いい写真が撮れる「構図」の決め方【今すぐできる撮影テク】

文具・ホビー・カメラ

写真の仕上がりは、ちょっとしたコツで劇的に変わってきます。シャッターを押すほんの5秒前、たった一手間ですぐにできる撮影のテクニックを解説していきましょう。まずは「構図」です。切り取り方を少し工夫して、写真の躍動感やメリハリ、被写体の美しさ、風景の奥行きまで大きく印象を変えてみましょう。

一部分を切り取る

被写体が背景に埋もれてしまい、パッと見の印象が弱いように感じたときは、グッと被写体に寄ってみたり、被写体にカメラ側に近づいてもらったりするといい。画面の中で被写体が大きくなるのは当然だが、さらに背景のボケが大きくなるので、被写体が浮き立ち、より印象の強い写真となるはずだ。

背景はボケてはいるものの、それでもちょっとうるさく感じられる。

グッと寄ることで、写り込む背景が少なく、メリハリのある写真になる。

遠近感を表現する

白い馬の前後にある、ぼかした馬の存在によって、立体感のある描写となっている。

被写体の遠近感を出す表現方法はいくつかあるが、ここでは前後のボケによって得られる例を紹介。レンズの焦点距離は標準よりも望遠寄りが好ましく、絞りはできるだけ開きたい。被写体の前と後ろにボケが入るようにアングルを決めると、遠近感のある(立体感のある)写真に仕上がる。

画面を傾けて躍動感を出す

カメラを水平にして写すと落ち着いた写真になりやすいが、半面、動きのない写真に感じることもある。そこで画面をちょっと傾けると、写真に変化が生まれ、動きが感じられるようになる。動く被写体の撮影などでは大胆にカメラを傾けて撮影するのもアリで、躍動感溢れる写真になりやすい。ただし、やりすぎには注意。

カメラを斜めに構えて新幹線を流し撮り。より動きのある写真となった。

カメラの目線の高さを変える

目線の高さを変えると被写体の印象も変わってくる。低い位置でカメラを水平に構えるローポジションで全身を撮るとスマートな印象に、高い位置で同じく水平に構えるハイポジションでは、見た目に近い印象になる。いずれも焦点距離が短いほど、それらの印象が強調されやすいので、そのことを考えて交換レンズを選ぶといい。

ほぼ顔と同じ高さで撮っている。見た目に近い印象だ。

ローポジションだが、ハイポジションに比べてスマートに見える。

真四角の画面で撮る

SNSの盛り上がりによって、近ごろスクエアな真四角比率の写真が人気だ。その理由の一つが、画面のどこに被写体を置いても構図的に安定しやすいこと。ズバリ、うまく見えるのだ。ミラーレス一眼では、撮影する画面の画面比率が変えられるので、1:1の画面に設定して撮影を楽しんでみよう。

デフォルトのアスペクト比3:2で撮影。いま一つ構図が安定しない。

アスペクト比1:1で撮影。被写体をあえて真ん中に置いてないが、それでも安定した画面になる。

写真・解説/大浦タケシ(フォトグラファー) モデル/いのうえのぞみ

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