電熱ベストとは
「電熱ベスト(ヒートベスト)」が、冬の外出を快適にするウェアとして注目されている。
暖かいインナーといえばユニクロのヒートテックを思い浮かべるひとも多いだろう。ヒートテックとは東レとユニクロが共同開発した素材の名前だ。「吸湿発熱」という仕組みで、汗を繊維が吸って発熱するいわば自家発電で暖めるもの。普通のインナーと比較して暖かく感じられるところが人気だ。
一方電熱ベストは、名前の通り、電気の力で発熱するウェアだ。
電気毛布のように10秒ほどで暖まり始め、主にアウターとして使用されるウェアだ。バイクや釣りが趣味の人なら知っているだろうが、電熱ベスト自体は以前から存在している。
しかし、今は技術が進歩し、バッテリーがコンパクトになったり、発熱量が大幅にアップしたことから、より使いやすく進化。さらにファッション性もアップしたことから、アウトドアだけでなく、ペットの朝の散歩から通勤・通学など、日常使いとしてもおすすめだ。
また、最近ではベスト以外にも電熱ジャケットや、電熱パンツなど様々なタイプの電熱ウェアが登場している。
電熱ベスト(ヒートベスト)の選び方
サイズ
アウターとして使われることが多いが、電熱ベストの暖かさを存分に享受するためには、手持ちのアウターのインナーとして使用するのがオススメだ。
アウターを着てもゴワゴワしない、ピッタリタイプを購入するといい。バイク用品として売られているものが多く、メンズサイズしかなかったが、最近は小さめのレディースサイズも登場している。黒だけでなく、赤やカーキの電熱べストも見られるようになった。
ヒーターユニットの場所
ヒーターユニット(発熱部分)の場所は、背中、首元、腰など、部分的についているものが多く、商品によって異なる。
基本的に背中側についているものが多いが、胸の位置についている商品も存在する。うっかり着てしまったまま寝てしまうと、低温やけどを起こす可能性もあるので長時間の着用の際は注意しよう。
バッテリー
電熱ベストはスマホの充電に使われるモバイルバッテリーから給電・発熱する。
複数のモバイルバッテリーを用意すればいつでも暖かな状態を保てる。しかし商品によっては、バッテリーとセットとなっていたり、専用のバッテリーを購入する必要があるため購入時には必ず確認してほしい。
例えば、バイクブランドのヘンリービギンズの「テラヒート」は、バッテリが別売り。工具ブランドのマキタの「充電式暖房ベスト」は、専用のバッテリホルダ・バッテリ・充電器を別途購入する必要がある。ワークマンの「ヒーターベスト」はバッテリーとベストがセットになっている。
洗濯
洗濯機・手洗いが可能か、撥水か防水かの表示の確認も重要だ。
洗えるのに越したことはないが、撥水加工の商品の洗濯は注意が必要。水分を完全に防ぐのが防水加工、一方撥水加工は、生地の縫い目から水が入る可能性があり洗濯などで撥水力は徐々に落ちていくため、洗濯は慎重に行いたい。
温度調節
メーカーによって異なるが、30度~60度くらいで段階的に調節できるものが多い。
「低温」モードはすこし肌寒いくらいの室内に、「高温」モードは寒さが厳しい屋外利用に適している。「高温」モードほど、バッテリーを消耗するため使用時間は短くなる。高温モードで使用すれば2時間程度~、低温モードなら15時間ほど暖かさが続くものもある。
以上が「電熱ベスト」の概要だ。
ワークマンのヒーターベストを購入!
オンラインでは1人1点しか購入できないほど人気
実は、私の周囲で電熱ベストは話題。ママ友から「1着持っていれば冬の過ごし方が180度変わるよ!」とおすすめされてどうしても欲しくなった。
そこで目を付けたのがワークマンのヒーターベストだ。ワークマンと言えば、作業着が売っているお店というイメージがあったが、アウトドアやスポーツをする女性の間で高コスパだと話題になり、ワークマンの商品をオシャレに着こなす「ワークマン女子」も続出。最近では子供服のラインもできており、「ワークマン親子、ワークマン家族」が現れる日も近そうだ。
まず、インターネットで検索してみたが、公式オンラインショップでは売り切れ。そこで、店舗まで足を運んでゲットしてきた。
リアル店舗でゲット!
向かった先は「ワークマン葛飾立石店」。

ワークマン葛飾立石店
実は、人生初ワークマン。商品がぎっしり並んでおり商品を探すのには苦労した。電話して在庫を確認、取り置きしてもらうことをオススメする。最近は、WORKMAN Plus+(ワークマンプラス)というアウトドア専門店として気軽に入りやすい店舗もあるが、実は全国800店舗以上のワークマン各店舗でも取り扱う商品は同じなのだとか。

オンラインでは売り切れだったレッドのMサイズをゲット!
ワークマンのヒーターベストの使い方
ワークマンのヒーターベストは、ベストとバッテリーのセットで売られている。

袋の中には、バッテリーとACアダプター(充電器)が入っている。

①まずはバッテリーを充電

②右ポケットのコネクターを取り出し、キャップを外す

③バッテリーをコネクターにつなぐ

④電源ボタンを長押しして電源ON

⑤胸のスイッチを押せば3段階の温度調節が可能

⑥電源ボタン長押しで電源OFF
実際に着てみた!

160cmの私がワークマンのヒーターベストのサイズ「M」を着用。参考にしてみてください。

155cmの編集スタッフだとこんな感じ。
実際に着てみたところ、着ていることを忘れるほど軽い!バッテリーを装着した状態でもスマホをポケットに入れている程度の重量だ。
電源をいれたら10秒ほどであたたまり始めた。一番高温のモードで50度(±5度)になるとのこと。首と腰を直接あたためてくれるため、肩こりや腰痛持ちにも嬉しい。アウターの中に着れば暖まった空気が外に逃げないのでさらにホカホカ。少年野球をしている息子の試合観戦でもコイツがあれば心強い。

ホッカイロのような温かさ。気軽に脱ぎ着できるので室内でも大活躍。
膝にかけると足元もホカホカ!
ボアベストやブランケットもヒーター仕様に
ベストとバッテリーは別売り
以前はバッテリーとACアダプター(充電器)がセットになったもののみの販売だったが、昨年からバッテリーとACアダプターが別売となりベスト単体で購入することができる。
また、赤と黒の2種類展開だったが、カモフラ柄やデニム素材のものなどバリエーションがどんどん増えている。イシジマは昨年はカモフラ柄Mサイズをゲットしていた。

カモフラグリーンのMサイズ

昨年はカモフラをゲット!バッテリーを外せば、朝晩が冷える今の時期から重宝しそう!
2021年はレディース用が充実!
2021秋冬の注目は、女性用のヒーターウェア。コレまでダウンベストのイメージしかなかったヒーターベストだが、ヒーターボアフリースベスト(税込3,900 円、バッテリー税込4,900 円は別売)はフカフカのボアと襟下と左胸のバンダナペーズリー模様がおしゃれで、カジュアルに着こなせる。

ヒーターボアフリースベスト ブラック(税込3,900 円、バッテリー税込4,900 円は別売)他にカーキの2色展開。

ちなみにヒーターボアフリースベストのLサイズを160センチの筆者が着るとこんな感じ。ヒーターを入れなければ9月下旬から着られそう。
もう一つ冷え性女子がゲットしておきたいのは6通りに変身するヒーターマルチブランケットだ。ブランケット、ラップスカート、ポンチョ、ひざ丈ハーフパンツ、マフラー、ベストとして使えるものだというが、スナップの止め方が複雑で切り替えはパッとできるものではなさそう。

ヒーターマルチブランケット(税込2,900 円、バッテリー税込4,900 円は別売)
いざ使うときに手間取ってしまいそうなので、事前に「切り替え方法」を知っておくとスムーズだと思う。
ヒーターマルチブランケット 着用ガイド
www.youtube.com毎冬冷えでお悩みの編集部員ヤマザキにもヒーターマルチブランケットを使ってみてもらった!

冬のデスクワークのお供に手放せないわね!

ちょっとした外出なら、わざわざコートを着なくてもこのブランケットをパッと羽織っていくといいかも?
さて、このワークマンのヒーターウェアだが、やはり昨年も人気すぎて手に入らなかった人も多かったそう。今年も、寒くなる前(10月頭)からすでに注目度が半端ない。
ワークマンには公式のオンラインストアがあるのだが、今回紹介したヒーターウェアは店頭販売の意だそう。手に入れるには、お近くの店舗に足を運んで地道に探すしかなさそうだ。
▼最近注目の「#ワークマン女子」に行ってみるのも手だ!▼
ワークマン以外にも市場には様々な電熱ベストがある。ここでは、2021年~2022年にかけて注目の電熱ベストのおすすめを紹介する。