのよさを考えれば、むしろお買い得にさえ感じられるカメラだ。

●動く被写体への追従力が大幅に向上

画像: 新ファームウエアでコンティニュアスAFの性能が向上。動く被写体を連写したときの合焦率が、以前よりも大幅にアップした。

新ファームウエアでコンティニュアスAFの性能が向上。動く被写体を連写したときの合焦率が、以前よりも大幅にアップした。

こんな人におすすめ!

写りのよさは欲しいが、大きくて重いのは苦手、という人にぴったりなのがマイクロフォーサーズ。ハイエンドのAFと連写性能も欲しいなら、ぜひ検討してもらいたいカメラだ。

主要スペック
撮像センサー:4/3 LiveMOS 最高感度:ISO2万5600 電池寿命(CIPA):440枚 有効画素数:2037万 最大連写速度:18コマ/秒 サイズ:幅134.1㎜×高さ90.9㎜×奥行き68.9㎜ 重量:574g

解説/北村智史(カメラライター)

※価格は記事制作時のものです。

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