ここでは最新4Kテレビ【サイズ別・65~70V型】のおすすめ図鑑をお届けする。65~70型Vのおすすめモデルは、画質・音質を高次元でバランスしたパナソニック・TH-65FZ1000、メリハリの効いた厚みのある絵作りで設置性も改善されたソニー・KJ-65A8F、4Kチューナー内蔵の入門モデルだが、画質面でも頑張る東芝・65M520X、最新の映像エンジン搭載で、精細感ある見通しのいい映像のLG・OLED77C8Pなどがある。

パナソニック TH-65FZ1000  

実売価格例:60万8880円

画像: ●HDMI入力×4●年間消費電力量/217kWh●サイズ/幅144.9㎝×高さ90.9㎝×奥行き33.0㎝●重量/36.0㎏

●HDMI入力×4●年間消費電力量/217kWh●サイズ/幅144.9㎝×高さ90.9㎝×奥行き33.0㎝●重量/36.0㎏

画像: パナソニック TH-65FZ1000

画質・音質を高次元でバランス/この一台でハイレベルに楽しめる

有機ELに特化した映像エンジン、ヘキサクロマドライブプラスを搭載したパナソニックの第二世代モデル。この技術は、同社がプラズマテレビの開発で培った色再現技術を発展させたもので、有機ELパネルの持ち味をより積極的に引き出す。

具体的には、リアルタイムで変化していく多彩な明るさに対して、忠実な色調を安定して再現するというもの。早朝の青白い光、夕暮れの柔らかな光と、さまざまな種類の光に対し、不自然な色ズレ、歪みを抑え込んで、本来あるべき色調に追い込んでいくという。

実際、暗部から中間調、そしてハイライトにかけて、淀みなく鮮やかな発色で再現する。総じてノイズの粒子が細かく、明るい部分、暗い部分を問わずS/N感が良好。また、前作に比べると、見た目の明るさにも余裕が感じられ、映像の抜けが向上しているようにも感じられる。

テクニクス開発陣の協力を得て仕上げられた音質も悪くない。低域の量感が豊かで、声の質感はきめ細かく繊細。ジャズトリオの再生はピアノとベースが躍動し、切れ味の鋭いドラムスも聴きごたえがある。

●リモコン

押すだけで、見たい番組や予約したい番組が見つかる「アレコレ」ボタンを装備。操作時のレスポンスも素早い。

●有機ELの持ち味を生かす映像エンジン

画像: 有機EL専用の新映像エンジン、ヘキサクロマドライブプラスが色の歪みを補正し、輝度レベルに応じた正確な色再現を実現。

有機EL専用の新映像エンジン、ヘキサクロマドライブプラスが色の歪みを補正し、輝度レベルに応じた正確な色再現を実現。

●4Kの高解像度で見やすい一覧表示

放送番組から録画番組、ネット動画まで一覧表示し、見たい番組を探し出せるアレコレチャンネルが便利。

【ここがスゴイ!】

画質、音質を高次元でバランスさせた優等生モデル。機能面も含めて、これという欠点が見当たらないほど。ニュースからドラマ、映画まで、この一台でハイレベルな視聴が可能だ。

【ここはイマイチ・・・ 】

新4K衛星放送用チューナーを内蔵できなかったのが残念。同チューナー内蔵のDMR-SUZ2060と組み合わせたい。

ソニー KJ-65A8F  

実売価格例:56万1470円

画像: ●HDMI入力×4●年間消費電力量/277kWh●サイズ/幅144.7㎝×高さ84.1㎝×奥行き25.5㎝●重量/28.0㎏

●HDMI入力×4●年間消費電力量/277kWh●サイズ/幅144.7㎝×高さ84.1㎝×奥行き25.5㎝●重量/28.0㎏

画像: ソニー KJ-65A8F

メリハリの効いた厚みのある絵作りで設置性も改善された

写真立てを思わせるデザインで注目を集めたA1に続くソニー・有機ELテレビの第二弾。注目ポイントは、設置性の改善にある。実際、65A1の後継、65A9Fの場合、画面幅と同等の設置面(約145センチ幅)が必要で、奥行きも30センチ以上。ところが本機は、スタンド分の設置面(幅40・2センチ×奥行き25・5センチ)ですっきりと収まる。

基本技術はA1からほとんど変わっていないが、画質や音質は、成熟度を増している。特に画質は、従来、やや目障りだった明るい部分のノイズのザワつきが抑えられ、全般に滑らかな質感の表現になった。

●リモコン

チャンネルボタンを押すだけで電源が立ち上がり、選局される。ネット動画についても同様の使いこなしが可能だ。

【ここがスゴイ!】

高コントラストパネルの持ち味を生かし、メリハリの効いた、厚みのある絵作りは健在。画質はS/Nの不安が改善。音質についても帯域バランスが整い、だいぶ聴きやすくなった。

【ここはイマイチ・・・】

4K映像やBDソフトの再生に比べると、地デジ放送の画質が甘い。輪郭が太く、ディテールの情報が埋もれがちだ。

東芝 65M520X 

実売価格例:21万2430円

画像: ●HDMI入力×4●年間消費電力量/101kWh●サイズ/幅145.4㎝×高さ87.1㎝×奥行き20.1㎝●重量/29.5㎏

●HDMI入力×4●年間消費電力量/101kWh●サイズ/幅145.4㎝×高さ87.1㎝×奥行き20.1㎝●重量/29.5㎏

画像: 東芝 65M520X

4Kチューナー内蔵の入門モデルで画質面でも頑張る

43V型から4種類のサイズを用意している液晶レグザ、M520Xシリーズの65Vモデル。基本設計は、新4K衛星放送用チューナー内蔵のBM620Xからバズーカスピーカーを取り除いたもので、画質や機能性については同等と考えていい。

映像エンジンは、レグザエンジンEvolution。あるブロックごとに映像の内容を把握して、ノイズを抑え、最適な復元処理を行うという。実際に4K放送を確認したが、映像の質感がきめ細かく滑らか。輪郭の落ち着きやフォーカス感などで、信号処理の優位性を実感することができる。

●リモコン

4K放送用の独立ボタンを装備。ダブルウインドウが復活し、気になる2番組を同時に楽しめるようになった。

【ここがスゴイ!】

4Kテレビの入門用として新4K衛星放送用チューナーも内蔵した貴重なモデル。それも単に見られるだけでなく、一定のクオリティを確保。地デジ放送の画質でも頑張っている。

【ここはイマイチ・・・】

ノーマル駆動のVA液晶ということもあって、視野角による画質への影響が大きく、動きボケも目につきやすい。

ソニー KJ-75Z9F 

実売価格例:97万1870円

画像: ●HDMI入力×4●年間消費電力量/323kWh●サイズ/幅167.6㎝×高さ103.9㎝×奥行き39.9㎝●重量/40.1㎏

●HDMI入力×4●年間消費電力量/323kWh●サイズ/幅167.6㎝×高さ103.9㎝×奥行き39.9㎝●重量/40.1㎏

画像: ソニー KJ-75Z9F

新映像エンジンで4K変換時の画質が向上し視野角の影響も改善

4K液晶ブラビアの最高峰モデル。現行の映像プロセッサー、X1 Extremeに対し、リアルタイムの処理能力が2倍に引き上げられた、X1 Ultimateを投入した。液晶は倍速駆動のVAパネル。そこに直下型のLEDバックライトを駆使したきめ細かな部分駆動と、独自の広視野角技術、X-WideAngleXを投入し、液晶の画質3悪(狭い視野角、黒浮き、動きボケ)を払拭しようというわけだ。

まず、ニュースや相撲など、地デジ放送で視野角を確認してみたが、その効果は絶大だ。画面中央から大きく外れても、明るさ、コントラスト、色再現ともに大きな変化はなく、ストレスを感じさせない。しかも、その画質がいい。明るく、メリハリを効かせた絵作りは従来と変わらないが、全体のフォーカスが締まり、輪郭部もすっきりと描き出す。

4K映像もハイライトが伸びて、黒がキリッと引き締まる。実在感のある色遣い、滑らかなグラデーションも特徴的で、特に中間調からローライトにかけて、確実なステップで再現。それが、深みのある色再現性につながっている。

●リモコン

最も目立つところにネット動画ボタンが配置され、「Netflix」「YouTube」などがダイレクトに選べる

●2Kから4Kへのアップコンが改善

次世代を見据えて開発された映像プロセッサー「X1 Ultimate」。2Kから4Kへのアップコンバート精度も大幅に改善された。

●視野角による画質変化を低減

画像: 巧妙な液晶の制御と視野角を広げる光学フィルムの合わせ技で、視野角による画質の影響が軽減された。

巧妙な液晶の制御と視野角を広げる光学フィルムの合わせ技で、視野角による画質の影響が軽減された。

【ここがスゴイ!】

優れた基本画質に加えて、これまで手つかずだったVA液晶の視野角の問題を見事に克服。さらに2K→4K変換の精度アップにより、地デジ放送の画質も飛躍的に向上した高画質モデルだ。

【ここはイマイチ・・・】

液晶テレビとしては相当高価なモデルだけに、新4K衛星放送チューナーは是が非でも欲しかったところ。

LG OLED77C8P 

実売価格例:119万7600円

画像: ●HDMI入力×4●年間消費電力量/380kWh●サイズ/幅172.2㎝×高さ105.2㎝×奥行き25.3㎝●重量/36.5㎏

●HDMI入力×4●年間消費電力量/380kWh●サイズ/幅172.2㎝×高さ105.2㎝×奥行き25.3㎝●重量/36.5㎏

画像: LG OLED77C8P

最新の映像エンジン搭載で精細感ある見通しのいい映像

充実したラインアップのLG・有機ELテレビの中でも、最新の映像エンジン「α9 Intelligent Processor」を搭載したC8Pシリーズに注目だ。特に、本機は、上級機同等のクオリティを実現しながら、ずっとお手ごろ。

これまでLGの有機ELは、S/N面と精細感の両立で苦慮していたが、本機の自信に満ちた再現性は、そうした不安をほとんど感じさせない。2K→4K変換はまだ弱いが、4K表示では輪郭の滑らかさ、色再現の安定感といった部分にも磨きがかかり、実にすっきりとした見通しのいい映像を楽しませる。

●リモコン

画面上のアイコンをポインター感覚で指定して操作できるマジックリモコン。通常の10キー操作も可能だ。

【ここがスゴイ!】

最新の有機ELパネルと新映像エンジン「α9 Intelligent Processor」との共演により、目障りなノイズが丁寧に抑えられ、精細感に富んだ、滑らかな再現性が可能になった。

【ここはイマイチ・・・】

画像処理の基本レベルは上がったが、2K→4K変換精度は、改善の余地がある。新4K衛星放送チューナーは非搭載。

【ここはイマイチ・・・】
画像処理の基本レベルは上がったが、2K→4K変換精度は、改善の余地がある。新4K衛星放送チューナーは非搭載。

シャープ 8T-C70AX1

実売価格例:107万7840円

画像: ●HDMI入力×5●年間消費電力量/343kWh●サイズ/幅156.2㎝×高さ99.3㎝×奥行き44.0㎝●重量/51.0㎏

●HDMI入力×5●年間消費電力量/343kWh●サイズ/幅156.2㎝×高さ99.3㎝×奥行き44.0㎝●重量/51.0㎏

画像: シャープ 8T-C70AX1

8K映像が生々しく6スピーカーの音も聴きごたえあり

シャープは、60V/70V/80V型の8Kチューナー内蔵液晶テレビを製品化したわけだが、中でもおすすめなのが70V型の本機だ。

一般家庭のリビングにギリギリ入るサイズで、価格的にも比較的求めやすいという理由もあるが、このモデルを推薦するのは、画質の仕上がりのよさを感じるためだ。視野角や応答性については、サイズによる違いはほとんどないが、画面サイズと明るさ、コントラスト感のバランスがよく、8Kコンテンツを映し出したときのリアリティさが最も生々しい。3ウェイ6スピーカーによるサウンドも聴きごたえがある。

●リモコン

視認性を重要視したツートーンのリモコン。放送視聴中、別のコンテンツが探せる「コンテンツ」ボタンが便利。

【ここがスゴイ!】

8K解像度と70V型の画面サイズの相性がいい。大きすぎず、小さすぎず、8K映像の持ち味をすなおに感じさせてくれる画面サイズであり、現実に近い世界が体験できる。

【ここはイマイチ・・・】

画質的には相当頑張ったと思うが、液晶の弱点である視野角の問題は残った。画面は正面から見るのがセオリー。

【ここはイマイチ・・・】
画質的には相当頑張ったと思うが、液晶の弱点である視野角の問題は残った。画面は正面から見るのがセオリー。

解説/藤原陽祐(AV評論家)

※価格は記事作成時のものです。

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