コンパクトな本体に100種のサウンド、10種のエフェクトを内蔵したシンセサイザー・パーカッション。センサー内蔵のクリップを使えば、テーブルや空き缶など、身の回りのあらゆるものを打楽器に変身させてしまう。扱いやすさで定評があり、プロの現場でも活躍する、ロングセラーモデル。
コルグ
WAVEDRUM mini
実売価格例:9774円
「譜面読めないし、メロディ楽器はちょっと……」と挑戦意欲喪失系の御仁には、シンセのパーカッションをおすすめしたい。なにせ叩けば鳴る。その音色は100種、エフェクトも豊富で、叩きながらスペックを探っていくだけで、時のたつのを忘れるほどだ。
おもしろいのが、センサークリップ。これを周りのモノに挟むと、とたんにそれが打楽器になる。先端はピックアップマイクになり、物体の振動を拾って、さまざまな音色に変換する。さらに、本体とクリップで役割を振り分ければ、足はバスドラ、本体でスネアといった具合に、2種のサウンドの組み合わせもできる。
本体パッドのレスポンスも良好。叩く位置や強弱によって変化がつけられる。リズムを重ね録りしてループ再生ができるなど、シンセならではの機能も搭載する。小型で電池駆動でスピーカー付き、これ以上の何を望むことがあろう。
採点
子供のおもちゃライクな外観ながら、サウンドは本格的で、センサークリップなど拡張性もある。カラオケに持ち込んでも楽しめる。
解説/宇野正樹(フリーライター)
※価格は記事制作時のものです。