コンパクトデジカメ(コンデジ)はスマホに押され勢いがないが、根強い人気を誇るのが高倍率ズーム機だ。特にニコンは、このジャンルを得意とし、3年以上前に発売されたCOOLPIX P900が83倍でトップを維持していたが、それを大幅に上回ったのが本機。世界最高となる光学125倍ズームを実現した。望遠端の焦点距離は、3000ミリ(35ミリ換算)に達する。

ニコン
COOLPIX P1000
実売価格例:13万7700円

画像: 広角端でも大柄だが、レンズがぐっと繰り出す望遠端の全長は、310ミリ(実測値/レンズフード含まず)にもなる。有効1605万画素センサーで4K動画の撮影にも対応。 ●サイズ/幅146.3××高さ118.8㎜×奥行き181.3㎜●重量/1415g(電池、メモリーカードを含む)

広角端でも大柄だが、レンズがぐっと繰り出す望遠端の全長は、310ミリ(実測値/レンズフード含まず)にもなる。有効1605万画素センサーで4K動画の撮影にも対応。
●サイズ/幅146.3××高さ118.8㎜×奥行き181.3㎜●重量/1415g(電池、メモリーカードを含む)

画像: 操作感は同社の一眼レフに近い。モニターは3.2型、92万ドットのバリアングル。

操作感は同社の一眼レフに近い。モニターは3.2型、92万ドットのバリアングル。

繊細な動作が必要だが、超望遠の世界が楽しめる

まず驚かされるのが、カメラの大きさだ。通常の状態でもF2.8クラスの標準ズームを装着したフルサイズ一眼レフとさほど変わらず、〝コンデジ〟というにはちょっと抵抗感がある。レンズを望遠端まで繰り出すと、400ミリF5.6クラスの巨大な望遠レンズを装着した一眼レフ並みの大きさである。

写りに関しては、ズーム全域で納得できるもの。撮像センサーは1/2.3型とスマホ並みだが、シャープネスやコントラストも不足を感じさせない実力だ。

ただし、超望遠域ではシビアな撮影を要求される。被写界深度が浅いこともあり、ピント合わせは神経を使うことが多く、シャッターを切る際も、ブレを抑えるために繊細な動作が必要とされるからだ。とはいえ、唯一無二ともいえる超望遠の世界は存分に楽しめる。

超望遠撮影時もピントが合えばシャープで、コントラストも良好!

焦点距離2200ミリ相当で野鳥を撮影。三脚にセットし、リモコンを使用してシャッターを切っている。ピントの合った部分のシャープネスは高く、コントラストも良好。周辺減光も気にならないレベルだ。

画像1: 超望遠撮影時もピントが合えばシャープで、コントラストも良好!

こちらは飛行機を手持ちで撮影。1500ミリ相当だが、画面いっぱいに飛行機を収められた。ファインダーをのぞいて動く被写体を撮影する場合、被写体が画面から外れないよう落ち着いて追うのが肝心だ。

画像2: 超望遠撮影時もピントが合えばシャープで、コントラストも良好!

●同一地点での24ミリと3000ミリの比較作例

画像: ●同一地点での24ミリと3000ミリの比較作例

24ミリ相当の画角では小さな点にしか見えなかった沖合に停泊する船舶だが、3000ミリ相当では画面からはみ出してしまうほどの大きさに写すことができた。さすが125倍ズームの実力だ。

望遠端での撮影は難易度が高い。アクセサリーも使おう

3000ミリの超望遠は、天体や野鳥など写すには魅力的だ。だが、5段分の効果がある手ブレ補正機構が搭載されていても手持ちでは厳しく、極端に狭い画角ゆえにアングルが定まりにくかったり、被写体を見失ったりすることが多い。別売のリモコン(ML-17)や照準器(DF-M1)などを活用して撮影に臨むといいだろう。

解説&写真/大浦タケシ
◆Profile/生まれ故郷、宮崎県都城市から「みやこんじょ大使」を拝任するフリーランスカメラマン。今回久しぶりに野鳥を撮影。おもしろかったので、次回は時間を見つけてゆっくり撮影するつもり。

※価格は記事制作時のものです。

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