【メモリーカードの種類】賢い選び方と使い方 速くて大容量がいいとは限らない!

文具・ホビー・カメラ

詳しい人に聞くと、たいていは「速くて大容量タイプ」をすすめられるのが、メモリーカード。でも、必ずしもそれが正解とは限らない。今回は自分の撮り方に合ったスピードと容量のカードを賢く選ぶ、おすすめの使い分け方法を紹介する。

メモリーカードの種類

現行のデジタルカメラで使われているメモリーカードには、以下の6種類がある。

・SDメモリーカード
・microSDメモリーカード
・メモリースティックデュオ
・コンパクトフラッシュカード
・CFastカード
・XQDメモリーカード

ただし、ほとんどのカメラはSDメモリーカード(以下、SDカードとする)に対応している。
コンパクトカメラのほぼすべてでSDカードが使用できるし、レンズ交換式カメラでも、SDカードが使えないカメラは70機種中でたったの5機種。

つまり、デジタルカメラ=SDカードと考えていい状態だ。

でも、ひと口にSDカードと言っても、スピードや容量によって、下は1000円前後から上は10万円を超えるものまで多種多様だ。

そんな中から自分にとって最適なタイプを選び出す方法を教えよう。

速さ(スピード)は何を基準に選べばいい?

SDカードのスピードは速いほど高くなる。したがって、必要に応じたスピードのものを選ぶのがお得だ。

スポーツや乗り物などを連写で撮りたいなら、「UHS-II」規格に対応したものを選ぼう。
SDカードではこの規格のものが最速で、連写したあとのカードへの書き込みが短時間で終わるため、連続的に連写するような場合にもストレスを感じにくい。

一方、4K動画には「U3」規格に対応していることが必要だ。
「U1」対応カードでも問題なく使えるものもあるが、カードを交換するか、画質モードを変更するようメッセージが表示されることがあるし、長時間の撮影ができない可能性も考えられる。

そういったスピードが必要な撮影は行なわない人でも、撮った画像をパソコンに保存するときの時間短縮のメリットがあるので、予算の範囲で高速なものを選ぶのがおすすめだ。

容量はなにを基準に選べばいい?

容量は、1回でどれぐらいの撮影を行なうかに合わせて選ぶ。

使用するカメラの画素数や撮影するファイル形式、撮影する枚数が問題になってくる。

たとえば、キヤノンEOS Kiss X9i(有効2420万画素)の場合、JPEG(ラージ/ファイン)で画像1枚あたり約7.6MBだから、4GBのカードで500枚以上撮れる計算になる。

これだけあれば、ちょっとした旅行でもいっぱいになることはまずないだろう。つまり、これ以上の容量のカードは無駄なだけなので買うのは損ということだ。

ただし、エラーが発生したときに対応できるよう、同じ容量の予備を用意しておくことをおすすめする。

なお、ごくまれにだが、カード内の画像が何かの拍子に消えてしまったり、壊れて見られなくなったりすることがある。大事な写真がなくなって泣くことにならないよう、カードに溜めっぱなしにせずにパソコンにバックアップするようにしたい。

おすすめのメモリーカード

ノーブランド品の一部には、粗悪な部品を使っているケースがあり、スペックどおりの性能が出ないものもあるようだ。

また、海外メーカー製で、並行輸入や直輸入のものはメーカーの保証が受けられない場合もある。ある程度高くても、名のとおったメーカーのものを正規のルートで購入するのが安心だ。

以下、高速タイプのおすすめSDカードを紹介しよう。

サンディスクExtreme PRO SD UHS-IIカード

サンディスク SDXCメモリカード 64GB Class10 UHS-IIエクストリーム プロ SD UHS-IIカード SDSDXPK-064G-JNJIP

ソニー SDXC/SDHC UHS-IIカード TOUGH SF-Gシリーズ

ソニー 32GB UHS-II Tough G-Series SDカード (R300/W299)

東芝EXCERIA PRO SDHC/SDXCメモリーカード SDXU-Dシリーズ

SDXU-D064G EXCERIA PRO SDXU-Dシリ-ズ SDXCメモリカ-ド 64GB

パナソニックSDXC UHS-IIメモリーカード RP-SDZAシリーズ

Panasonic 64GB SDXCメモリーカード RP-SDUC64GJK

まとめ

メモリーカードは一度買えば長持ちするものだが、無理に速さを求める必要はないし、無駄に大容量を選ぶ必要もない。

予算に余裕があるなら、速くて大容量のものを買っておいてもかまわないが、基本的には自分の撮り方や撮る量に合わせて選ぶのがいちばんお得だ。

なお、高速タイプや大容量のカードを買う場合は、カードリーダーもいっしょに選ぶとよい。

メモリーカードの進化に合わせて、カードリーダーも高速化しているので、新しいものに買い替えたほうが快適に使える可能性が高くなる。このことも覚えておいてほしい。

◆北村智史
いろいろなメーカーのカメラを使って写真を撮ったり記事を書いたりするのがなりわいのフリーライター。カメラ専門誌や一般誌、ウェブ媒体で活動中。文字数多めのブログも運営してます。他人を沼に招く習性があるため、取り扱いには注意が必要です。愛用ソフトウェアはPhoto MechanicとLightroom Classic CC。
Twitter:kitamura_sa
blog:どや顔カメラ通信 https://doyacame.net

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