スマホで音楽を聴くなら、やはりブルートゥーススピーカーだ。そこで、家中に持ち運んで使えるバッテリー内蔵のポータブルタイプを試してみた。
Ultimate Ears
MEGABOOM 3
実売価格例:3万2270円
本体側面の下部にあるフタを開けると、充電用のmicroUSB端子が現れる。また、ブランドロゴの上には吊り下げ用のループがあり、裏側には、音量調節用の大きな「+」「-」ボタンが設けられている。
厚みのある低音で音は満足できるがスマートスピーカーとして使えないのは残念
Ultimate Earsといえば、かつてシュアなどと並んで高級イヤホンの市場を作ったブランドとして知られる。また、2013年に発売されたブルートゥーススピーカーのUE BOOMは、円筒形でカジュアルなスタイルの先駆けとされる。そのBOOMが2015年のUE BOOM2に続いて、3年ぶりにバージョンアップ。BOOM 3と同時に発売されたMEGABOOM 3を聴いてみた。
本機はMEGAと名が付くだけあって、持つとずしりとした重さを感じる(重さは912グラム)。サイズは、直径87ミリ×高さ225ミリで、スマートスピーカーのAmazon Echoの高さを1.5倍ほどに延ばしたイメージ。持ち運ぶとしても、室内での移動がメインになりそうだ。本体カラーは、紹介した黒のほか4色が用意されるが、いずれも落ち着いた色調で、ファブリックで覆われた全体のデザインも派手さはない。
サウンドは360度全方位タイプだが、意外に奥行き感があり、バッテリー内蔵のポータブルスピーカーとは思えないほど、パワフルなサウンドを奏でる。ロックやヘビーメタルなどの重低音はなかなかの迫力で聴かせる一方、ボーカル曲では声の響きもリアルで、全体のバランスも上々だ。なお、ブルートゥースのコーデックはSBCのみに対応。
使い勝手は、本体の上部に電源ボタンのほか、再生・一時停止などが行える「マジックボタン」を用意。音量の調整のみ、側面の大きな「+」「-」ボタンで行う。また、専用アプリも用意され(iOS&Android版)、イコライザーのほか、本機やBOOMなどと最大150台まで同じ曲を流すなどの設定もアプリから可能だ。
ボディは、初代から防水だが、本機は30分間水に浸してもOKというIP67の防水・防塵機能に対応している。落下や転倒などさまざまな耐久テストもクリアしているとのことで、浴室やアウトドアでも安心して使用できそうだ。本体の充電は、付属のACアダプターとUSBケーブルで行うが、別売の専用スタンドがあると、乗せるだけで充電されるので、手間いらずで便利。
編集部員Nの本音コメント
満足度73%
音質や基本性能で不満はないがストリーミングサービスが欲しいしところ
3年ぶりの新モデルで音質や基本性能で不満はないが、価格と見た目からして、今どきだとWi-Fiを搭載して、音声アシスタントや本体からのストリーミングサービスへの対応もあるとよかった。