【レンジファインダーのM型ライカ】露出計内蔵の中古「M6」が入門機におすすめ!

文具・ホビー・カメラ

カメラ愛好家の憧れといえば、何といってもレンジファインダーのM型ライカだろう。その小型で精巧な作りは、1925年に発売された「ライカI(A)」から変わらず、プロアマ問わず世界中の写真家を虜にしてきた。現在、ライカMシリーズはフィルムとデジタルの両方があるが、新品は60万円超からと高価。そこで、今回は初めてのライカに最適な中古のM6を紹介しよう。

ライカ M6
実売価格:20万円前後(中古、ボディ)

見慣れたデジカメに比べ、フィルムカメラの背面は、とにかくシンプル。中央の丸いダイヤルは、ISO感度の設定用。●サイズ/幅138mm×高さ77mm×奥行き38mm●重量/560g

M4をベースに露出計を内蔵したのが、M6だ。写真のM6は、赤い銘板が外されているなど、オリジナルとは異なる部分がある。レンズは、ズミクロンM f2/35mm。

正確な露出が得られファインダーの精度も高い

M6は、それ以前のMシリーズ(M5を除く)とほぼ同じボディサイズながら、露出計を内蔵しているのが特徴。単体の露出計を用意することなく、正確な露出が速やかに得られるのはとてもありがたい。しかも、露出計のオン/オフはシャッターボタンの半押しと連動するので、スイッチ類をそのつど操作する必要もない。表示もシンプルで、たいへん見やすい。

カメラとしての細部もしっかり作り込まれ、見やすく精度の高い実像式レンジファインダーやシャッターボタンの好ましい感触、巻き上げレバーの良好なトルク感など、紛れもなくライカである。一眼レフとは異なり、近接撮影や望遠撮影は不得手だし、フレーミングも正確とはいいがたいが、ほかのカメラにはない所有する喜びがたっぷり味わえる。

ピント合わせはシビアだがシャッター音は静かでスナップに最適!

モデル●いのうえのぞみ

レンジファインダーは一眼レフのような正確なフレーミングは苦手。特に、望遠系のレンズはピントも含めてシビアだ。ただし、それを克服し、自分のものとしたときの喜びはひときわ大きい。レンズは、ライカ・ズマリットM f2.5/90mm。フィルムはコダック・トライX。

標準レンズやワイド系のレンズを使ったスナップ撮影は、このカメラの最も得意とする部分。シャッター音も静かなので、その場の雰囲気を壊すようなこともない。レンズは、ライカ・ズミクロンM f2/35mm。フィルムは富士フイルム・記録用カラーネガフィルム。

ライカに入門したい写真愛好家にとって、M6はぴったりのカメラだ。露出計を内蔵するなど使いやすいうえ、製造台数が断トツに多く、中古市場でも見つけやすい。ぜひ、モノクロフィルムにもチャレンジしてほしい。なお、Mマウントの交換レンズで最初の1本を選ぶなら、35ミリか50ミリが使いやすいだろう。

解説&写真/大浦タケシ
◆プロフィール:宮崎県都城市生まれ。ライカは大学1年の夏に初めて手に入れ、以来37年の付き合いとなるが、あまりにも高価ゆえ、レンズはいまだに片手で数えるほどしか所有できていない。

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