BS・CS4K放送を録画する場合、今のところは、BS・CS4K放送チューナー内蔵4Kテレビや単体BS・CS4K放送チューナーの録画機能を使う方法と、4K放送チューナーを内蔵したBDレコーダーを使う方法がある。簡単に言えば、その違いは、「録画した番組をBDに残すことができるかどうか」だ。それ以外のさまざまなメリットやデメリットについて紹介しよう。

BS・CS4K放送の録画は、今のところはまだまだ十分ではない

新しいメディアがスタートしたときはいつも同じなのだが、DVDレコーダーが登場したときも、デジタル放送が始まってDVDやBDにデジタル放送をそのまま録画できるようになったときも、BS・CS4K放送の録画もスタートしたばかりで、決して十分に環境が整っているとは言い難い。

例えば、まだダブル録画やトリプル録画が可能なチューナーやレコーダーは登場していないし、BDレコーダーでは当たり前のネットワーク経由のダビングや番組配信なども行えない。
こうした機能は、時間が経つごとに新機能として盛り込まれていくことになると思われるが、現状では、地デジ放送の録画では出来たことのいくつかがまだ出来ない状況にある、ということを把握することも肝心だ。

BDレコーダーは、パナソニックとシャープの2社から発売

BS・CS4K放送チューナーを内蔵したBDレコーダーは、パナソニックとシャープの2社から発売されている。
どちらもシングルチューナー(地デジなどは3チューナー)内蔵で、機能的な特徴としては、録画した4K放送を、そのままの画質でBDに保存できることだ。

この4K放送を録画したディスクも、シャープで4K放送を録画したBDは、シャープとパナソニックの両方で再生できるが、パナソニックで4K放送を録画したBDはシャープでは再生できない、という再生互換性がない点も気になるところ。

また、4Kコンテンツを収録したUHD BD対応のBDレコーダーや、BDプレーヤーも、4K放送を録画したBDの再生はできない。
ただし、シャープが2019年春に発売するUHD BD対応モデル(4Kチューナーは非内蔵)は、シャープで4K放送を録画したBDの再生が可能。

このように、今後発売されるBDレコーダーやBDプレーヤーは、4K放送を録画したBDの再生が可能になると思われる。

画像: シャープ AQUOS ブルーレイレコーダー 4TB 3チューナー 4Kチューナー内蔵 Ultla HDブルーレイ対応 4B-C40AT3

シャープ AQUOS ブルーレイレコーダー 4TB 3チューナー 4Kチューナー内蔵 Ultla HDブルーレイ対応 4B-C40AT3

画像: パナソニック 2TB 3チューナー ブルーレイレコーダー 4Kチューナー内蔵 おうちクラウドDIGA DMR-SCZ2060


パナソニック 2TB 3チューナー ブルーレイレコーダー 4Kチューナー内蔵 おうちクラウドDIGA DMR-SCZ2060

BS・CS4K放送チューナーは、ほとんどが録画機能も備えている

単体のBS・CS4K放送チューナーは、テレビメーカー各社から発売されており、ピクセラなどのメーカーからも、製品が登場している。いずれも、別途USB HDDを追加することで4K放送の録画が可能だ。

BS・CS4K放送チューナー内蔵の4Kテレビも同様に、USB HDDを追加して4K放送などの録画が可能だ。
こちらの特徴は、価格が安価であること。チューナー単体も数万円だし、USB HDDも大容量でも比較的安価で手に入る。
各社によって、機能には少々の違いはあるが、4K放送の録画はシングル録画になるなど、大きな差はない。
基本的には、HDMIのリンク機能で連携操作ができるため、薄型テレビと同じメーカーのものを選ぶといいだろう。

単体チューナーで録画した4K放送は、他機種への切り換えができない

単体チューナーやチューナー内蔵テレビの方が、コスト的には安価で録画ができるが、ひとつ問題がある。
録画で使うUSB HDDは、接続したチューナーや4Kテレビ専用となるので、他のチューナーや4Kテレビに買い換えてしまうと、それまで録画した番組の再生ができなくなってしまうことだ。

これは、地デジ放送などでも同じ著作権保護のルールのためだが、地デジ放送などの番組は、ネットワーク経由でダビングや配信ができるので、ネットワーク経由でBDレコーダーにダビングしてBDにするなど、買い換え後にも番組を再生する方法がある。

しかし、4K放送の録画番組は、今のところネットワーク配信やダビングができないので、一度USB HDDに保存した番組は、他の機種では再生ができないのだ。

気に入った番組をずっと残しておきたい人にとっては悩ましい問題だ。
こうした問題はいずれ解決されると思うが、今の時点で録画してしまった番組に関しては、外部にダビングすることができない可能性もある。
この点が心配な人は、4K放送対応BDレコーダーで録画して、BDに残しておくほうが安心だ。

テレビ録画はタイムシフトと割り切り、見逃し配信を利用する

現在では、テレビ放送の多くが、見逃し配信などのサービスでネットワーク経由で試聴可能なので、テレビ録画はタイムシフト視聴(放送時間に見られない場合、録画しておいて自由な時間に視聴すること)のためと割り切り、後々にその番組を見たくなったら見逃し配信などを利用する方法もある。どちらかというと、これが現代的なスタイルと言えそうだ。
問題は、まだすべての番組が配信されているわけではなく、自分の好きな番組が見逃し配信できるとは限らない点。

まとめ

コストはかかるが、安心感を求めるならばBDレコーダーがおすすめ

筆者は、BDレコーダー自体の機能や再生互換性などが十分ではない今は、単体4KチューナーとUSB HDDの録画が良いと思っていた。
しかし、実際に4K放送を見てみると、BDに残しておきたい番組が思った以上に多く、4K放送対応のBDレコーダーの購入を考えている。

結局のところ、長く残したい番組がある人は、BDレコーダーがおすすめだ。チューナーやテレビの録画機能を使う場合は、長期間の保存についてはある程度割り切る必要はある。

いずれにしても、4K放送の録画事情はまだまだ十分ではないので、1日も早くより自由な録画ができるようになることにも期待したい。

鳥居一豊(AVライター)
オーディオ、AVの分野で活躍するAVライター。専門的な知識をわかりやすく紹介することをモットーとしている。自らも大の映画・アニメ好きで自宅に専用の視聴室を備え、120インチのスクリーン、有機ELテレビなどを所有。サラウンド再生環境は6.2.4ch構成。

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