「足の裏もみ」Q&A

回答・田辺智美(「足健道」さと足ツボ療術院院長)

Q1.足をもむと疲れてしまうのですが、どうしたらよいでしょうか。

A1. 上半身に力を入れすぎている可能性があります。押すとき、息を止めていませんか?肩の力を抜き、リラックスして、息を吐きながら押すとよいでしょう。

また、姿勢も大事です。ネコ背や骨盤を寝かせた姿勢だと、よけいな力を消耗し、力が伝わりにくく、疲れやすくなります。床で座って行うなら、骨盤を立てて、背筋を伸ばし、意識を丹田において、姿勢を正すとよいでしょう。

画像: 肩に力が入っている、ネコ背、骨盤が倒れている

肩に力が入っている、ネコ背、骨盤が倒れている

画像: 骨盤を立てる、姿勢を正す、意識を丹田におく、息を吐きながら押す

骨盤を立てる、姿勢を正す、意識を丹田におく、息を吐きながら押す

Q2.足をもむと痛いところだらけで続きません。

A2.「足をもむと痛い」という人は、体が冷えていたり、心と体に大きなダメージを受けていたりする人に多くみられます。自分が意識している以上に、心と体が疲れているということに気づきましょう。

また、「痛い」と感じるため、足をもむこと自体に不安感を強く持っているかもしれません。そのため心と体が緊張したままになっているのです。

足は、心臓や脳といった生命を維持するのに重要な器官からいちばん遠く離れた部位です。遠く離れたところから血液を動かして、全身の血流を促すことができるのです。

「足から弱っている臓器や器官の働きを正常に、活性させていく」というイメージをしながらもむことが大切です。そして、痛くない力加減、痛いけど気持ちよい力加減、また、痛くない場所から優しくもんでいきましょう。

Q3.弱い力でもんでも効果はありますか?

A3.弱い力でもんでも、効果はあります。ただし、効果が出るのに時間がかかる可能性があります。

強い力(深く入れる)のほうが早く効果が出やすいのですが、痛くすればよいというわけではありません。痛すぎると緊張状態になります。「痛いけど気持ちがいい」が心身をリラックスさせ、免疫力が上がるので、ベストです。

Q4.なかなか効果が出ないのですが……。

A4.効果が出にくい理由として考えられるのは、
❶体が冷えてい ❷薬を大量に飲んでいる ❸まったく体を動かしていない ❹熟睡できていない ❺力加減が弱い ❻もみ方が間違っている
などの理由が考えられます。

❶に当てはまる人は、足湯をして体を温めたり、ショウガ湯を飲んだり、足首にサポーターをつけたりして体に冷えを入れないなどの生活習慣をプラスするとよいでしょう。冷えが取れると、足の裏もみの効果が劇的に上がります。

❷と❸の場合は、代謝が悪くなっている可能性が考えられます。普通の人よりも効果が出るのに時間がかかることを自覚してください。また、体内にたまっている老廃物が出るための反応として、好転反応が出やすいことも考えられます。

だるくなったり、眠たくなったり、尿や便の回数が増えたりすることや、かゆみや湿疹、鼻水、耳あか、目やに、タン、おりものなどの老廃物が出てきたりします。好転反応が強く出るかたも、自分が思っている以上に体が疲れているという体からの信号です。

❸は、体が弱っているときは無理して体を動かす必要はありません。筋肉を伸ばす程度のストレッチやヨガなど、体に負担にならない程度の軽い運動を取り入れてみてください。

❹の場合は、肉体と脳をしっかり休ませる必要があります。シーツやパジャマの素材は、綿やシルクなどの天然素材や、遠赤外線効果のある素材にして、締めつけ感のある下着は避けてください。

寝るときの部屋は真っ暗にして、布団に入ってからは考えごとをしないことです。何か考えるのなら、ニタニタできるようなことだけにしましょう。どうしても嫌なことを思い出してしまう人は、「眠っている間に浄化できる」と思うようにしましょう。

❺は、もう少し、強めに、深く入れるように心がけてみてください。手や指が痛い人は、棒を使いましょう。

❻ですが、足をこすったり、なでたりしている人をときどきお見受けします。ひどいと、こすりすぎて色素沈着を起こしているかたもいらっしゃいました。

足の裏もみは、「押す」ことを指導しています。押しながら(老廃物を)流す。さらに神経に響かせるために安定圧を重視しています。前ページを熟読して、もみ方を習得してください。

Q5.足の裏をもんでいるとき、どんな心持ちでやるとよいでしょうか。

A5.以前、お客さまが「悪いところを攻撃する」という気持ちでもんでいるとお話しされて、驚いたことがあります。自分を攻撃するのでは、自分がかわいそうです。毎日がんばっている自分を労わる、自分を大切にする、自分を愛してあげる、という心の持ち方にしましょう。

足をもみながら、「よく頑張っているね」、「いつもありがとう」、「よし、よし」などという気持ちがお勧めです。こういう言葉は、人に言われるとうれしいですね。これを自分で言ってあげるのです。

また、反射区を押しながら「対応する臓器や器官と神経がつながって、血流がよくなって、こびりついていた老廃物が動き出し流れ出る。細胞が速やかに修復されて、みずみずしく若返る」というようなイメージで行ってください。

自分の体にあるものを攻撃するのではなく、足と神経がつながって、ぐんぐん流れ出して元気になっていく、そう考えて行ってください。

Q6.すぐに手が痛くなってやめてしまうのですが、棒を使っても効果はありますか?

A6.あります。ただし、いちばん効果が上がるのは「手」です。直接肌と肌を合わせるので、温度や湿度、乾燥、こりや腫れ、老廃物などを確認しやすいからです。

でもやらなくなってしまうぐらいなら、棒を使っても十分、効果が期待できます。初めに手で足の状態を確認してから、棒を使ってもみましょう。

注意点は、甲側などお肉が少なくて、血管が浮き出ている場所は、優しく行うこと。色素沈着を防ぎ、皮膚を守るためにクリームを必ず使用すること。

クリームを使えば、ツボや反射区にも深く入りやすくなるので、らくに足もみが行えるでしょう。毎日棒を使う人は、ときどき、手で足の状態を確認するようにしてください。

Q7.毎日やらなくてもいいでしょうか?

A7.それはご自分で決めていただければよいと思います。ですが「少しでも体を元気にしたい」とか、「この症状を軽減させたい」と願って始めるのなら、10秒でもいいし、足首を回すだけでもいいので、ほんの少しだけでも毎日足を触るという習慣をつけてください。

どうしても疲れていて、「やらなければ」というようなストレスになってしまうような日はお休みして、次の日に前日の分を挽回してください。

私が足もみを始めたとき、1日1時間、多い日は2時間半、毎日もみました。それを3年半続けました。どうして続けられたのか?Q5でお答えしたようなイメージを常に持ちながらやりましたので、毎日体が元気になっていく感覚がとてもうれしくて楽しかったからです。

体質を変えるのに3年かかるといわれますが、私は楽しみながら、いつの間にか3年続けていたのです。すっかり体がよくなった現在は、少ない日は、1日3分くらい、とても疲れた日や、足のむくみが強く出た日は、30分ほどもみます。ですが、まったく足に触らないという日は、現在までありません。

生きている限り肉体の老化は進みますし、心も体も酷使されるし、ストレスも受けます。足をもむだけで、血流がよくなって、代謝が上がって、毒素の排出能力が上がって、免疫力が上がるのです。

「毎日もまなければいけない」という意識から「毎日もむことができる!」という意識に変わっていくといいですね。

画像: この記事は『安心』2019年5月号に掲載されています。

この記事は『安心』2019年5月号に掲載されています。

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