カメラ初心者でも必ず上達 「写真構図の決め方」をプロが指南!

文具・ホビー・カメラ

露出やピント合わせは、ある程度カメラ任せでも大丈夫。だが、被写体の大きさや画面内の位置、風景の写し込む範囲などの「構図」に関しては、撮影者が自分で決める必要がある。被写体を画面の中央に配置する「日の丸構図」は、単調かつ無駄な空間ができやすい構図なので、初心者は注意。また何を入れて何を排除するか?構図のポイントは「取捨選択」。

体を多く入れ背景を生かすのが構図のポイント!

ここに注意! 日の丸構図は背景が単調になりやすい

人物の顔を中央に置いた「日の丸構図」。体の部分があまり入らず、周囲の空間(背景)も単調になるため、見栄えがしない。

ここがポイント! 体を多く入れ背景を生かす

レンズを少し下に向けて、頭の上の空間を減らし、体の部分を多く入れる。さらに、左の空間を少し広めにして、背後に見える木の幹を生かした背景にする。

露出やピント合わせは、ある程度カメラ任せでも大丈夫。だが、被写体の大きさや画面内の位置、風景の写し込む範囲などの「構図」に関しては、撮影者が自分で決める必要がある。

写真の構図には、いくつかの基本パターン(日の丸、額縁、シンメトリー、対角線、三角、S字C字、三分割など)があるが、意識しすぎる必要はない。重要なのは「何が主役か」が、明確にわかることだ。

ただし、被写体を画面の中央に配置する「日の丸構図」は、単調かつ無駄な空間ができやすい構図なので、初心者は注意しよう。無駄な空間が減るようもっとアップで撮る、被写体を中央から外して変化のある背景を写し込む、といったアプローチで、単調になるのを防ぎたい。

何を入れて何を排除するか?構図のポイントは「取捨選択」

ここに注意! 鉄骨やコーンが写り込んで台なしに!

青空に映える寺院の朱塗りの建物を大きくとらえる。だが、左端に鉄骨が入ってしまい、左下には赤いコーンまで写り込んだ。これでは、寺院境内の雰囲気を台なしになる。

ここがポイント! 写り込みを避けるため少し建物に近づく

写り込みを避けるため、少し建物に近づく。そして、光が当たる部分を中心に構図を決める。右側には門の一部が写り込むが、これは雰囲気作りに役立つ。

同じ被写体を同じように撮っても、わずかな構図の違いで、写真の完成度は変わってくる。その違いは、画面周辺に写り込むものの差によって生じることが多い。

撮影時には、被写体の大きさや画面内の位置を強く意識するだろう。だが、画面の周辺に何が写り込んでくるかは、あまり意識しない人も多い。その結果、あとから写真を見た際に、周辺部に目障りなものが写り込んでいたことに気づく。この余計な写り込みが、被写体の存在感を弱め、写真の完成度も低くする。

そこで、被写体のとらえ方が大まかに決まったら、シャッターを切る前に画面周辺部もしっかり確認しよう。そして、画面内に入れたほうがいいものと、排除したほうがいいものを、しっかり見定めてほしい。

状況で画面の横・縦を選択し

ここがポイント! ほおずえをつく様子を写すため縦画面を選択。頭上の空間に注意した

ほおづえをつく様子を、画面内に大きく写したいと思った。そうなると、自然に縦画面を選択することになる。その際、頭上の空間をあけすぎないように注意した。

ここがポイント! 左端にビルの一部を入れて画面を引き締め

公園内のポートレート。その場の開放的な雰囲気を出すため、人物が向く左側を広くあけた構図にした。並木の向こうの空が明るすぎるが、左端にビルの一部を入れることで、画面を引き締める。

ここがポイント! 近くの花を入れて日の丸構図を避ける

花の形からすると「日の丸構図」になりやすい。だが、近くの二輪の花を右側に入れることで、バランスのいい構図になった。

建造物がある場合は水平・垂直出しが大切

ここがポイント! 両方の建造物を正面から撮る場合水平がズレないよう注意

奥行きのある噴水池と大温室。両方の建造物を正面から撮るので、水平がズレないよう注意した。画面下の池の縁石が傾いて写ると、一気に不安定な写真になってしまう。

ここがポイント! あまり水平にはこだわらず青空のほうを広く入れて、開放的な雰囲気を演出

りっぱなパンパスグラスの穂。だが、ここでは上空の青空のほうを広く入れて、開放的な雰囲気を演出する。建造物はないので、あまり水平にはこだわらない。

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