奇抜なグッズを開発、それを使ってパフォーマンスを行う吉本興業所属のユニットが明和電機だ。「おたまトーン」は明和電機のヒットシリーズの一つ。ネックにセンサーが仕込まれ、触ると電子音が鳴る。アプリを使うことで本格的な演奏にも対応したのが「オタマトーン テクノ」である。
明和電機
オタマトーン テクノ
実売価格例:7050円
三味線というか馬頭琴というか、フレットレスでリニアな音を鳴らすトイ楽器である。ネーミングは見てのとおり、音符のことを「おたまじゃくし」と呼ぶことから付けられた。
ネックを指でなぞると音程が変化し、下にいくほど高音になる。ミュージック・ソウ(鉄板で作られたノコギリ型の楽器)のような、不安定な音が特徴だ。下のゴム顔を握るとギターのワウ(※)のように音程が変化、ネックを揺らすとビブラートがかかる。見た目によらず芸達者だ。
スマホのアプリと連係させることで、さらにちゃんとした楽器の顔を見せる。おすすめのアプリは「Auto-Tune mobile」で、これを通すと不安定な音階が明確になり、合奏も可能になる。アプリにより音色やエフェクトも変えられる。
ふざけているようでけっこう本格的、かといってまじめでもない。年季の入ったコミックバンドのような電子楽器だ。
※ワウとは ペダル型のエフェクターを踏むことで、つないだ楽器の音が「ワウワウ」とうねるように変化すること。
採点
楽器を弾けない人もそれなりに楽しめるが、ちゃんと音楽をやろうとするとけっこう難しい。そんなときはアプリでごまかすのが吉。
解説/宇野正樹(フリーライター)
※価格は記事制作時のものです。