【ミラーレス一眼】オリンパスPEN・OM-Dのおすすめポイントは?現行4モデルを〇×チェック!

文具・ホビー・カメラ

オリンパスのラインアップは、ミラーレス一眼のマイクロフォーサーズのみで、OM-DシリーズとPENシリーズの2系統。高感度撮影には弱い傾向がある一方、交換レンズを含めたシステム全体で小型軽量化できるのもオリンパスの強みだ。高性能レンズでも、他社のフルサイズ向け同等品よりも安く、一眼カメラ初心者にもおすすめだ。

オリンパスの主要モデルをチェック!

主要現行ラインアップ

オリンパスのラインアップは、ミラーレス一眼のマイクロフォーサーズのみで、一眼レフふうのスタイルのOM-Dシリーズと、クラシカルなテイストのPENシリーズの2系統が選べる。

ボディ

ミラーレス一眼(マイクロフォーサーズ)/7機種

レンズ

M.ZUIKOレンズ/22本(パナソニック、シグマ、フォクトレンダー、コーワなどのマイクロフォーサーズレンズも使用可)

同社のウェブサイトに掲載されているカメラは7機種あるが、そのうちのE-M10 MarkIIとE-PL8は大手量販店では販売終了となっており、実質的には下の4機種とOM-D E-M5 MarkIIの計5機種となる。

左上:OM-D E-M1 MarkII 左下:PEN-F
右上:OM-D E-M10 MarkIII 右下:PEN E-PL9

システム全体で小型軽量化を図れるのが魅力

ボディ内手ブレ補正や防塵・防滴・耐低温性も強み

いずれもボディ内手ブレ補正機構を搭載しており、シャッタースピードが数秒程度の暗さでも、手持ちでブレずに撮れるといわれるほどの高い評価を得ている。

全機種が可動式のモニターを装備しているのも特徴的なほか、E-M1MarkIIとE-M5 MarkIIはカメラ業界でトップレベルの防塵・防滴・耐低温性能を持つ。高級タイプのPROシリーズレンズなどと組み合わせることで高い耐候性を実現。ネイチャーシーンに強いのも見どころとなっている。

撮像センサーのサイズが小さいだけに、高感度撮影には弱い傾向がある一方、交換レンズを含めたシステム全体で小型軽量化できるのもオリンパスの強みだ。高性能タイプのレンズでも、他社のフルサイズ向け同等品よりも安いので、これから一眼カメラに入門する人にとってのハードルは低め。すでにオリンパスのエントリー機のユーザーであれば、カメラ本体だけを買い替えるというのもありだ。オリンパスのレンズは、キット同梱の安価なものでもシャープな描写をするので、出費を抑えつつ、機能や性能アップがねらうことができる。

ボケに不満があるなら他社のフルサイズ機を併用すべし

用途に応じて使い分ければ効率的!

一方、中〜上級機のユーザーなら、高感度やボケの表現などに不満を感じているかもしれない。その場合は、他社のフルサイズ機を買い足すのがおすすめだ。フルサイズ機の大きさや重さのことを考えると、マイクロフォーサーズシステムは維持して、用途などに応じて使い分けるようにしたほうが効率的だと思う。

オリンパスの主要4モデルの評価は?

ミラーレス一眼(マイクロフォーサーズ) OM-D E-M1 MarkII

20万8240円(ボディ)

標準対応レンズ/マイクロフォーサーズレンズ
有効画素数/2037万画素
最高ISO感度/2万5600
最大連写速度/18コマ/秒
ボディサイズ/幅134.1mm、高さ90.9mm、奥行き68.9mm
ボディ重量/574グラム

評価
タフボディに高性能を搭載するが、やや古さを感じさせる面もある

強靭なマグネシウム合金ボディは折り紙付きのタフさ。手ブレ補正も5.5段分の効果を誇る。AF追従で18コマ/秒、ピント固定で60コマ/秒連写が可能。EVF表示の遅延も少ないのでスポーツ系の撮影にも対応できる。風景などを緻密に描写できる5000万画素記録のハイレゾショット。握りやすいグリップや柔軟なカスタマイズ性も見どころだ。

撮像センサーサイズが小さいぶん、高感度に弱い。蛍光灯などのフリッカー対策機能が使いづらい。発売から時間が経っており、測距点数やEVF、モニターなどのスペックがやや古く感じられる。

ミラーレス一眼(マイクロフォーサーズ) OM-D E-M10 MarkIII

5万7450円(ボディ)

標準対応レンズ/マイクロフォーサーズレンズ
有効画素数/1605万画
最高ISO感度/2万5600
最大連写速度/4.8コマ/秒
ボディサイズ/幅121.5mm、高さ83.6mm、奥行き49.5mm
ボディ重量/410グラム

評価
エントリー機ながら多彩な機能を搭載。動きものにはやや弱い

周囲の明るさに影響されずに撮れるEVFを内蔵。接眼して構えることで手ブレも抑えやすい。エントリークラスながら二つの電子ダイヤルを持ち、露出調整などが素早く快適に行える。多重露出などのテクニックが楽しめるアドバンストフォトモード、印象的なエフェクトが得られるアートフィルター機能も多彩に備えている。

AFはコントラスト検出のみで、動きの速い被写体の追従性はもう一つ。モニターはチルト式だが、前面には向けられないので自分撮りには対応できない。EVFの出っ張りがあるぶん、接眼部がかさばる。

ミラーレス一眼(マイクロフォーサーズ)PEN-F

11万1870円(ボディ)

標準対応レンズ/マイクロフォーサーズレンズ
有効画素数/2030万画素
最高ISO感度/2万5600
大連写速度/5コマ/秒
ボディサイズ/幅124.8mm、高さ72.1mm、奥行き37.3mm
ボディ重量/427グラム

評価
高品位なマグネシウム合金ボディに上級者向けの機能が満載

外側からネジが1本も見えないこだわりの高品位なマグネシウム合金ボディに、出っ張りの少ないEVFを内蔵。二つの電子ダイヤルとレバー操作で写真の仕上がりを追求できるカラー/モノクロプロファイルコントロール、柔軟なカスタマイズ機能など、上級者向けの機能が充実している。

高級機ながら防塵・防滴スペックが省略されている。AFはコントラスト検出のみで、スポーツ系の撮影には弱いのも残念な点。電源スイッチが左手側にあるため、とっさのシャッターチャンスに即応しづらい。グリップがないぶん、ホールド感が弱い。

ミラーレス一眼(マイクロフォーサーズ)PEN E-PL9

5万3340円(ボディ)

標準対応レンズ/マイクロフォーサーズレンズ
有効画素数/1605万画素
最高ISO感度/2万5600
大連写速度/4.8コマ/秒
ボディサイズ/幅117.1mm、高さ68.0mm、奥行き39.0mm
ボディ重量/380グラム

評価
ブルートゥースでスマホとの連係が強化されたコンパクトモデル

クラシカルなテイストの高品位デザインのボディに、自分撮り対応のチルト式モニターを装備。楽しく撮れるアートフィルターやアドバンストフォトモードも備えている。新たにブルートゥース通信機能を内蔵してスマホとの連係も強化しており、SNSでのシェアがやりやすい。キットレンズが薄型コンパクトなので、携帯性がとてもいい。

見た目よりもずっしり感がある。AFがコントラスト検出のみで、動きの速い被写体は苦手とする。電子ダイヤルが一つだけなので、露出調整などの操作性の面で物足りなさがある。

※価格は記事作成時のものです。

解説/北村智史(カメラライター)

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