17のチャンネルがこの12月1日から放送をスタートさせている。12月の第一週は開局記念特別番組が目白押しだ。民放4社はBS朝日が「土井善晴の美食探訪」「日本の名曲 人生、歌がある」、BS-TBSが「報道1930」「吉田類の酒場放浪記」など人気番組を放送予定だ。NHKは人気の高い番組や4Kと相性の良い番組を選び制作に取り組むという。また録画できるかについては、対応チューナーや対応チューナー内蔵4KテレビにUSB HDDをつなげば、4K画質のままで録画が可能だ。

民放は現行BSでの人気番組を4K放送の目玉として推進していく

NHKと民放キー局の5チャンネル(右旋の4KBS放送)、左旋のBSでNHKの8Kが1チャンネルと4Kが3チャンネル、さらには左旋の110度CSで8チャンネルと、計17ものチャンネルがこの12月1日から放送をスタートさせている。

12月の第一週は、当然ながら開局記念特別番組が目白押しだ。視聴料が無料の右旋BSチャンネルでは、世界初の南極からの4K生中継(NHK4K)、民放4社がリレー形式で送り届ける紀行番組「大いなる鉄路 16000キロ走破 東京発パリ行き」が放送されている。また、有料放送では、左旋110度CSのスカチャン2が、人気アイドルグループの山本彩が初めてソロツアーを行った際のファイナルライブを収録した「山本彩 LIVE TOUR2016~Rainbow ~ 11・22@ZeppNamba」を放送する。これらの開局記念番組の多くが、この12月の間に何度か再放送される予定があるので、第一週に見逃してしまった人も、慌てずに再放送をチェックしよう。

さらに、その後の各チャンネルの番組編成についても、徐々に明らかになりつつある。

まず民放4社だが、BS朝日が「土井善晴の美食探訪」「日本の名曲 人生、歌がある」、BS-TBSが「報道1930」「吉田類の酒場放浪記」、BSテレ東が「琥珀の夢 特別版」「日経プラス10」、BSフジが「絶景百名山」「三屋清左衛門残日録シリーズ」……といった具合に、現行のBS(2K)放送で人気の番組をピックアップし、4K放送の目玉として推進していく構えだ。

NHKは人気の高い番組や4Kと相性の良い番組を選び制作に取り組む

NHKについては、総合/Eテレ/BSプレミアムといった既存のチャンネルで人気の高い番組や、4Kと相性のよさそうな番組を選び、4Kとして制作に取り組むという計画だ。また、月曜=エンターテインメント、火曜=サイエンス、水曜=ドラマ、木曜=カルチャー、金曜=ライフといったように、曜日ごとに、ある程度ジャンルを決めて放送していく予定。また、土曜と日曜はスペシャル編成となる。

NHKのBA4Kで、私が特に注目しているのが、土曜の夜9時から放送される「4Kシアター」だ。日本映画の名作を4Kデジタル修復版で放送するのだが、12月から来年1月にかけては、黒澤明監督の「羅生門」「乱」、溝口健二監督の「雨月物語」「山椒大夫」「近松物語」、小津安二郎監督の「浮草」を予定。近い将来、洋画も放送されるという。

さらに、来年1月以降は、毎週日曜の午前9時から4K制作の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」が放送される。日曜の夜8時に始まる地デジより、11時間も前に視聴可能となるわけだ。

8K(NHKのみ)については、世界三大オーケストラ(ウイーン・フィル、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ)、ロシアのマリインスキー・バレエ、英国のロイヤル・バレエなどが超高精細画像と22・2チャンネルのサラウンドで放送予定。正月の風物詩、ウイーン・フィルのニューイヤー・コンサートも計画中だ。

国内の舞台に目を向けると、宝塚歌劇団全5組のこの1年の話題作を8K収録した完全版が放送予定。映画では、ハリウッドの名作「2001年宇宙の旅」「マイ・フェア・レディ」(来年放送)も要チェックだ。いずれも8K用にリマスターして、その映像の表現力を最大限に引き出した力作だ。来年3月には、ノーベル賞受賞作家、カズオ・イシグロ原作の「浮世の画家」を渡辺謙主演の8Kドラマとして放送。はたしてどんな世界を描き上げるのか、目が離せない。

「新4K8K衛星放送」番組は録画できるの? 

現在のところ、右旋のBSで放送されるNHKと民放の無料チャンネルについては、現状の2K放送とまったく同じで、ダビング10で運用される。つまり、対応チューナーや対応チューナー内蔵4KテレビにUSB HDDをつなげば、4K画質のままで録画が可能(左旋の8Kも録れる)。従来の液晶テレビにUSB HDDを接続すれば、地デジやBSの番組を録画できるようになるのと一緒だ。

また、左旋のBS/110度CSで放送される4Kの番組については、従来のWOWWOWやスカパー!といった有料放送と同様、コピーワンスになっている。この点でも、2K放送の録画の実態と変わらないといえる。

画像1: 「新4K8K衛星放送」番組は録画できるの?

ただ、いくつかの点で、2Kとの違いも存在する。まず、HDD録画した番組を、他の機器との接続でも再生・視聴できる規格であるSeeQvaultへの対応がまだ決まっていないこと。これは、録画好きの人にとっては、早く対応してもらいたい点だろう。また、4Kあるいは8K解像度のままでは映像信号をLAN端子から出力することができない。このため、パナソニックのBDレコーダー、ディーガの「お引越しダビング」機能も、現時点では使えない。ぜひ、LAN出力も実現させてほしい。

画像2: 「新4K8K衛星放送」番組は録画できるの?

●解説/藤原陽祐(AV評論家)、イラスト/中山 昭(絵仕事 界屋)

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