スマホやタブレットにブルートゥースで接続し、それらのスピーカーから音を鳴らすギター型のMIDIコントローラー。実際に弦を押さえて弾くのはギターと同じで、専用アプリを使ってレッスンや音源を流しながらのセッション、簡単な楽曲制作まで行うことができる。
Zivix(テックウインド)
Jamstik+
実売価格例:3万9800円
いつでもどこでもギターを弾きたい──そんな人にうってつけのMIDI楽器がこれ。実際に6本の弦が張られ、フレット(※)もあるので、ほぼギターを弾く感覚で演奏できる。
チューニングは不要(なんとオープンチューニングも選べる)、「デジタルカポ」でキーが自在に変えられるのは電子楽器のメリットだ。アプリによってエレキやアコースティックのほかに、ウクレレやベースなどさまざまな音が鳴らせる。
ギター初心者はタブレットを見ながらレッスン、それなりに弾ける人も、コツコツと練習を積むことができる。ただ、ギターの代わりになるかというとその辺は微妙。ブルートゥースだと若干の遅延があるし(有線だとほぼ解消される)、フレット間をスライドさせると2音鳴るなど、完全なギターの再現は難しい。というか、本物のギターを持っている人が、練習用などプラスアルファの目的で使う楽器である。
※フレットとは ギターなどの弦楽器の指板にはめ込まれている金属の帯のこと。
採点
ポロンと弾けばポロンとなる。直感的に楽しめるのがいい。昔ギターに親しんだシニアの、リハビリ装置としても最適な一台。
解説/宇野正樹(フリーライター)
※価格は記事制作時のものです。