オーディオは一家に一台から一人一台の時代となった。ワイヤレスで利便性が向上し、さまざまなニーズやライフスタイルに合った製品が登場している。その代表的な存在がワイヤレススピーカーだ。ブルートゥーススピーカーと同等のコンパクトサイズで、ハイレゾも高品位に再生できる。またインテリアにマッチするヤマハ「MusicCast 50」にも注目だ。
スピーカーはWi-Fi接続でより高音質に進化
一昔前は、オーディオは一家に一台で、お茶の間にステレオシステムが構えていた。近年は、スマホの普及とともに、ライフスタイルがパーソナル化。オーディオも、バッテリー内蔵で持ち運びできるブルートゥーススピーカーが主流になった。ミニコンポやラジカセよりも手軽で、一人に一台の時代となっているが、音質には限界があるのも事実。
そこで、注目なのがWi-Fiだ。ブルートゥースよりも大容量のデータを伝送できるので、ハイレゾ音源の再生も余裕でこなせる。さらに、「Spotify」をはじめ、ストリーミング配信サービスへの直接アクセスも可能になり、好みの音楽をずっと流し続けることもできる。
当然、各社とも、Wi-Fiを利用した機能を発展させ、同じ音楽を複数のスピーカーで鳴らすマルチルーム配信や、各スピーカーに指定の音楽を再生させる機能などを実現している。中でも注目は、ヤマハの「MusicCast」。マルチルーム配信はもちろん、同社のMusicCast50など、対応ワイヤレススピーカーをホームシアターシステムのリアスピーカーとして指定することもできるので、サラウンド体験の向上にもつながる。ただし、連係機能を利用するには、原則として同一メーカーでそろえなければならない点には注意したい。
■ハイレゾもバッチリ再生できる!
DSDにもしっかり対応
ソニー
SRS-HG10
実売価格例:2万3120円
インテリアにマッチする
ヤマハ
MusicCast 50
実売価格例:6万4800円
■メーカー専用のアプリで操作
ヤマハ
MusicCast CONTROLLER
iOS、Android対応/無料
解説/鴻池賢三(AV評論家)
※価格は記事制作時のものです。