【口角の高さが違う】顔の歪みと股関節の関係とは?小顔・美肌に導く「股関節まわし」のやり方

美容・ヘルスケア

股関節は、日頃の姿勢や歩き方などの動作のクセにより、非常にゆがみやすい部位です。股関節や骨盤がきちんと整えば、前傾姿勢やネコ背、反り腰、出っ尻、足のゆがみも解消します。顔のゆがみも整うので、引き締まった小顔になり、顔立ちも整います。【解説】南雅子(整体エステ「ガイア」主宰)

解説者のプロフィール

南雅子(みなみ・まさこ)
整体エステ「ガイア」主宰。エステティシャンとして活躍後、「美しい髪と肌は体の健康あってこそつくられ、美容と健康はイコールの関係」と一念発起し、カイロプラクティック・整体師の資格を取得。現在、オリジナルに開発した「姿勢矯正」や「エクササイズ」で、健康で機能的な体づくりのための施術・指導を行っている。12万人以上を変えた実績と3カ月で完璧に体を仕上げるプログラムで高い評価を得ている。整体エステ協会を設立し、エクササイズスクールを開講。プロ育成なども手掛ける。著書は『くびれのしくみ』(青春出版社)、『すごいやせる!股関節1分ストレッチ』(SBクリエイティブ出版)など多数。
整体エステ「ガイア」http://www.gaia-body.com/

上半身と下半身をつなぐ一番の要

私は美容の世界に入って、早50年になります。美容師、エステティシャンを経て、ここ30年は、エステにカイロプラクティック、整体を取り入れた施術や体操で、体のゆがみを根本から整え、美しいボディラインを作ることに注力してきました。

私はその人の顔を見れば、体のゆがみ具合がわかります。体のゆがみを直すだけで顔のバランスも整っていくので、その相関性に気づいたのです。

なかでも重視しているのは、股関節と骨盤の状態を表す、口角の高さが左右対称であるかどうか。もし、左右の口角の高さが違うなら、左右の股関節と骨盤も上下にずれています

股関節」は、人体のなかでも非常に重要な部位です。

体のなかで最も大きく、自由に動かせる球関節であり、頭や首、背骨、骨盤といった上半身の関節と、大腿骨から下の下半身をつなぐ関節の一番の要の関節といえます。

血液やリンパの流れについても、股関節は足から心臓に向かう「関所」ともいえる部位です。そんな股関節がずれたりゆがんだりすると、体はどうなるでしょうか。

全身にゆがみが生じます。結果、その姿勢を保とうとするため、筋肉は硬くこわばって、全身の関節が詰まり、血液やリンパの流れにも滞りが生じるのです。

肩こりや頭痛、腰痛、股関節痛、ひざ痛、むくみなどのさまざまな体の不調の原因となります。また、ポッコリおなかや出っ尻、バストやヒップの下垂、下半身太りなどのボディラインの崩れも引き起こします。

美しいボディラインを手に入れる秘訣は「股関節」

私は、「美容」と「健康」はイコールだと捉えています。この願いをかなえる秘訣が、股関節のゆがみを整えることなのです。

しかし、股関節は、日頃の姿勢や歩き方などの動作のクセにより、非常にゆがみやすい部位です。股関節がきれいに整っている人はまれで、8、9割の人はゆがんでいると考えて間違いありません。

では、股関節のゆがみとは、どういった状態を指すのでしょうか。

骨盤と股関節の位置

背すじが伸びずに前かがみのネコ背姿勢になると、頭や首、肩は前に傾きます。

すると体の重みで背骨が下に落ちて、背骨を支える骨盤の仙骨と腸骨をつなぐ仙腸関節も沈み、腸骨が外側に広がって、それに付随する股関節も外側にずれます。

股関節が外側にずれたままで歩くようになると、股関節はねじれてしまうのです。

その結果、腰やお尻の幅が広がって、脚が太くなり、O脚やX脚などの足のゆがみやむくみ、股関節痛、ひざ痛などのさまざまなトラブルが起こります。

また、5kgほどある頭が前に倒れることで、首や肩、腰に過度に負担がかかり、首こりや肩こり、腰痛、反り腰なども生じます。

さらに、肋骨が下がって内臓も下垂するので、おなかがポッコリと出たり、内臓の働きが悪くなって、便秘や生理痛、生理不順などの不調が現れたりするのです。

前かがみの姿勢により、背骨が落ち込んで骨盤と股関節が広がると、尾骨が後ろに突き出てきて、出っ尻にもなってしまいます。

《股関節が整うと、健康美人!》
◯首すじがスッと伸びている
◯骨格のゆがみが整う
◯筋肉や関節がほぐれる
◯血液・リンパの流れがよくなる
◯体が引き締まる
◯肌つやがよい
◯疲れにくい、活動的

《股関節がゆがむと、こんなことに!》
◯前首・前頭のネコ背
◯全身の骨格がゆがむ
◯筋肉や関節が硬くこわばる
◯血液・リンパの流れが悪くなる
◯下腹がぽっこり、下半身が太る
◯疲れやすい

股関節が整うと顔も小さくなる

反対に、股関節が正しい位置にあって可動域が広いと、骨盤もきれいに整います

股関節や骨盤がきちんと整えば、背骨がしっかり支えられるので、背すじがピンと伸びて、前傾姿勢やネコ背、反り腰、出っ尻、足のゆがみも解消します。

体のゆがみが取れて姿勢が伸びると、硬くこわばっていた筋肉や関節がほぐれ、血液やリンパの循環もよくなります。

すると、前述したような不調が消え、ウエストや脚はキュッと引き締まり、バストアップやヒップアップもかなって、メリハリのあるボディラインが手に入るというわけです。

体のゆがみが整えば、おのずと顔のゆがみも整うので、引き締まった小顔になり、顔立ちも整います。

さらに新陳代謝もよくなるので、顔色や肌つやがよくなり、色白の美肌になる人も多いのです。

股関節を整えると体が根本から若返るので、エピソードには事欠きません。女性ホルモンが活性化し生理が復活した60代女性、白髪が黒くなってきた50代女性、加齢臭が消えた60代女性など驚くような例が数多くあります。

というわけで、私のサロンでは体の一番の「要」である股関節の施術調整は必ず行っています。

サロンでは、リバウンドしない体づくりのため、セルフケアとして体操も必ず指導しています。股関節の調整にお勧めの体操が「股関節まわし」です。

股関節まわしは、股関節や骨盤の周りにある筋肉や腱をほぐして、股関節と骨盤を正しい位置に戻す効果があります。

また、股関節や骨盤の周辺にある腸や子宮、卵巣の働きも活性化させるので、婦人科系のトラブルに悩むかたにもお勧めです。

どなたにでも無理なく続けられる股関節まわしを、ぜひ美しさと健康の一助にしてください。

1分で体のゆがみが整う!「股関節まわし」のやり方

《床と水平に股関節をまわす》

「股関節まわし」を正しく行うには、足のつけ根(股関節)で円を描くようにまわすことです。そうすることで、前後に傾いていた骨盤がきちんと立つようになります。

(1)まず、両足を肩幅より広めに開いて立ちます。このとき、足の指はまっすぐ前に向け、股関節のある脚のつけ根に両手を当てます。

(2)次に、両足のつま先を上げて、かかとに体重がかかるようにします。

こうすることで、ひざの裏側やお尻、背骨にある、重力に逆らって体を立たせている「抗重力筋」を使えるようになります。その結果、股関節や骨盤を正しい位置に整えられるのです。

(3)おなかは出さないで、脚のつけ根(股関節)だけを前に出してください。

足を肩幅より広めに開いて、まっすぐに立つ。両手を股関節に当てる

足の指を上げる

足の指を上げると、かかとで床を押ししっかり立つことになり、背中から首までしっかりと伸びる

おなかは出さないで、脚のつけ根(股関節)だけを出す

(4)(5)(6)この状態で、床と水平に円を描きます。右まわり、左まわりと左右交互に行ってください。このとき、首は上に伸ばします。

ここで注意していただきたいのは、股関節まわしは腰まわしではないということです。腰から大きくまわすと、おなかが出てしまうのです。

あくまでも足のつけ根にある股関節と、同じ高さにある恥骨(前項の図参照)を色っぽく小さめに回すように意識してください。

脚のつけ根で円を描くように、右横へとまわす

後ろへまわすときは、ひざと太ももの裏側をしっかりと伸ばす

両手を当てた脚のつけ根(股関節)を意識してまわす
同様に、左まわしを行う。
左右交互にゆっくりと1分間行う。
1日3回行う。

【ポイント】
ウエストや腰をまわす体操とは違う。意識してまわすのは、あくまでも脚のつけ根の股関節!
腰に力を入れてまわすと、上半身に筋肉がついてがっしりとした体形になることもあるので注意!

股関節まわしは、1回につき1分でかまいません。これを1日3回行うのがお勧めです。お手洗いに行ったときや、入浴時、朝起きたとき、夜寝る前などにやってみてください。

何歳であっても体は変わり、きれいになります。私の長年の経験から断言できます。その基本となるのが股関節です。股関節まわしで健康と美を手に入れてください。

この記事は『ゆほびか』2019年5月号に掲載されています。

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