【エコカー購入ガイド】ピュアEV(電気自動車)やハイブリッドカーを選ぶポイント e-POWER搭載ノートが絶好調

スポーツ・アウトドア

エコカー選びを考えると、航続距離の短さや充電インフラの不足で、ピュアEV(100%電気自動車)は当分主流になれそうもない。そこで「ハイブリッドカー」選択することになる。先行のトヨタを始め、各社ラインナップを充実させているが、機構やシステムはさまざま。その特徴をしっかり捉えて選びたい。

電動パワートレーン
航続距離の短さや充電インフラの不足で電気自動車は当分主流にはなれない

フォルクスワーゲンによるディーゼルエンジンの排ガス不正問題以降、特に欧州を中心に、自動車メーカーは「電動化」に熱心である。「電動化」というと、すなわち「ピュアEV(電気自動車)」と勘違いしてしまっている人も多いが、実際はハイブリッド(マイルド/ストロング)、PHV/PHEV、FCVなど、電気の力を借りたパワートレーンすべてのことを意味している。

もちろん、どのメーカーも最終的にはピュアEVを目指しているが、当面は内燃機関と組み合わせたモデルが主流。近い将来、すべてのクルマが「オール電化」されることはないと断言できる。その理由は、EV最大の弱点である航続距離の問題だ。日産・リーフが2代目となり、航続距離は400キロにアップしたが、実用上不自由ないとはいえ、ロングドライブには心もとない。充電インフラも、ここ数年でかなり充実してきているが、1回当たり30分程度かかる充電時間を考えれば、まだまだ足りないのが実情だ。一般ユーザーが内燃機関と同じようにEVを使えるようになるには、バッテリーの革新的な進化や、充電時間の圧倒的な短縮がマストだろう。

●ピュアEVの日産・リーフ

日産・リーフ。航続距離も400キロに延び、日々の通勤など、用途によっては十分実用的に使えるが、ピュアEVが内燃機関に置き替わるのはまだまだ先だ。

ハイブリッド方式
ストロングハイブリッドとマイルドハイブリッド、結局、何がどう違う?

1997年に「21世紀に間に合いました」のキャッチフレーズとともに登場した量産初のハイブリッドカー、初代トヨタ・プリウスの登場から20年余り。今や日本では当たり前の技術となった「ハイブリッド」。他社もたくさん出しているが、機構やシステムはさまざまである。

例えば、「ストロングハイブリッド」と「マイルドハイブリッド」。いずれもエンジンとモーターを併用するのは同じだが、モーターをどう使うかが異なる。ストロングハイブリッドは、エンジンとモーターを使い分けて効率のいい出力配分で走行できるのに対し、マイルドハイブリッドはエンジンが主で、モーターがサポートを行うというイメージだ。ストロングハイブリッドは、モーターのみでの走行が可能だが製造コストが高い、マイルドハイブリッドは、モーターのみでの走行は不可だが製造コストが安いなど、どちらも一長一短がある。ただ、ここ最近は、欧州勢が「48Vマイルドハイブリッド」(※)の開発に熱心だ。その裏には、年々厳しくなる欧州のCO2排出量規制に対応するための苦肉の策、という側面があるといわれている。

※48Vマイルドハイブリッドとは……定格電圧を既存の12Vから48Vにまで昇圧して、アシストの効果を高めるハイブリッドシステムのこと。

●二つのハイブリッド方式を採用するソリオ

スズキ・ソリオは、ストロングハイブリッドとマイルドハイブリッドの両方のグレードをラインアップしている。

100%モーター走行
ノートが新車登録でトップを獲得。e-power搭載車は今後も増える

世界初、専用設計の量産型EV(電気自動車)として登場した日産・リーフ。内燃機関のクルマに及ばない課題があることは、日産も織り込み済みだ。そこで、リーフで培った技術を用いて新たなシステムを開発した。それが「e-POWER」だ。

EVは、外部から充電した電気でモーターを駆動させるのに対して、e-POWERは1.2リットルエンジンで発電した電気でモーターを駆動。日産は、「100%モーター走行」「自ら発電する電気自動車」「ガソリン車の感覚で電気自動車を楽しめる」というアピールをしている。

e-POWERを搭載するノートは、EVならではのレスポンスのよさや力強さを「電欠」の心配なしに体感でき、トヨタ式のハイブリッドが古臭く感じてしまうほどのフィーリングも高く評価され、人気はうなぎ登りだ。実際のところ、2018年上半期(1〜6月)の新車登録ランキングで、日産車としてサニー以来、実に48年ぶりにトップを獲得している。さらに、e-POWER搭載の第2弾となるセレナの人気も高く、今後は、ほかの日産車への水平展開も検討されているそうだ。

●加速性能と燃費を両立したe-powerシステム

ノートe-powerに搭載されるパワートレーン。エンジンを発電専用に使うことで、燃費向上を図るとともに、モーター走行のメリットも両立。

解説/山本シンヤ(自動車研究家)

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