パソコンを使っててもどんな危険があるのかよくわからない!
パソコンを使うことに伴う危険性とは、具体的にどのようなものか。おおよそ、パソコンを使う限り、誰の身にも降りかかってくる可能性がある。
パソコンを取り巻く悪意の数々
【パソコンを乗っ取られる】
●遠隔操作によって犯罪の踏み台にされる
●なりすましの被害を受ける
【ウイルスに感染!】
●データが破壊される
●動作がおかしくなる
●ウイルスをばらまかれる
【偽のサイトにだまされる!】
●本物そっくりのフィッシングサイトでパスワードやクレジットカード情報、金融機関情報などを盗まれる
●悪質なショッピングサイトで金銭的被害を受ける
【架空請求を受ける!】
●メールなどによって身に覚えのない料金などの請求を受け、支払ってしまう
【個人情報が漏えい!】
●金銭的被害を受ける
●犯罪に悪用される
●位置情報を特定される
「パソコンを乗っ取られる」と「個人情報が漏えい!」は、多くの場合、ウイルスに感染したことによる被害といえる。
ウイルスにもいろいろな種類があり、感染したパソコンを壊す、使えなくするという愉快犯的なものから、パソコン所有者の個人情報を盗む、パソコンに保存してある(パソコン所有者が業務上知りえた)不特定多数の個人情報を盗むというパターンもある。
パソコンを乗っ取られるのも深刻だ。遠隔操作で勝手に自分のパソコンが操作され、犯罪の踏み台となってしまうこともある。また、SNSなどのアカウントが盗まれると、自分になりすました誰かが、無関係な第三者に誹謗中傷を書き込むといったことも起こりうる。
さらに、ウイルスにより、大切なデータが保存されたパソコンがロックされ、ロック解除のために、金銭や仮想通貨を要求される「ランサムウェア」(身代金ウイルス)が流行したこともある。
金銭被害の可能性があるのは、偽サイトや架空請求だが、これらはウイルスではなく、偽メールによる偽サイトへの誘導や、アダルトサイトなどのちょっと後ろめたいサイトの利用中に、業者が仕掛けたトラップに引っかかるといったパターンが多い。
基本的に、これらの危険は、きちんとしたセキュリティ対策と、ネット利用に関する正しい知識があれば対処でき、実害は防げる。
解説/福多利夫(フリーライター)イラスト/中山昭(絵仕事 界屋)