職場は“人間関係”で選べ!メンタリストDaiGoが「良好な人間関係」を築くテクニックを指南

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「人間関係を築く」というと、皆さんが誤解していることがあります。「人と人が関係を築いていくのは、時間と手間がかかる」と思い込んでいることです。ここで一つ、良好な人間関係の作り方のテクニックをご紹介します。【解説】DaiGo(メンタリスト)

解説者のプロフィール

DaiGo(だいご)
メンタリスト。慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズム(人の心を読み、操る技術)を日本のメディアで初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして多くのテレビ番組に出演。『コミュ障でも5分で増やせる 超人脈術』『運は操れる』(いずれもマキノ出版)ほか、人間心理をテーマに執筆した著作は累計で300万部を突破。
オフィシャルサイト=http://daigo.jp/

仕事は「人間関係のよさ」で選べ!

人間関係の不安に悩んでいる人は多いと思います。実際問題、人間関係の善し悪しに、生活の質は大きく左右されます。

バランスのよい食生活を心がけ、適度な運動を行う規則正しい生活を送るよりも、よい人間関係が保たれた生活を送るほうが、2倍も寿命が長くなり、心身も健康でいられることがわかっています。

これは仕事においても同じです。「給料も高くないし、仕事も忙しいけど、人間関係はいいんだよ」と言う人がいますが、実はそれはとても恵まれた環境です。

人間関係が良好であれば、仕事へのモチベーションが高まり、それによってスキルを身につけるスピードが速くなり、その結果、出世もしやすくなります。

仕事の選び方と言うと、収入や会社の大きさ、安定性、やりがいなどが思い浮かびますが、断然、「よい人間関係を作れるかどうか」という基準で選ぶ方がよいと思います。

先述のように、人生の満足度はつきあう人によって大きく変わります。自分の人間関係や人脈を良好に保つことがとても大事です。

ビジネス書などを読むと、「よい人脈を得たことで学びが多くあり、成功につながった」といったことがよく書かれています。

確かに、人脈にはそのような効果もあります。しかし、人脈そのものが直接成功につながるわけではありません。

人の幸福感は、基本的に主観で決まるものです。なので、つきあう人との関係が良好なら、自然と幸福度は高まります

幸福度が高まれば、仕事へのモチベーションも上がり、それが成果につながっていきます。そしてやがて社会的地位や成功がもたらされる、ということなのです。

多くの人が勘違いしていることですが、お金があったり、給料が高かったりすることで幸せになるわけではありません。幸せになるから収入が高くなるのです。

友人3人で職場の満足度は96%増!

では、どのような人間関係を築けばよいのでしょうか。これについては、具体的な数字がわかっています。「職場に3人の友人がいること」が目安となります。

2004年、アメリカの大手世論調査会社のギャラップ社が、500万人を対象に、友人が個人の幸福度にどの程度の関係しているのか、また、どのような条件で人は幸せになるのかについて、調査をしました。

この調査によると、職場に3人以上の友人がいると、人生の満足度は96%も上昇するという結果が出ています。在宅ワークをしている人でも、仕事に関わるコミュニティの中で、3人の友人がいれば安心です。

また、3人の友人がいることで、自分の給料への満足度が200%上昇し、給料が3倍に上がるのと同じ満足度が得られることもわかっています。

さらに、職場にお互い尊敬し合えるような最高の親友がいる場合、仕事へのモチベーションはなんと700%アップ!成果を出すスピードも向上し、仕事上のトラブルも減り、よりイノベーティブな発想が生まれやすくなるのだそうです。

「与える人」が良好な人間関係を築く

「人間関係を築く」というと、皆さんが誤解していることがあります。「人と人が関係を築いていくのは、時間と手間がかかる」と思い込んでいることです。

しかし、人間関係を築くのに、それほど時間と手間をかけて、人を見極める必要があるのでしょうか。ここで一つ、良好な人間関係の作り方のテクニックをご紹介します。

米ペンシルバニア大学ウォートン校の組織心理学者であるアダム・グラント教授は、世界的なベストセラーとなった著書『GIVE&TAKE』(大和書房)の中で、「与える人こそ成功する」と提唱しています。

世の中の人間関係は、ギバー(与える人)、テイカー(奪う人)、マッチャー(双方のバランスを取る人)によって成り立ち、どの属性の人が成功しやすいかを研究した本です。

結論は「短期的に見るとテイカーが有利だが、長期的にはギバーが成功する」とされています(ちなみにマッチャーはそこそこの成功か、そこそこの失敗にとどまるそうです)。

つまり、良好な人間関係を作るためには、自分がギバーになればよいのですが、それはどのように見極めればよいか。グラント教授は、以下の「5分ルール」という方法を勧めています。

●何か相手のためになることをするチャンスが目の前にある
●それが5分以内でできることならば、すぐにやる

ポイントは、条件がそろったらすぐにやること。先延ばしにすると、時間の経過とともにめんどうになるうえ、引き受けた事実は残るので心理的ストレスになります。

5分ルールでは、その場で5分以内にできることをギブするので、心理的な重荷にはなりません。また、ギブされた相手には「何かを与えられた」印象が残ります。

与えられた人の中には、相手にも何かをお返ししたいという心理が働くため、価値ある人間関係が築けるようになっていくわけです。

また、5分以上かかりそうなことは、「断る」「引き受けない」という判断がすぐにできます。なので、自分のリソースを必要以上に失うこともありません。

「この人は自分にとって役立つか」「この人の頼みは無理しても聞いておくと、後々リターンが大きいかも」などと余計なことは考えず、シンプルに先の2つの条件がそろったら、ギブするようにしましょう。

なかにはまったく返してくれない相手もいます。でも、こちらも5分かからないギブなのですから、気にならないはずです。

この5分ルールで人と接していくうちに、必ず良質な人間関係が生まれていくはずです。

5分でできるギブを相手にすることで、良質な人間関係が作られていく

この記事は『ゆほびか』2019年6月号に掲載されています。

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