血管のゴースト化は、毛細血管の外側にある壁細胞と、内側にある内皮細胞の接着が弱くなり、血液成分が漏れ出すことによって起こります。血管のゴースト化を防ぐには、ルイボスティーでオクラ水を作って飲むのもお勧めです。【解説】市橋研一(市橋クリニック院長)

解説者のプロフィール

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市橋研一(いちはし・けんいち)

市橋クリニック院長。日本整形外科専門医。医学博士。関西医科大学卒業後、神戸大学整形外科教室に入局。その後、公文病院整形外科、適寿リハビリテーション病院診療部長、市橋クリニック副院長を経て、2000年より同院長。2015年、韓国八体質医学食事療法を開始。食事療法をベースに、ひざ軟骨再生療法など、独自の治療法で成果を上げている。

ひざ痛や腰痛の人の多くは血流が悪い!

整形外科医である私のもとには、皆さんなんらかの体の痛みを訴えてこられます。このごろは子供や青少年ですら、「ひざが痛い」「腰が痛い」といってきます。けれども、レントゲン検査をしても、特に異常は見られません。

そこで、いろいろ調べてみると、ほとんどの人に血流の悪化が見受けられます。なかには、10代で血管がゴースト化(毛細血管の先端まで血液が届かず、血管自体がなくなってしまう現象)している人さえいるのです。

血管のゴースト化は、毛細血管の外側にある壁細胞と、内側にある内皮細胞の接着が弱くなり、血液成分が漏れ出すことによって起こります。

若い世代にもこのような現象が起こっているのは、おそらく食生活の変化が影響していると考えられます。食の欧米化によって、体質に合わない物を食べるようになったせいで、毛細血管の発達に異常が生じているのです。

血管状態の悪化は、将来的にガンなどの病気も招きやすくなります。早めに対処しなければ、日本は大変なことになるかもしれません。

もちろん若者に限らず、どの世代においても、血管の状態をよくして、体の隅々まで血液を行き渡らせることは、若さと健康を保つためにとても重要なことです。

そこで私がお勧めするのが、「オクラ水」です。前述したように、整形外科領域の疾患でも、血流の悪さが原因になっていることが多いとわかってから、私は食事療法を治療の主軸にしています。

オクラ水は、その切り札です。当院では、ほぼすべての患者さんに、オクラ水を勧めています。

画像: ピロリ菌、乳ガンにも効果アリ!

ピロリ菌、乳ガンにも効果アリ!

オクラ水との出合いは、中国の食養生(食事で健康を維持する考え方)の先生に教わったのがきっかけでした。その先生からは、「オクラ水の冷凍と加熱は厳禁」と教わりました。また、オクラを水に浸けるときは、必ずふたかラップをするよういわれました。

これらのことから推察するに、オクラには、なんらかの揮発性成分が含まれるのではないかと、私は考えています。なぜなら、よく体にいいといわれるオクラのネバネバ成分は水溶性食物繊維なので、冷凍や加熱による影響はさほどないからです。

タマネギも、切ったときに出てくる揮発性成分が、血液をサラサラにするといわれています。オクラにもそのような成分があり、それが水に溶け出すのではないでしょうか。

具体的な成分や体への作用については、今後、研究による解明が待たれるところです。

いずれにしても、オクラ水に血流の改善効果があることは間違いありません。当院ではオクラ水を飲んで、ひざ痛や腰痛の改善のみならず、血圧や血糖値、血中コレステロール値まで下がった人が続出しています。

毛細血管を画像で見ても、白く濁っていた血管の周りが、オクラ水を飲んでいると、青く透き通ってくるのが確認できます。これは、リンパの流れがよくなっていることを意味します。

リンパの流れがよくなると、血管の抵抗が減り、血流もよくなります。その結果、血管のゴースト化を防ぐのです。

血流がよくなると、静脈の老廃物が取れます。足のむくみや腫れが引き、下肢静脈瘤が治ったかたもいらっしゃいます。

最近は、オクラ水を飲んでいたら、薬で除菌しなくてもピロリ菌が消えた、乳房にあったしこりが消えた、と報告してくださった人たちがいました。

海外の論文では、オクラを食べると胃の粘膜が保護され、ピロリ菌が胃壁を攻撃するのを防げるという報告や、オクラに乳ガンの抑制効果がある、といった報告もあります。それを裏づけるような症例が実際に現れるとは、私自身、オクラのパワーに驚かされています。

ルイボスティーで浸けるとさらに効果がアップ!

オクラ水の作り方は、オクラのヘタの部分を切り落とし、切り口を下にして水に浸けたら、ふたかラップをし、冷蔵庫に入れてひと晩おくだけです(下記参照)。

翌朝完成したら、オクラを取り出し、水だけを飲みます。朝、コップ1杯、できれば夜にもう1杯飲むと効果的です。

どうしても飲みにくい人は、黒酢や出汁、メープルシロップやオリゴ糖などを少し加えるとよいでしょう。

なお、オクラのネバネバ成分も、もちろん体に有用です。水溶性食物繊維には整腸作用があるほか、血糖値や血中コレステロール値の抑制作用もあります。ですから、オクラ水を作ったあとのオクラも、ぜひ調理して食べてください。

私は最近では、切り落としたヘタも捨てずに、オクラ水にして飲んでいます。通常のオクラ水とは別に、ヘタだけを50~100mlの水に浸けておき、夜寝る前に飲むのです。これで、以前はよく起こっていたこむら返りが、起こらなくなりました。

血管のゴースト化を防ぐには、ルイボスティーでオクラ水を作って飲むのもお勧めです。オクラを浸ける水を、常温に冷ましたルイボスティーに替えるだけでOKです。

ルイボスティーには、毛細血管の壁細胞と内皮細胞を接着する物質を活性化する作用があります。オクラ水のリンパをサラサラにする作用と相乗して、毛細血管の血流を改善するのに役立ちます。ぜひお試しください。

オクラ水の作り方

ヘタだけを浸けてもよい(水は50〜100mlにする)。
浸けたオクラは調理して食べる。オクラ水に再利用はしない。
農薬が気になる場合は、よく洗うか、30分ほど水に浸けてから使用するとよい。

画像1: 【オクラ水の作り方・飲み方】ルイボスティーで漬けると血管のゴースト化を予防 毛細血管の血流改善に役立つ

【材料】
生オクラ…5本(国産でも外国産でも可)
水…100~180ml

画像2: 【オクラ水の作り方・飲み方】ルイボスティーで漬けると血管のゴースト化を予防 毛細血管の血流改善に役立つ

【作り方】
オクラのヘタを取り除く

画像3: 【オクラ水の作り方・飲み方】ルイボスティーで漬けると血管のゴースト化を予防 毛細血管の血流改善に役立つ

瓶やコップに①の切った部分が下になるように入れ、オクラが浸る程度まで水を注ぐ。

画像4: 【オクラ水の作り方・飲み方】ルイボスティーで漬けると血管のゴースト化を予防 毛細血管の血流改善に役立つ

ふたやラップをして、冷蔵庫で8~12時間ほどおいたら完成。オクラを取り出して飲む。

【飲み方】
朝に1日1~2杯を目安に飲む。食前、食後、どちらでもよい。完成したら、その日に飲み切る。

冷えたままか、常温に戻してから飲む。ぬるま湯を足して人肌程度に温めてもよい。ただし、加熱したり、冷凍庫で保存したりするのはNG。

飲みにくい場合は、黒酢や出汁、メープルシロップやオリゴ糖などを加えて、味付けして飲むとよい。

画像5: 【オクラ水の作り方・飲み方】ルイボスティーで漬けると血管のゴースト化を予防 毛細血管の血流改善に役立つ

水のかわりに常温に戻したルイボスティーを使用すると、血流の改善効果がよりアップする。

画像6: 【オクラ水の作り方・飲み方】ルイボスティーで漬けると血管のゴースト化を予防 毛細血管の血流改善に役立つ

※この記事は『壮快』2019年8月号に掲載されています。

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