【テストレビュー】テレビの音が聞こえにくい時に便利な手元スピーカー。オーディオテクニカ「AT-SP767XTV」の実力は?

家電・AV

本機を実際にテレビ接続して使ってみた。中音域を中心とした聴きやすいバランスのいい音で、人の声が明瞭。ニュースのアナウンス、ドラマのセリフや効果音もはっきりと聴こえる。バッテリー内蔵。約16時間も使用可能。本体とスタンド部はデジタル無線接続のため手軽に使える。充電はスタンドに置くだけだ。

今回のテストアイテムはこちらオーディオテクニカ AT-SP767XTV

実売価格例:1万7260円

●プロフィール
テレビの音が聴き取りにくいときに使う手元スピーカー。無線伝送を採用したことで、手軽に持ち運べるなど、使い勝手を高めている。音声入力は、アナログ音声と光デジタル音声を備え、ほとんどのテレビと接続ができる。

幅20センチ弱のコンパクトさで、手軽に持ち運べるハンドル付きのデザインを採用。操作ボタンも大きくなっており、使いやすい。

SPEC
【スピーカー】●ユニット/52mm径×2●出力音圧レベル/1.1W+1.1W(専用電池使用時)●出力端子/3.5mmステレオミニ●電源/専用ニッケル水素電池、ACアダプター(別売)●連続使用時間/約16時間●サイズ/幅196mm×高さ128mm×奥行き84mm●重量/630g 【送信機】●入力端子/光デジタル、3.5mmステレオミニ●電源/ACアダプター(付属)●サイズ/幅180mm×高さ36mm×奥行き77mm●重量/130g

■専用スタンドに置くだけで充電

バッテリー内蔵型で、約16時間、使用可能。本体とスタンド部はデジタル無線接続なので、手軽に使える。充電も、スタンドに置くだけ。

■声を聴きやすくする「はっきり音」

電源スイッチやボリュームなど、ボタンが大きめで、表示も読みやすい。人の声を聴きやすくする「はっきり音」は2段階の調整が可能。

手軽に持ち運べるし、配線も手間なし

デジタル接続を採用し、ワイヤレスで気軽に使えるのがいちばんの特徴。充電機能付きのスタンドに、テレビの音声出力を接続するだけなので、配線も簡単。充電した本体は軽量・コンパクトで、自分の手元や好きな場所に持ち運んで使える。IPX2相当の防滴仕様なので、キッチンに置いて家事をしながらテレビの音を楽しむといった使い方もできる(風呂などは不可)。

デジタル接続方式は、2.4Gヘルツ帯のデジタル無線接続で、音声遅延も少ない。また、DTS社の 「SRS Dialog Clarity」技術を採用した「はっきり音」機能により、主に人の声の明瞭度を高めることで、より聴きやすい音で楽しめる。その効果は、2段階で調整可能。自分の聴力に合わせて、選べるようになっている。

本体には、52ミリ径のステレオスピーカーを搭載。ヘッドホン出力端子(3.5ミリステレオミニ)も備えており、深夜などにテレビを楽しむ場合にも便利だ。しかも、ヘッドホン出力でも「はっきり音」機能が利用できるというのはありがたい。

「はっきり音」は、音量が控えめでも有効

実際にテレビと接続して使ってみたが、中音域を中心とした聴きやすいバランスのいい音で、人の声が明瞭。一つ一つの音がクッキリと立っているので、ニュースのアナウンスはもちろん、ドラマのセリフや効果音も、はっきりと聴くことができた。コンパクトサイズながら、低音の再現もしっかりとしているので、音楽番組を見ていてもなかなか楽しい。

「はっきり音」は、声の帯域がより強調されるため、深夜などに音量を控えめにして使う場合にも有効。「強」にすると、さらに高域が強調されるので、聴きやすいほうを選ぶといいだろう。

おすすめ度…A

好きな場所で楽しめるワイヤレス式。ニュースの声もドラマの効果音も明瞭

ココが〇

コンパクトで使いやすいサイズながら、しっかりとした音を聴くことができる。ワイヤレスなので、配線を引き回す必要がないのも便利だ。

ココが✕

ちょっと欲張りすぎかもしれないが、ブルートゥースにも対応させて、スマホの音楽なども楽しめると、さらに活用の幅が広がるとも感じた。

※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。

文/鳥居一豊(AVライター)

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