【ピュアオーディオシステムの作り方】林正儀が選ぶオススメセットBEST4

家電・AV

発売されたばかりのデノン・800NEシリーズで構成するエントリーシステム。CD専用プレーヤーのDCD-800NEとプリメインアンプのPMA-800NEは、スリムでかっこよく、新しい世代の操作フィーリングとサウンドが味わえる。また宝石のような、ステキな超小型スピーカーが欲しい。それならオーディエンスのThe One V2+。そしてミニスピーカーをレトロに楽しむコンポセットなど、AV評論家の林 正儀オススメセットをどうぞ。

エントリーシリーズでまとめたコンポセットデノンの入門機で新世代のサウンドを味わう合計価格:23万320円

発売されたばかりのデノン・800NEシリーズで構成する入門システムだ。CD専用プレーヤーのDCD-800NEとプリメインアンプのPMA-800NEは、スリムでかっこよく、新しい世代の操作フィーリングとサウンドが味わえる。

ライバルのマランツがクラスDアンプに大きく舵を切る中、デノンは伝統のアナログアンプ(シングルプッシュプル回路)で音を磨くという戦略だ。PMA-800NEは、50ワット×2の小出力ながら、ドライブ力に余裕があり、フロアスタンド型スピーカーを悠々と鳴らすことができる。

組み合わせるスピーカーには、エラックのエントリーモデル、Debut2.0 F5.2がピッタリだ。世界的技術者、アンドリュー・ジョーンズ氏の自信作で、800NEシリーズとも相性がいい。低音域まで力強く伸びた、スムーズかつ快活なサウンドが好印象。先々の発展としては、同じ800NEシリーズのネットワークプレーヤー、DNP-800NEの追加がおすすめ。

スピーカー(ドイツ)
エラック
Debut F5.2
実売価格例:12万1500円(ペア)

人気シリーズDebutのリファインモデルだ。フロア型の3ウエイ機で、ユニットを一新。豊かな音場再現が魅力。
●幅180mm×高さ1016mm×奥行き234mm●15.6kg(1本)

アンプ(日本)
デノン
PMA-800NE
実売価格例:5万9270円

800NEシリーズのプリメインアンプで、MM/MCのフォノ入力からデジタル入力まで幅広くこなす。出力は50ワット×2。
●幅434mm×高さ122mm×奥行き307mm●7.5kg

CDプレーヤー(日本)
デノン
DCD-800NE
実売価格例:4万9550円

800NEシリーズのCDプレーヤー。アナログ波形再現技術など伝統のワザを満載。ハイレゾ音源のUSBメモリー再生も可能。
●幅434mm×高さ107mm×奥行き275mm●4.5kg

プライベートオーディオ向きのコンポセット超小型スピーカーを軸にシンプルを極める合計価格:64万2600円

宝石のような、ステキな超小型スピーカーが欲しい。それならオーディエンスのThe One V2+だ。1ウエイ1スピーカー、パッシブラジエーター付きというユニークな構成で、ユニットは3インチの高性能フルレンジ、A3S2-16ドライバーである。キャビネットにウーハーもツイーターも、もちろんクロスオーバーネットワークもない。究極のシンプルさが潔く、マニアにも評判だ。

とくれば、大型のプレーヤーやアンプは似合わない。CDプレーヤーは同じ米国ニュープライムのCDP-9がデザイン的にもピッタリ。幅235ミリのコンパクトさながら、サンプリングレートコンバーターを搭載し、USB DACとプリアンプ機能も備える実力機だ。これを英国のオーディオラボ・8300Aと組もう。自然で上質な聴き心地が楽しめるスリムなプリメイン。パワーアンプとしても使えるから、DAC/プリのCDP-9とベストマッチなのだ。ズバリ、プライベートオーディオ向きである。

スピーカー(アメリカ)
オーディエンス
The One V2+
実売価格例:18万9000円(ペア)

小型高性能スピーカーだ。チタン合金の3インチドライバーとパッシブラジエーターを搭載。台座はオプションとなる。
●幅140mm×高さ180mm×奥行き180mm●1.8kg(1本)

アンプ(イギリス)
オーディオラボ
8300A
実売価格例:19万4400円

英国の粋を感じさせるスリムなプリメイン。大容量のトロイダルトランス電源を搭載し、出力は70ワット×2。
●幅444mm×高さ80mm×奥行き330.3mm●7.8kg

CDプレーヤー(アメリカ)
ニュープライム
CDP-9
実売価格例:25万9200円

DAC/プリアンプ内蔵の小型CDプレーヤーだ。高解像度ですっきりした音調を楽しませる。
●幅235mm×高さ55mm×奥行き281mm●2.3kg

ミニスピーカーをレトロに楽しむコンポセット懐かしくシックなタンノイを真空管で鳴らす合計価格:91万380円

タンノイを真空管アンプで鳴らしたい。オーディオに懐かしさやシックさ求めたいという要望は、意外と根強い。

そこでおすすめしたいのが、タンノイのオートグラフミニ/GRを主役としたシステムだ。サイズこそ小さいが、名機オートグラフを彷彿とさせるコーナー型エンクロージャーに、伝統の同軸2ウエイユニットを搭載。豊かで落ち着きのあるサウンドが人気である。今回の復活のポイントは、エンクロージャーを含め、スコットランドでの完全自社生産に踏み切った点。GRシリーズらしく、ハンドメイドの高級ウオールナット仕上げとなっている。

そして、アンプはトライオードのTRV-A300XRがいい。8ワット×2の小出力ながら、名球の300Bがゆとりを持ってドライブしてくれる。CDプレーヤーはラックスマンのD-380をチョイス。本機は、半導体回路か真空管回路か、シャープかまったりかを、スイッチで選んで再生できるのが売りだ。音調の違いを楽しめる。

スピーカー(イギリス)
タンノイ
オートグラフミニ/GR
実売価格例:36万9360円(ペア)

名機オートグラフのミニバージョンだ。GRエディションとして復活したもので、10センチの同軸ユニットは自社生産。
●幅209mm×高さ356mm×奥行き156mm●4.4kg(1本)

アンプ(日本)
トライオード
TRV-A300XR
実売価格例:24万3480円

名球300Bの魅力をシンプルに引き出すA級シングルアンプだ。定格出力は8ワット×2で、入力はMMフォノ1系統、ライン3系統。
●幅345mm×高さ195mm×奥行き320mm●17kg

CDプレーヤー(日本)
ラックスマン
D-380
実売価格例:29万7540円

木箱ケース入りのCD専用プレーヤー。回路は半導体と真空管のハイブリッドで、切り替え機能も搭載。レトロな味わいだ。
●幅440mm×高さ167mm×奥行き286mm●10.8kg

ピエガの優美さを引き出すコンポセットスタイリッシュな3台で透明感のあるサウンド合計価格:108万5400円

「レマン湖の霧が晴れたような」と、例えられるスイスブランドのピエガ。その特徴は超軽量なリボン型ユニットと、アルミニウム製エンクロージャーだ。シンプルで優美なデザインで音楽を再生するという、ピエガの一貫したポリシーが素晴らしい。Premium501は、美しいアルミ製エンクロージャーをまとった現代的な2.5ウエイスピーカーだ。ピエガならではの透明感や分解能、優美なサウンドをどう引き出すのかが、システム構成のポイントだろう。

アンプに起用したのは英国Auraのspirit。顔が映るクロームのフェースパネルがAuraの象徴的な外観で、音の素性がいい。最大出力は150ワット×2で、余裕のドライブ力だ。真空管テイストな暖かみのあるサウンド。女性ボーカルのつやっぽさをピエガから引き出したい。

CDプレーヤーのクリーク・EVOLUTION 50CDともナイスマッチで、軽快なスロットイン動作とともに、音調のみずみずさを味わおう。

スピーカー(スイス)
ピエガ
Premium 501
実売価格例:59万4000円(ペア)

中級シリーズが匠の技でリニューアル。ユニットを改良し、アルミエンクロージャーの強度を高めた2.5ウエイのトールボーイ。
●幅240mm×高さ1045mm×奥行き230mm(スパイク時)●23kg(1本)

アンプ(イギリス)
Aura
spirit
実売価格例:27万2160円

スタイリッシュなプリメインアンプ。出力段に日立MOSFETを搭載して、しなかやで暖かみのあるサウンドを再生する。
●幅430mm×高さ75mm×奥行き380mm●13.5kg

CDプレーヤー(イギリス)
クリーク
EVOLUTION 50CD
実売価格例:21万9240円

EVOLUTIONシリーズのCD専用プレーヤー。左側にスロットインメカを搭載。スタイリッシュかつ多機能な英国製。
●幅430mm×高さ60mm×奥行き280mm●5.5kg

解説/林 正儀(AV評論家)

※価格は記事制作時のものです。

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