【くり返す・治らない】口唇ヘルペスの予防法とセルフケア

美容・ヘルスケア

自然治癒力で治すことが難しいヘルペスの場合、予防に力を注ぐことが肝心です。体調が悪くなってから対処するのでは遅すぎます。少し疲れたなという時点で、次のセルフケアを行うといいでしょう。【回答者】佐藤裕博(整体ヨガ道場悠遊塾主宰)

回答者のプロフィール

佐藤裕博(さとう・ゆうはく)
整体ヨガ道場悠遊塾主宰。昭和48年生まれ。整体ヨガ道場「悠遊塾」を主宰。10代の頃より東洋医学、禅、修験道などに興味を持ち、中心感覚研究会の故岡島瑞徳氏に師事。自然治癒力を引き出し、体を敏感にしていく整体を行っている。

今回の悩み「くり返す口唇ヘルペス」
以前から、ときどき口唇ヘルペスができていましたが、50歳を過ぎてから、しょっちゅう出るようになって困っています。それほど重症でもないので、病院に行くのも面倒なのですが、痛いし、人に感染するそうなので放っておくわけにもいきません。再発を防ぐ方法はないでしょうか。(50代女性)

ヘルペスは「カゼのひき損ない」

どの部位に生じるヘルペスでも、整体の視点から見ると「カゼのひき損ない」です。
ヘルペスになる人の体には、次の二つの特徴が共通して見られます。
(1)脊椎(背骨)のねじれ
(2)子宮の血行不良(女性のみ)

(1)の脊椎のねじれですが、実は、ヘルペスで生じる脊椎のねじれは、カゼととてもよく似ています。

鼻やのどの症状から始まるカゼをひいたときは、最初に胸椎(背骨の胸の部分)10番、次に胸椎5番という順で脊椎の骨がねじれます。

「のどがおかしい」「鼻がグスグスする」といった不調を自覚するのは、胸椎5番がねじれたときです。

ちなみに、悪寒から始まるカゼの場合、最初に胸椎8番、次に胸椎5番がねじれます。胸椎5番は汗や粘膜に関係する骨で、ここが元に戻るにつれて、カゼも治っていくのです。

一方、ヘルペスは、最初に胸椎10番がねじれるところは鼻やのどのカゼと同じです。しかし、次に胸椎7番がねじれます。

胸椎7番からは脾臓とつながる神経が延びていて、免疫機能とも深くかかわる部位です。そこに変動が生じると、自然治癒力が働きにくくなります。

ひとたび発症したヘルペスは、自然治癒力やセルフケアだけで治すのは難しく、医療や施術が必要となります。

カゼとして経過していたら自然治癒力で治るはずのものが、ヘルペスになるとそれができなくなるので「カゼのひき損ない」と称するのです。

カゼをうまくひくことが大切

整体の目的の一つに、「うまくカゼをひける体になる」というのがあります。これは、カゼをひくことによって、さらに重篤な病気を回避することができるからと、考えるからです。

例えば、悪寒から始まるカゼでは、まず胸椎8番がねじれますが、ここは動脈の拡張にかかわる部位です。カゼをひくことによって、自らの力で血管を広げているわけです。

そのおかげで、脳梗塞や心筋梗塞(脳や心臓の血管が詰まる病気)など血管にトラブルが生じる病気を避けることができた可能性がある、と考えます。

ヘルペスも同じで、発症前にカゼをひくことができたなら、ヘルペスの症状は出ないと考えます。

次に、(2)の子宮の血行不良ですが、女性の場合、体調をくずしたときは、必ず子宮の血行が悪くなっています。

例えば胃が悪いとき、男性なら胃に関連する部位を施術すればよくなります。しかし女性はそれに加えて子宮の調整もしないと快方に向かいません。

つまり、女性の健康を保つためには、子宮の血行を保つことが必要不可欠なのです。そのためには心身を冷やさないことが重要です。

体の冷えがよくないのはもちろんですが、心が冷えた場合も子宮の血行は悪くなります。驚くかもしれませんが、苦手な男性が近くにいるだけでも、子宮の血行は悪くなるほどです。

ですから、いやなことがあったりストレスを感じたりしたときは、周囲の人に話すなどして発散することも、子宮や全身の健康のために大切なことです。

口周りと子宮の血行をよくする体操

自然治癒力で治すことが難しいヘルペスの場合、予防に力を注ぐことが肝心です。

体調が悪くなってから対処するのでは遅すぎます。少し疲れたなという時点で、次のセルフケアを行うといいでしょう。

口を横に伸ばす体操

両手の人さし指で、くちびるの両端を横にひっぱります。整体では口と子宮はつながりがあるとされており、この体操で子宮の血行をよくすることができます。

これを、背中のウエスト周辺が温かくなるまで続けます。この付近には子宮の血行と関係する腰椎3番という骨があります。体操前に手で確認しておくと、温度の変化がわかりやすくなるでしょう。

この体操は口内炎など、口周囲のトラブルも予防してくれます。コンプレックスを抜くという、意外な効果もあります。

盲腸のマッサージ

盲腸は免疫機能を司る臓器で、科学的な研究でもその働きが実証されています。そんな盲腸を刺激して、免疫機能を活性化します。

やり方は簡単で、右の下腹を下から上へと心臓方向に軽く4~5回さすり上げるだけです。

ヘルペスがくせになっているなら、普段から習慣としてこのセルフケアを行うとよいでしょう。血行をよくして免疫力を高めることで、ヘルペスのみならず、ほかの病気の予防にも役立つはずです。なお、このセルフケアは男性にも有効です。

この記事は『安心』2018年12月号に掲載されています。

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