4Kテレビは、「4Kチューナー内蔵」と「4Kチューナー非内蔵」に大きく分けられる。増加傾向にあるのが、本体で新4K衛星放送が受信できる「4Kチューナー内蔵モデル」。ピクセラ、パナソニック、東芝、三菱、シャープ、ハイセンスなど、各社の注目機を○×形式で評価した。

60V/65V型

60V型・VA液晶
シャープ 4T-C60AN1

実売価格例:22万2090円

画像: ●HDMI×4 ●年間消費電力量/179kWh ●サイズ/幅135.4㎝×高さ84.9㎝×奥行き34.1㎝ ●重量/33.5㎏

●HDMI×4
●年間消費電力量/179kWh
●サイズ/幅135.4㎝×高さ84.9㎝×奥行き34.1㎝
●重量/33.5㎏

●チューナー
BS/110度CS 4K×2、地デジ ×3、BS/110度CS×3
●4Kネット動画
Netflix、YouTube、Amazon

リモコンに向かって話すと、「Googleアシスタント」に対応したシャープ製の家電をテレビから操作できる。

評価
明るい場所で見栄えがする絵作り。地デジと4Kの画質差が大きい

画像15: 【4Kテレビ比較】増加中の「チューナー内蔵モデル」12機を〇×評価!

4Kチューナーを2基内蔵した4K AQUOSの主力モデルだ。パネルは、ホールドボケを改善する倍速駆動。正面コントラストに優れたVA液晶と広色域のLEDバックライト(エッジ配置)の組み合わせで、鮮やかさと自然な人肌を両立させている。実際、明るく、見栄えのする絵作りで、華のある色再現も見ごたえがある。特に、リビングのような明るい場所での見栄えがよく、N-Blackパネルの効果は大きい。音声も明瞭度が高く、人の声も実在感がある。音が画面の下から聴こえる違和感は残るが、サブウーハーの効果もあって、映画や音楽ライブが楽しい。回転式のスタンドも便利。

画像16: 【4Kテレビ比較】増加中の「チューナー内蔵モデル」12機を〇×評価!

画面正面から外れると、色みが変わり、肌のトーンも不安定になりやすい。コントラスト感や色再現など、地デジと4K放送の画質の差が大きく、切り替えたときに違和感が残る。

60V型・VA液晶・8K
シャープ 8T-C60AX1

実売価格例:61万8200円

画像: ●HDMI×5 ●年間消費電力量/320kWh ●サイズ/幅135.4㎝×高さ87.4㎝×奥行き44.0㎝ ●重量/40.5㎏

●HDMI×5
●年間消費電力量/320kWh
●サイズ/幅135.4㎝×高さ87.4㎝×奥行き44.0㎝
●重量/40.5㎏

●チューナー
BS/110度CS 8K×1、BS/110度CS 4K×2、地デジ ×3、BS/110度CS×3
●4Kネット動画
Netflix、YouTube、Amazon

放送中、リモコンの「静止」ボタンを押すと、動画と静止画の2画面になり、料理のレシピを確認することもできる。

評価
8Kは視力が上がったかのような迫力。視野角による画質の影響大

画像17: 【4Kテレビ比較】増加中の「チューナー内蔵モデル」12機を〇×評価!

新4K8K衛星放送チューナーを内蔵した8Kテレビ。現在、8Kはシャープ限定となるが、60V型はその中でも最小サイズで、映像の細かさや緻密さでは70V/80V型よりも有利だ。液晶パネルはもちろん自社製で、VAの倍速仕様。LEDバックライトはパネル直下の配置で、きめ細かな部分駆動も行う。正面で見る8K放送は、自分の視力が上がったようで、迫力がある。「8K版 マイ・フェア・レディ」を見たが、ヘップバーンの生き生きとした表情といい、入念に作り込まれた豪華なセットといい、とても半世紀以上も前の作品とは思えないような仕上がり。地デジ画質も意外に良好。特に階調性に優れ、色再現も鮮やかだ。

画像18: 【4Kテレビ比較】増加中の「チューナー内蔵モデル」12機を〇×評価!

明るさや色の鮮やかさ重視のため、視野角による画質への影響が大きく、正面視聴が必須。リモコンで各放送の切り替え時、うまく反応しないことがある。

65V型・有機EL
東芝 65X920

実売価格例:51万7470円

画像: ●HDMI×4 ●年間消費電力量/257kWh ●サイズ/幅144.6㎝×高さ84.6㎝×奥行き26.7㎝ ●重量/46.5㎏

●HDMI×4
●年間消費電力量/257kWh
●サイズ/幅144.6㎝×高さ84.6㎝×奥行き26.7㎝
●重量/46.5㎏

チューナー/BS/110度CS 4K×1、地デジ ×9、BS/110度CS×3
4Kネット動画/Netflix、YouTube

リモコン中央に最大6チャンネル(地デジ)の録画が可能なタイムシフトマシン関連のボタンを集約する。

評価
ディテールの描き分けが巧妙で自然な立体感。音質は物足りない

画像19: 【4Kテレビ比較】増加中の「チューナー内蔵モデル」12機を〇×評価!

4Kチューナー内蔵の有機ELレグザ。有機ELパネルは、ソニーやパナソニックと同じだが、階調性やノイズ処理が強化された「レグザエンジンEvolution PRO」との組み合わせで、繊細、かつ緻密な深みのある映像を描き出す。引き締まった黒が有機ELの持ち味だが、本機の場合、それを強調するのではなく、安定した黒を生かしつつ、滑らかなグラデーションを重視した絵作りに仕上げている。細部を強調しないため、4K映像も一見、甘く感じられるが、ディテールの描き分けは実に巧妙で、自然な立体感が得られる。地デジも、2K/4K変換のハンデをほとんど感じさせない緻密さで、4K放送との画質差が少ない。

画像20: 【4Kテレビ比較】増加中の「チューナー内蔵モデル」12機を〇×評価!

基本的な表現力は優れているが、わずかに赤が強調される色再現は、改善の余地がある。画質の仕上がりからすると、音質に物足りなさが残る。

65V型・VA液晶
ハイセンス 65U7E

実売価格例:19万2240円

画像: ●HDMI×4 ●年間消費電力量/122kWh ●サイズ/幅145.0㎝×高さ92.4㎝×奥行き35.4㎝ ●重量/30㎏

●HDMI×4
●年間消費電力量/122kWh
●サイズ/幅145.0㎝×高さ92.4㎝×奥行き35.4㎝
●重量/30㎏

●チューナー
BS/110度CS 4K×1、地デジ ×3、BS/110度CS×3
●4Kネット動画
Netflix、YouTube

好みのアプリやチャンネルを自由に編集できる独自のインターフェース、「VIDAA」の操作はなかなか快適。

評価
明るく抜けのいい再現性はレグザと似ている。細部の描写がやや甘い

画像21: 【4Kテレビ比較】増加中の「チューナー内蔵モデル」12機を〇×評価!

昨年末に発売されたA6800シリーズ(43V/50V型)に続き、早くも登場したハイセンスの4Kチューナー内蔵モデル第2弾だ。液晶は倍速仕様のVAパネル。LEDバックライトは部分駆動(エッジ配置)。分割駆動はわずかに効かせている程度で、黒の締まりは中庸。映像エンジンは「レグザエンジンNEO」の進化版「同NEO plus」。開発には東芝のエンジニアもかかわっているようで、明るく抜けのいい再現性は、レグザとよく似ている。色再現や階調性といった部分では、さすがにレグザの上級機と同等とはいかないが、奇をてらわず、正攻法で仕上げた絵作りには好感が持てる。

画像22: 【4Kテレビ比較】増加中の「チューナー内蔵モデル」12機を〇×評価!

見た目のフォーカスは悪くないが、肌の微妙な濃淡の描き方や、髪の毛や洋服の生地といった細部の描写がやや甘い。また、斜めから見ると、顔色がにわかに不自然になる。

80v型

80V型・VA液晶・8K
シャープ8T-C80AX1

実売価格例:207万390円

画像: ●HDMI×5 ●年間消費電力量/382kWh ●サイズ/幅181.0㎝×高さ113.2㎝×奥行き44.0㎝ ●重量/62.0㎏

●HDMI×5
●年間消費電力量/382kWh
●サイズ/幅181.0㎝×高さ113.2㎝×奥行き44.0㎝
●重量/62.0㎏

●チューナー
BS/110度CS 8K×1、BS/110度CS 4K×2、地デジ ×3、BS/110度CS×3
●4Kネット動画
Netflix、YouTube、Amazon

視聴中の裏番組や録画番組、ネット動画をリストで表示し、そのまま選択できる「コンテンツ」ボタンが便利。

評価
8Kの最大サイズで8K放送の明るさは圧倒的。視野角の影響も大きい

画像23: 【4Kテレビ比較】増加中の「チューナー内蔵モデル」12機を〇×評価!

8Kチューナー内蔵の8K AQUOS、AX1シリーズで最大サイズとなる80V型モデル。基本的な仕様は60V/70V型モデルと変わらないが、液晶パネルに透過率の高いUV2AⅡ(IGZO)を採用。同時に、直下型のLEDバックライトも強化され、ピーク輝度は約2倍に跳ね上がる。また、部分駆動のエリア数も60V/70V型よりも多い。実際、8K放送を見ると、その大きさ、明るさは圧倒的。「リオのカーニバル」では、ダンサーの肌の生々しさ、衣装や装飾のきらびやかさと、あたかも自分の部屋の窓から実際にカーニバルを見ているかのような錯覚を覚えるほどだ。

画像24: 【4Kテレビ比較】増加中の「チューナー内蔵モデル」12機を〇×評価!

明るさを優先させるあまり、その副作用が気になりやすい。視野角による画質への影響が大きく、映像とLEDの動きのズレが見えやすい。また、大きなスタンドを安定して支える丈夫なテレビ台が不可欠になる。

※価格は記事作成時のものです。

解説/藤原陽祐(AV評論家)

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