4K8K衛星放送用で、単体の外付けチューナーは、テレビメーカー各社に加え、パソコン周辺機器メーカーなどからも発売されていて、製品はけっこう豊富。ただ組み合わせるテレビとのコンビネーションが総合的な機能や使い勝手を左右する。

チューナーのUSB端子にHDDをUSBでつなげば録画できる

新4K8K衛星放送用で、単体の外付けチューナーは、テレビメーカー各社に加え、パソコン周辺機器メーカーなどからも発売されていて、製品はけっこう豊富だ。

いずれのチューナーも、壁のアンテナ端子と背面の入力端子をアンテナケーブルで接続し、チューナーとテレビのHDMI端子をHDMIケーブルで接続して出画するという使い方だ。また、今回紹介するすべてのチューナー製品は、USB HDDでの録画に対応している。つまり、チューナーにあるUSB端子に外付けHDDをUSBケーブルでつなげば、4Kあるいは8Kの番組をHDDに録画することができるのだ。

その一方で、それぞれの製品は、メーカーにより、機能や仕様にけっこう違いがあるので、選択には注意が必要だ。

まずチェックしたいのは、外付けチューナーの肝といえる、搭載チューナーの種類と数。特に、新4K放送に注目すると、チューナーがシングル(1基)か、あるいはダブル(2基)かというのは大きな違いだ。

なぜなら、ダブルチューナーモデルであれば、視聴している番組とは別に、同時に放送されている裏番組を録画することができるからだ。これは、テレビ好きの人にとっては重要なポイントである。

また、見落としがちなのが、従来の地上/BS/CS110度の各放送を受信する機能があるかどうか。例えば、シャープ製の外付けチューナーは、従来の地上/BS/CS110度の受信機能は非搭載となっている。

従来放送用チューナーを2基搭載。他社製テレビとの組み合わせにも強い

東芝 TT-4K100

実売価格例:4万910円
4K/2K
BS/110度CS(4K放送用):1基
地デジ(2K放送用):2基
BS/110度CS(2K放送用):2基

画像: ●サイズ/幅165㎜×高さ57㎜×奥行き195㎜●重量/非公表

●サイズ/幅165㎜×高さ57㎜×奥行き195㎜●重量/非公表

画像1: 【4K放送】外付けチューナーのおすすめは?選び方のポイントは?
東芝
BS/CS 4K録画対応チューナー
TT-4K100
▼BS・110度CSの4K放送と地上デジタル、BS・110度CSデジタル放送の録画に対応▼レグザと組み合わせて簡単操作(Amazon)

4Kチューナーに加え、従来の地上/BS/CSチューナーをダブルで搭載。4K解像度の番組表を含め、単体チューナーとして充実した仕様で、外付けHDDへの録画もやりやすく、レグザ以外のテレビとの組み合わせにも強い。また、対応レグザと組み合わせると、自動的に、ノイズをより低減した高画質を得られる機能もユニーク。

HLG信号をHDR10に変換しての出力が可能。アクオスユーザーに向く

シャープ 4S-C00AS1

実売価格例:3万4430円
4K
BS/110度CS(4K放送用):1基
地デジ(2K放送用):なし
BS/110度CS(2K放送用):なし

画像: ●サイズ/幅220㎜×高さ34㎜×奥行き146㎜●重量/600g

●サイズ/幅220㎜×高さ34㎜×奥行き146㎜●重量/600g

画像2: 【4K放送】外付けチューナーのおすすめは?選び方のポイントは?
シャープ
4Kチューナー
4S-C00AS1
▼新4K衛星放送チューナーを搭載、豊富な高画質4K放送が楽しめる事に加え、外付けHDDと接続すれば4K高画質録画ができます。▼テレビのリモコン1つでチャンネル変更などの操作が可能な「AQUOSファミリンク」機能に対応▼HLGに対応していないテレビでもHDR映像が楽しめる「HLG⇔HDR10変換」機能を搭載(Amazon)

4Kチューナー1基のみの搭載というシンプルさで、比較的手ごろな価格を実現。放送で用いられるHDRの方式「HLG」を「HDR10」に変換する機能を備え、少し古めで「HDR10」にのみ対応する4Kテレビと組み合わせても、HDRならではの高コントラストな映像美が楽しめる。自社製テレビであるアクオスユーザー向き。

組み合わせるテレビとのコンビネーションが総合的な機能や使い勝手を左右する

ただし、こうした製品は、自社4Kテレビ製品との組み合わせを前提に、テレビ用のリモコンで、テレビ内蔵の地上/BS/110度CSチューナーと、外付けの新4Kチューナーの区分けを意識せずに選択できるよう設計されている。そのような使い方を前提にして、従来放送用のチューナーが重複して無駄にならないように作られたともいえる。このように、組み合わせるテレビとのコンビネーションが総合的な機能や使い勝手を左右するわけだ。

もう一つ注意したいのが、新4K8K衛星放送の目玉の一つといえる、ダイナミックなコントラストを実現するHDR(ハイ・ダイナミックレンジ)の扱いだ。

新放送では、HDRの方式として「HLG」(ハイブリッド・ログ・ガンマ)を採用している。これは、NHKとBBC(英国放送協会)が共同開発したテレビ放送向け高画質技術の方式である。一方、少し前の4Kテレビでは、市販のUHD BD(4K画質のブルーレイディスク)ソフトが採用してる方式の「HDR10」には対応していても、HLGには対応していない製品が多い。

そこで、メーカーは限られるが、HLGをHDR10に変換して出力してくれるという機能がある。もし、手持ちのテレビがHDR10にしか対応していないという場合は、HLGをHDR10に変換して出力できるチューナーが有力な候補となるだろう。

機能面では、音声操作やネット配信動画サービスへの対応で差がある。Googleアシスタントに対応した製品は、リモコンのマイクを通じて音声で番組検索ができたり、視聴アプリを追加することで幅広いネット動画サービスに対応したりすることが可能になっている。

このように、一口に外付けチューナーといっても、スペックや機能にけっこう違いがある。外付けチューナーの現行主要全製品のスペックや機能をわかりやすくまとめたので、製品写真と併せて検討し、自分の用途や使い方に応じて最適な一台を選んでほしい。

チューナーはすべてシングル。録画機能は12月末のアップデートで利用できる

パナソニック TU-BUHD100

実売価格例:3万5510円
4K/2K
BS/110度CS(4K放送用):1基
地デジ(2K放送用):1基
BS/110度CS(2K放送用):1基

画像: ●サイズ/幅230㎜×高さ44㎜×奥行き137㎜●重量/450g

●サイズ/幅230㎜×高さ44㎜×奥行き137㎜●重量/450g

画像3: 【4K放送】外付けチューナーのおすすめは?選び方のポイントは?
パナソニック
4Kチューナー
TU-BUHD100
▼フルハイビジョンの4倍も高精細な「新4K衛星放送」に対応▼4Kビエラのリモコン1つで、快適に操作(Amazon)

新4K放送、従来の地上/BS/CSチューナーを各1基搭載。パナソニックのビエラリンクに対応し、対応テレビと組み合わせるとテレビのリモコンで操作できる。外付けHDDへの録画は、12月末にファームウエアアップデートで可能になる予定。専用リモコンが付属し、Googleアシスタント機能で番組検索が可能。

4Kチューナーをダブルで搭載し、4Kの裏番組録画が可能な高機能モデル

ソニー DST-SHV1

実売価格例:5万9270円
4K/2K
BS/110度CS(4K放送用):2基
地デジ(2K放送用):2基
BS/110度CS(2K放送用):2基

画像: ●サイズ/幅283㎜×高さ50㎜×奥行き225㎜●重量/1.7kg

●サイズ/幅283㎜×高さ50㎜×奥行き225㎜●重量/1.7kg

画像4: 【4K放送】外付けチューナーのおすすめは?選び方のポイントは?
ソニー
4Kチューナー
DST-SHV1
▼BS4K/CS4K放送の裏番組録画に対応▼地上・BS・110度CSチューナーをそれぞれ2基搭載し、さらにBS4K/CS4Kチューナーも2基搭載▼BS4K/CS4K放送の番組を視聴しながら、同時に別の4K放送の番組を録画できるため、見たい番組が重なっても安心(Amazon)

新4K放送、従来の地上/BS/CSチューナーをすべてダブルで搭載した高機能モデル。新4K放送は視聴に加え、裏番組録画も可能(新4K放送のダブル録画は不可)。自社製テレビのブラビアとHDMI接続すれば、テレビのリモコン一つで連係操作が可能。ジャンルで番組を絞り込める機能は録画に便利。

唯一のBS8K放送を受信できるマシン。USB HDDを追加すると8K録画も可能

シャープ 8S-C00AW1

実売価格例:26万9870円
8K/4K
BS(8K放送用):1基
BS/110度CS(4K放送用):2基
地デジ(2K放送用):なし
BS/110度CS(2K放送用):なし

画像: ●サイズ/幅430㎜×高さ58㎜×奥行き243㎜●重量/3.1kg

●サイズ/幅430㎜×高さ58㎜×奥行き243㎜●重量/3.1kg

画像5: 【4K放送】外付けチューナーのおすすめは?選び方のポイントは?
シャープ
8Kチューナー
8S-C00AW1
▼8K対応テレビ(LC-70X500,8T-C60AW1)と接続することで、新4K8K衛星放送の受信が可能▼別売の8K HDD(8R-C80A1をUSB接続して8K録画再生に対応▼同梱のリモコン1つでAQUOSと本機の両方の操作ができる「AQUOS 8Kファミリンク」(Amazon)

現時点で唯一の8K放送対応単体チューナー。4Kチューナーも2基搭載する。別売の専用HDDを追加すると、8K放送をそのままの画質で録画可能。出力変換機能により4Kテレビでも視聴できる。リモコンは2個付属。

AndroidTV機能を搭載。アプリ追加が可能で、Googleアシスタントにも対応

フナイ FT-4KS10

実売価格例:3万2800円
4K/2K
BS/110度CS(4K放送用):1基
地デジ(2K放送用):1基
BS/110度CS(2K放送用):1基

画像: ●サイズ/幅230㎜×高さ44㎜×奥行き13.7㎜●重量/430g

●サイズ/幅230㎜×高さ44㎜×奥行き13.7㎜●重量/430g

画像6: 【4K放送】外付けチューナーのおすすめは?選び方のポイントは?
FUNAI
テレビチューナー
FT-4KS10
▼4K放送でこだわりの高画質▼Android TV対応▼グーグルアシスタント搭載▼YouTube視聴(Amazon)

新4K放送、従来の地上/BS/CSチューナーを各1基搭載。AndroidTV機能を搭載し、「GooglePlay」からダウンロードしたアプリが利用できるほか、Googleアシスタントにも対応する。

HDR10変換出力が可能なほか、本機のリモコンで各社のテレビを操作できる

アイ・オー・データ HVT-4KBC

実売価格例:3万5420円
4K
BS/110度CS(4K放送用):1基
地デジ(2K放送用):なし
BS/110度CS(2K放送用):なし

画像: ●サイズ/幅220㎜×高さ35㎜×奥行き150㎜●重量/600g

●サイズ/幅220㎜×高さ35㎜×奥行き150㎜●重量/600g

画像7: 【4K放送】外付けチューナーのおすすめは?選び方のポイントは?
I-O DATA
4Kチューナー
HVT-4KBC/E
▼ 従来のハイビジョン放送から進化した4K画質でBS 4K/110度CS 4K放送を楽しめる。▼外付けUSBハードディスク(別売)を接続することで、4K放送を録画可能。▼検索性能が抜群の「Gガイド番組表」を採用。▼シンプルで見やすいレイアウト「録画リスト」。(Amazon)

HDR映像は「HDR10」に変換して出力する機能を備える。本機に付属のリモコンで、アイ・オー・データ製品だけでなく、幅広いメーカーのテレビを操作可能。リモコンを持ち替えずに大半の機能が利用できる

Googleアシスタントに対応。「Netflix」などのネット動画も見られる

ピクセラ PIX-SMB400

実売価格例:3万1980円
4K/2K
BS/110度CS(4K放送用):1基
地デジ(2K放送用):1基
BS/110度CS(2K放送用):1基

画像: ●サイズ/幅230㎜×高さ44㎜×奥行き137㎜●重量450g

●サイズ/幅230㎜×高さ44㎜×奥行き137㎜●重量450g

画像8: 【4K放送】外付けチューナーのおすすめは?選び方のポイントは?
ピクセラ
4K Smart Tuner
PIX-SMB400
▼お手持ちの4K対応テレビで「新4K衛星放送」が楽しめるだけでなく、YouTube(TM)や世界最大級のオンラインストリーミングサービスであるNetflixなどの多彩なコンテンツに対応したAndroid TV(TM) OS搭載の「スマートチューナー」です。▼スマートフォンやGoogle Homeに搭載されているGoogleアシスタントにも対応し、テレビの選局や音量調整なども音声で操作できます。(Amazon)

ピクセラはチューナー開発で長年の実績があり、大手ブランドへのOEM供給事例も多数。付属リモコンはコンパクトでGoogleアシスタントに対応し、音声での番組検索も行える。大型の「Netflix」ボタンも搭載。

●4K8Kチューナーのスペック比較

画像: ※1=専用HDDが必要。 ※2=12月下旬にアップデートで対応。

※1=専用HDDが必要。 ※2=12月下旬にアップデートで対応。

画像: ●4K8Kチューナーのスペック比較

解説/鴻池賢三(AV評論家)イラスト/中山昭(絵仕事 界屋)

※価格は記事作成時のものです。

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