【コンデジおすすめランキング】ミラーレス一眼レベルの高画質!最強の一台はコレだ

文具・ホビー・カメラ

スマホカメラで手軽に写真が撮れる時代になったが、撮影に関してはコンデジが有利な部分が多い。プレミアムタイプや高倍率ズームタイプなどを中心に「カメラ」としての魅力をアピールしている。そこで、コンデジの最新モデルから注目機を選び、プロが実写テストを敢行。タイプ別に“画質王”を決定した。ここではプレミアムタイプのコンデジ6機の画質を比較した。

コンデジ画質王選手権~プレミアムタイプ~

コンデジ編では、「プレミアムタイプ」と「高倍率タイプ」に分け、それぞれテストを行った。まず、「ベース感度画質」と「高感度画質」でチェック。

「ベース感度画質」では、常用感度で最も低い感度(ベース感度)で撮影を行い、「高感度画質」ではISO6400(キヤノン・PowerShot SX70 HSはISO3200)で撮影した。また、「AF」「動画」「使い勝手・操作性」も合わせ、トータル5項目でチェックを行い、合計得点で順位を決めた。なお、掲載作例では、AFは顔優先AF、撮影モードはプログラムAEを選択している。

  • ソニー
    • DSC-RX100M5A
    • DSC-RX100M6
  • パナソニック
    • DC-LX100M2
    • DC-TX2
  • 富士フイルム
    • FUJIFILM XF10
  • リコー
    • GR III

ソニー DSC-RX100M5A

実売価格例:10万9860円

高速AFと高速連写を誇るプレミアムコンパクト。2016年5月に発売されたDSC-RX100M5の後継機で、最新の画像処理エンジン、BIONZ Xを搭載。撮像センサーは1.0型の積層型Exmor RS CMOS。

●サイズ/幅101.6mm×高さ58.1mm×奥行き41.0mm●重量/299g

ベース感度画質

ややコントラストが高めだが、階調再現性は上々。画面周辺部までしっかり結像しており良好な写り。

高感度画質

ノイズは当然発生しているが、リダクション機能がうまく働いているため、それほど嫌な感じではない。

ベース感度での階調再現性は上々。EVFなどを備え、操作性も良好

定評ある裏面照射型センサーを搭載しており、ベース感度、高感度とも、画質はコンデジとしては良好。ベース感度では上々の階調再現性を誇り、高感度でもノイズは実用レベルといって差し支えない。
さらに、光学8.3倍のズームを搭載する兄弟機、RX100M6と異なり、本機は光学2.9倍と控えめな倍率で、光学設計上は有利になっている。そのため、写りはM6より品質が高く、価格も安いので、ズーム倍率にこだわらないのであれば、本機を選ぶのもいいだろう。

採点表

ベース感度画質 9
高感度画質 7
動画 9
AF 8
使い勝手・操作性 9
合 計 42点
満点は各10点、合計50点

電子ビューファインダー(EVF)や、直感的な操作が可能なコントロールリングなどを備え、操作性も良好。

ソニー DSC-RX100M6

実売価格例:14万800円

24~200ミリ相当の光学8倍ズームレンズと、1.0型センサー搭載として最速AFを誇るプレミアムコンパクト。タッチ操作の可能なチルト式液晶モニターの搭載も、RXシリーズ初。

●サイズ/幅101.6mm×高さ58.1mm×奥行き42.8mm●重量/301g

ベース感度画質

階調再現性は兄弟機のRX100M5Aと同じ。わずかに、焦点距離によって解像感が甘い部分が見受けられる。

高感度画質

ノイズはよく抑えているほうだ。リダクション機能による解像感の極端な低下もなく、まずまずの写りだ。

階調再現性も絵づくりも良好でミラーレス一眼に迫るレベル

1.0型裏面照射型CMOSセンサーによる写りは良好。階調再現性や絵づくりなどは、大型センサーを搭載するミラーレスに迫る。高感度特性も良好で、ISO6400でも実用レベルと考えていい。
ツァイスの光学8倍ズームレンズは、若干シャープネスの緩いところが見受けられるものの、像の流れや色のにじみなどは、ほとんど気にならないレベル。プレミアムコンパクトでも、ズーム倍率は高いほうがいいという人なら、本機がまずは有力な候補となるはずだ。

採点表

ベース感度画質 8
高感度画質 7
動画 8
AF 8
使い勝手・操作性 9
合 計 40点
満点は各10点、合計50点

使い勝手はRX100M5Aを上回る。しかし、レンズに依存する部分の写りは、M5Aに比べわずかだが低く感じられた。

パナソニック DC-LX100M2

実売価格例:12万3980円

マイクロフォーサーズと同じ4/3型センサーを搭載するプレミアムコンパクト。大口径ズームに加え、電子ビューファインダーも内蔵し、マニアも納得のカメラに仕上がっている。

●サイズ/幅115.0mm×高さ66.2mm×奥行き64.2mm●重量/392g

ベース感度画質

不足をまったく感じさせない写りである。ダイナミックレンジも広く、肌色再現性も極めて良好だ。

高感度画質

ノイズの発生はあるものの、ごくわずか。解像感や階調再現性などは、ベース感度画質と大きく変わらない。

ベース感度も高感度も文句なし。ライバルはミラーレス一眼だ!

今回のテスト機の中では2番めに大きい撮像センサーを搭載する。有効画素数は1700万画素と、どちらかといえば控えめで、そのぶん階調再現性や高感度特性が期待できる。実際、ベース感度画質も高感度画質も文句のないレベルで、階調再現性やシャープネスなどは、よりセンサーの大きいミラーレス一眼に迫るほど。高感度域におけるノイズレベルも、文句のつけどころがない。

また、AFも顔認識AFの精度がよく、顔が思ったとおりの明るさになるのもうれしいところ。

採点表

ベース感度画質 10
高感度画質 10
動画 9
AF 10
使い勝手・操作性 9
合 計 48点
満点は各10点、合計50点

私が期待した以上に良好な写りを見せた一台だ。写りの点では、ライバルはミラーレスといってもいいだろう。

パナソニック DC-TX2

実売価格例:10万2520円

1.0型センサーを搭載しながら、高倍率ズーム機のカテゴリーに入れてもいい、広角から望遠までの光学15倍ズーム(24~360ミリ相当)を採用した欲張りな一台。高解像度EVFの搭載も魅力。

●サイズ/幅111.2mm×高さ66.4mm×奥行き45.2mm●重量/340g

ベース感度画質

曇天での撮影だが、強い青かぶりの発生はなくナチュラルな色調だ。階調再現性も高く感じられる。

高感度画質

ノイズの発生はあるものの、粒がそろっていて嫌みに感じられない。色のにじみもよく抑えられている。

1.0型センサー&15倍ズームをコンパクトに収めた欲張りモデル

コンパクトなボディに光学15倍ズームを搭載し、しかも、撮像センサーは1.0型。実際、階調や色再現性は、プレミアムコンパクトとして不足を感じさせず、高感度ノイズもよく抑えられている。高倍率ズームでも高画質で撮影したいという、わがままな写真愛好家にピッタリだ。
高倍率というと、気になるのがレンズの描写であるが、ズーム全域でシャープネスは高く、コントラストも良好。画面周辺部の描写についても、高倍率ズームであることを考えれば納得できる。

採点表

ベース感度画質 8
高感度画質 8
動画 8
AF 8
使い勝手・操作性 9
合 計 41点
満点は各10点、合計50点

プレミアムコンパクトで超望遠撮影を楽しむなら、最適なモデル。しっかりホールドできるグリップもうれしい。

富士フイルム FUJIFILM XF10

実売価格例:4万4250円

APS-Cサイズの有効2424万画素CMOSセンサーと、広角28ミリ相当の単焦点レンズを搭載するプレミアムコンデジ。フォーカスレバーとタッチ式液晶モニターで、快適に撮影が楽しめる。

●サイズ/幅112.5mm×高さ64.4mm×奥行き41.0mm●重量/278.9g

ベース感度画質

顔認識による撮影。色乗りのよさはフィルムメーカーの同社ならではといえる。周辺部の写りも良好だ。

高感度画質

ノイズの発生はわずかに見受けられるものの、気にならないレベル。高感度とは思えない仕上がり。

APS-C搭載で4万円台とコスパ抜群。色乗りのいい画質も良好

ミラーレス一眼と同じAPS-Cサイズのセンサーに広角単焦点レンズというスペックどおり、ベース感度画質でも高感度画質でも圧倒的な写り。富士フイルムらしく色乗りのいいフィルムライクな仕上がりは、誰もが納得するものである。

レンズの描写も、広角レンズで見受けられることの多いゆがみの発生がほとんどなく、画面周辺部の写りも文句なし。高感度でも、ノイズの発生はみごとに抑えられており、しかも、解像感の低下や、色にじみの発生などもほとんど見られない。

採点表

ベース感度画質 10
高感度画質 10
動画 8
AF 9
使い勝手・操作性 9
合 計 46点
満点は各10点、合計50点

単焦点レンズであることを割り切れれば、これほどのコンデジはない。コストパフォーマンスも抜群といえる。

リコー GR III

実売価格例:12万390円

フィルム時代から根強い人気を誇るプレミアムコンパクト、GRの最新モデル。APS-Cサイズの有効2424万画素CMOSセンサーと、広角28ミリ相当の単焦点レンズを搭載する。

●サイズ/幅109.4mm×高さ61.9mm×奥行き33.2mm●重量/257g

ベース感度画質

ホワイトバランスはオートで撮ったが、若干青かぶりがあるように感じられる。階調再現性などは極めて良好。

高感度画質

わずかにノイジーな仕上がり。また、ノイズリダクションの影響と思われるが、解像感が若干低下ぎみだ。

人気のGRシリーズ最新モデル。ベース感度画質は階調豊か

APS-Cセンサーに広角単焦点レンズと、富士フイルムのXF10と似たような性格のカメラである。写りを見てみると、ベース感度での画質は階調豊かで文句なし。ただし、オートホワイトバランスは光源の色合いを若干残すタイプのようで、曇りではわずかに青みが残る。これは、意見の分かれるところだろう。

高感度では、ノイズの発生がわずかに見受けられるレベルだが、XF10に比べるとザラザラした感じが強く、解像感の低下もわずかだが見受けられた。

採点表

ベース感度画質 9
高感度画質 8
動画 8
AF 9
使い勝手・操作性 8
合 計 42点
満点は各10点、合計50点

GRブランド好きな写真愛好家向きの一台だ。フォーカスエリアの選択など操作感はイマイチな部分もある。

採点結果

メーカー・製品名 ベース
感度画質
高感度画質 動画 AF 使い勝手・
操作性
合計
ソニー
DSC-RX100M5A
9 7 9 8 9 42
ソニー
DSC-RX100M6
8 7 8 8 9 40
パナソニック
DC-LX100M2
10 10 9 10 9 48
パナソニック
DC-TX2
8 8 8 8 9 41
富士フイルム
FUJIFILM XF10
10 10 8 9 9 46
リコー
GR III
9 8 8 9 8 42

4/3型センサーと大口径ズームのLX100M2がトップ

1位は、DC-LX100M2という結果になった。画質の評価はもちろん、4/3型センサーと大口径ズーム、EVFの搭載など機能的なバランスも良好だ。

続いてはXF10で、こちらの画質もプレミアムにふさわしいといえるもの。しかも、APS-Cサイズの撮像センサーを搭載しながら、実売4万円ほどとリーズナブルな価格設定がされており、コストパフォーマンスも極めて高い。

そのほかのモデルも、さすがにこのタイプは基本的な画質が良好で、どれを選んでも決して損することはないように思えた。

コンデジ(プレミアム)画質王

パナソニック DC-LX100M2

実売価格例:12万3980円

4/3型センサーから生成される画像は高品質。同じセンサーサイズのマイクロフォーサーズ搭載ミラーレス一眼よりもいいと感じられるほどで、"画質王"にふさわしい一台だ。操作性も良好。

※価格は記事作成時のものです。

解説/大浦タケシ モデル/いのうえのぞみ

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