【ミニコンポのおすすめ2019】人気の9モデルを価格順に比較評価!得意な音楽ジャンルまでわかる一覧はコレ

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ブルートゥーススピーカーが人気を集める中、左右独立のスピーカーを備えたミニコンポを支持する声も根強い。ミニコンポといっても、CD搭載/非搭載、ハイレゾ対応、ネットワーク機能対応など実に多彩。目的の一台が選べるよう、機能の有無を示し、音質をプロが徹底試聴した。

テスト機はすべてハイレゾ対応だが、ネットワーク再生対応機は少数派

お気に入りの音楽がワイヤレスで手軽に楽しめるブルートゥーススピーカーが人気を集める中、左右独立のスピーカーを備えたミニコンポを支持する声も根強い。

アンプ、プレーヤー、チューナーを筐体に収め、左右独立のスピーカーからはステレオ再生ならではの雄大な音場の広がりを感じられる(中には一体型もある)。単品コンポーネントの組み合わせによるハイファイサウンドに近い再現性が期待できるというわけだ。

ただ、現在は、一概にミニコンポといっても、 CDプレーヤーの有無、ハイレゾ対応、ネットワーク機能など、その内容は実に多彩で、購入時には自分の使い方に合うかどうか、慎重に吟味したい。

今回は、各メーカーの人気モデルを集め、搭載している機能を整理して紹介し、各種メディアで行った音質チェックの結果を掲げる。

ケンウッド
「K-515」
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パナソニック
「SC-PMX90」
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ソニー
「CMT-SX7」
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オンキヨー
「X-NFR7FX」
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デノン
「RCD-N10+SC-N10」
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ケンウッド
「KA-NA9+LS-NA9」
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テクニクス
「SC-C70」
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ビクター
「EX-HR99」
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オラソニック
「マリアージュ・エル」
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今回のテスト機に見る
“今どきのミニコンポ″のハイレゾ対応とネットワーク機能

今やハイレゾ対応は当たり前だが、対応フォーマット(周波数帯域も含む)、再生手法は機種によって異なるので要注意だ。

具体的には、USBメモリーの再生、パソコンを接続してUSB DACとしての再生、ネットワークプレーヤーとしてNAS(LAN接続のHDD)にある音源の再生などに分けられるが、使い勝手はもとより、音質についても一様ではない。

今回登場するテスト機(全9機種)は、すべてハイレゾ音源再生に対応しているが、USBメモリー再生のみ可能なものと、パソコンに接続してUSB DACとして使えるものに分かれる。また、ネットワーク接続できるのは3機種のみで、それらはすべてNAS再生と音楽配信再生が可能(音楽配信はスマホなどのアプリが必要なものもある)。

製品名 USB再生 ネットワーク機能
ケンウッド
K-515
USBメモリー 非対応
パナソニック
SC-PMX90
USBメモリー/USB DAC 非対応
ソニー
CMT-SX7
USBメモリー NAS再生/音楽配信対応
オンキヨー
X-NFR7FX
USBメモリー/USB DAC 非対応
デノン
RCD-N10+SC-N10
USBメモリー NAS再生/音楽配信対応
ケンウッド
KA-NA9+LS-NA9
USBメモリー/USB DAC 非対応
テクニクス
SC-C70
USBメモリー NAS再生/音楽配信対応
ビクター
EX-HR99
USBメモリー 非対応
オラソニック
マリアージュ・エル
USB DAC 非対応

▶ USBメモリーでハイレゾ対応
現行のミニコンポは、ハイレゾ対応機でも、多くはUSBメモリー再生まで。USB DACとして使える機種は少ない。

▶ 音楽配信対応機もあるが……
ネット対応機でも、音楽配信はスマホアプリを介さないと聴けない製品もある(写真のデノン機は単体で聴ける)。

ブルートゥース接続については全機種対応しているが、伝送時のコーデックの対応度合いはモデルによって異なる。

今回は、スマホのXperia Ace(ソニーモバイル)、DAPのSP1000(Astell & Kern)を使用し、その機種にとって音質的に最も条件のいいコーデックで試聴。

音質評価はCD、ハイレゾ、ブルートゥースを各10点満点で採点し、また、その機種に向く音楽ジャンルを★の数で表している。

採点結果
CDもハイレゾも高音質なデノン。ケンウッドはブルートゥースも良好

【テスト機の採点結果】

人気のミニコンポ9機種を編集部に集め、CD(CDプレーヤー非搭載機は除く)、ハイレゾ、さらにブルートゥース接続と、3とおりの試聴パターンでそれぞれのクオリティを検証したわけだが、機種による実力の差は思いのほか大きく、それぞれの得意・不得意が浮き彫りになった形だ。

製品名 CD音質 ハイレゾ
音質
ブルー
トゥース
音質
ケンウッド
K-515
7 8 6
パナソニック
SC-PMX90
6 6 6
ソニー
CXT-SX7
7 8 7
オンキヨー
X-NFR7FX
8 7 5
デノン
RCD-N10+SC-N10
9 9 7
ケンウッド
KA-NA9+LS-NA9
9 9
テクニクス
SC-C70
8 7 7
ビクター
EX-HR99
8 7 8
オラソニック
マリアージュ・エル
6 8 8

また、気になったのは、CD再生とハイレゾ再生の音質の差が大きく、いくつかの機種で、CD再生時の音質が本来のクオリティに達してないように感じられた。

昨今の潮流からすれば、ハイレゾ重視の設計は当然かもしれないが、最も身近な音楽メディアであるCDの再生時に、本来の音質が得られないようでは、あまりに寂しい。

納得できるCDサウンドを聴かせてくれたのはデノン・RCD-N10+SC-N10ビクター・EX-HR99オンキヨー・X-NFR7FXテクニクス・SC70の4モデル。

特に、デノンは同社の単品コンポ同様、伝統の「シンプル&ストレート思想」を踏襲し、ミニコンポの枠を超えたクオリティを実現している。

シックなデザインと、先進的な機能性を両立した新世代モデル。伝統のデノンサウンドも健在。さらに、ネットワーク技術の「HEOS」に対応し、NASの再生、音楽配信の直接受信も可能だ。

ハイレゾ再生では、ケンウッド・KA-NA9+LS-NA9と前述のRCD-N10+SC-N10の2機種が光った。

ケンウッドは、パソコンと接続してのUSB DAC機能、またはUSBメモリー再生で十分楽しめる。また、暖かく、厚みのあるサウンドで包み込むデノンは、CDに加え、NASに収めた音源を自在に呼び出して再生する、ネットワークプレーヤー機能も活用したい。

なお、ブルートゥースは、やはり対応コーデックが音の差を生むため、aptX/aptX HD、LDAC対応機が有利。テスト機では、ケンウッドのKA-NA9+LS-NA9が特によかった。

K2テクノロジーやリボンツイーターなど、高度な技術を駆使した高解像度サウンドは聴きごたえ十分。

◆解説/藤原陽祐 (AV評論家)

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