【坐骨神経痛】症状改善には湿布より「カイロ」が効果 貼る位置と貼り方を簡単図解

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中年以降に要注意の症状は、なんといっても腰痛。整形外科に行くと、たいてい「脊柱管狭窄症」という診断が下り、聞き慣れない病名に恐れおののくことになります。しかしこの症状、湿布(冷やす)を貼るよりも、使い捨てカイロ(温める)が効果的で、ほとんどのケースは手術せずに改善することが多いといいます。腰痛に詳しい田村周医師に、自宅でできる簡単セルフケアを紹介していただきました。

解説者のプロフィール

田村周(たむら・いたる)

1976年山口県生まれ。聖マリアンナ医科大学卒。山口大学医学部総合診療部、長崎医療センター総合診療部、仁徳会周南病院、樹一会山口病院などを経て、山口嘉川クリニック開業。日本内科学会、日本リウマチ学会、日本アレルギー学会、日本東洋医学会等に所属。さまざまな痛み(腰痛、肩こり、ふしぶしの痛み)しびれ、更年期症状(のぼせ、冷え、めまい、疲れ)を漢方薬などの東洋医学を含めた治療で多くの実績を持つ。

◆山口嘉川クリニック
〒754-0897 山口県山口市嘉川1360-3
083-988-0788
▼訪問診療や在宅ホスピスとは

坐骨神経痛とは

40代以降、腰に痛みを感じて整形外科に行くと、脊柱管狭窄症という診断をくだされることが多くなります。

脊柱管狭窄症は、主に腰の痛みやしびれ、足のしびれを併発する病気です。いわゆる、坐骨神経痛と呼ばれる痛みです。休みながらでないと歩けなくなる、間欠性跛行が見られるのが特徴です。
40代以降、腰に痛みを感じて整形外科に行くと、脊柱管狭窄症という診断をくだされることが多くなります。

脊柱管狭窄症は、主に腰の痛みやしびれ、足のしびれを併発する病気です。いわゆる、坐骨神経痛と呼ばれる痛みです。休みながらでないと歩けなくなる、間欠性跛行が見られるのが特徴です。

しかし実は、このような症状がすべて、脊柱管狭窄症のせいではないのです。実際に、本当に脊柱管が狭くなっている、というケースもありますが、数はそう多くありません。

もし、本当に脊柱管の狭窄が原因だとしたら、手術をすればその痛みは治るはずです。
しかし、手術をしても、痛みやしびれを訴える人は確実にいて、脊柱管狭窄症と名のつく患者は増える一方という現状をどう見たら良いのでしょうか。

そんな脊柱管狭窄症患者の駆け込み寺的存在で知られる、山口嘉川クリニック院長の田村周医師は、こう指摘します。

「脊柱管狭窄症の“真の原因”として私が注目しているのが、体の冷えです。体の痛みには、冷えが影響していることがわかっています。私のクリニックへ痛みを訴えて来られる患者さんを見ると、脊椎管の狭窄という器質的素因以外に、冷えによる痛みやしびれが重なり、症状が悪化している方が多く見受けられます」

そして、その痛みとしびれの診断と治療を同時に行うことができるのが、「骨盤カイロ」です。

カイロを貼る場所は「腰の下」

「冷えによる痛みやしびれは、とにかく体を温めることが最優先。血流を高めることで症状が改善します。最も簡単な方法が、市販のカイロを使うことです。冷えによって痛みが出ている人は、カイロが救世主になるでしょう。カイロの熱で温まる体を、心地よいと感じるはずです」

要するに、カイロを貼って症状が改善したり、心地よいと感じたりすれば、その痛みの原因は、冷えの可能性が高いということ。カイロの熱を不快に感じ、症状も改善しないという人は、器質的な問題、つまり実際に脊柱管が狭くなっていることで症状が起こっている可能性があるということです。

「ただし、正しい診断を下すには、どこを温めるかも大切です。腰痛の患者さんのケースで、カイロを利用しているにもかかわらず、満足のいく効果が得られていないかたがいらっしゃいます。その多くは、実際に痛みを感じる場所、すなわち“ウエストから上”にカイロを貼っていることが多いのです」

田村先生は、痛みを感じる場所と、痛みを引き起こしている場所は、必ずしも一致しないと言います。痛みやしびれを引き起こしている部位は、実は腰ではなく、多くは「腰の下」の骨盤上にあるのです。

骨盤を構成する、腸骨と仙骨の連結部となる、「仙腸関節」がそのポイントです。

仙腸関節は、その動きが悪いと、全身の関節の動きまで悪くなってしまうほど、重要な関節だと言われています。

ウエストではなく、骨盤に貼るのがポイント!

骨盤カイロのやり方

坐骨神経痛は縦に2枚貼ること

この仙腸関節を、温熱刺激によって回復させていくのが「骨盤カイロ」の目的です。

仙腸関節は、尾てい骨の上にある、「仙骨」の両わきにあります。したがって、骨盤カイロは、(ウエストより上ではなく)ウエストからお尻にかけて貼る必要があるわけです。

坐骨神経痛がある人は、使い捨てカイロを2枚、縦に並べて貼ってください。

坐骨神経は、仙骨から足へと下っています。坐骨神経痛の症状を取るには、仙骨、仙腸関節とともに、その周囲を広く温めたほうが効率的だからです。

低温やけどに注意

「骨盤カイロは、即効性に優れた治療法です。カイロを貼った1~2時間後には、その効果を実感できるはずです。1年前に来院されたAさん(70歳・男性)も、骨盤カイロの効果を実感された一人です。再診日には、おかげで歩けるようになったと笑顔で報告してくれました」

皆さんも、ぜひ骨盤カイロを試して、その効果を確認してください。

ただし、カイロの使用に当たっては、低温ヤケドに対する注意が必要です。素肌に直接貼るのは厳禁。肌着を2枚以上重ねた上に貼りましょう。

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