新4Kチューナー&BDレコーダー内蔵のオールインワン液晶テレビ
三菱
LCD-A58RA1000
実売価格例:36万7070円(2018年10月発売予定)
2018年12月の本放送開始まで3ヵ月を切った「新4K8K衛星放送」。今年の4Kテレビは対応チューナーの有無が大きな注目点となるわけだが、執筆時点で新4K衛星放送用チューナー内蔵機を製品化しているのは、東芝のみ。他社の動向が注目される中、三菱から同チューナーを内蔵した4K液晶テレビ、RA1000シリーズが発表された(10月発売予定)。
しかも、新4K衛星放送の視聴中でも他チャンネルの録画が可能という、ダブルチューナー構成。加えて、現行の地上/BS/110度CSチューナーも3基装備するという豪華仕様だ。録画は、2TバイトのHDDを内蔵し、外付けUSB HDDにも対応する。
●裏番組や録画番組に一発切り替え
また、これとは別に、良質な4Kソフトの再生が可能なUHD BD(ブルーレイディスク)プレーヤー機能を備えたBDレコーダーを内蔵しており、HDDで録画した4K放送を2K(HD)に変換後、BDとして手元に残すことも可能になっている。
●UHD BDの再生にも対応したレコーダーを内蔵
表示パネルは、正面コントラストに優れたVA液晶に広色域仕様のLEDバックライトを組み合わせたダイヤモンドパネル。自慢の技術、赤色レーザーが見送られたのは残念だが、色域は従来機(BHR9)との比較で約110%まで向上し、光沢仕上げの高コントラストパネルとの合わせ技で、色鮮やかで、メリハリの効いた映像を描き出す。
三菱伝統の「DIATONE」のロゴを配したスピーカーにも注目したい。チタンに匹敵する高速伝搬特性と、適度な内部損失を両立させた理想のハイテク振動板、NCVを採用した専用ユニットによる本格派の2ウエイシステムで、躍動感に富んだ、透明感あふれるサウンドを目指したという。
※NCV=Nano carbonized high velocityの略
●DIATONEブランドの高音質スピーカーを搭載
新4K8K衛星放送を大きなチャンスととらえ、4Kテレビにかける同社の本気度を示した意義深いモデルの登場。ダークホースの出現に、競合メーカーから驚きの声が聞こえてきそうだ。
解説/藤原陽祐(AV評論家)
※価格は記事制作時のものです。