【食べ物・小物】写真の撮り方「物撮り編」 5秒でできるプロ技4選

文具・ホビー・カメラ

テーブルの上の小物を撮影するとき、基本は窓に向かった半逆光状態での撮影がいい。向かい側から明るい光が差し込むと、食べ物でも小物でも、ほとんどの被写体が立体的に見えるからだ。食べ物をおいしそうに見せるコツのほかに、白い紙を簡易的なレフ板として活用するなど今スグ使えるプロ技を紹介する。

解説者

カメラマン
吉森永(よしもり・えい)

フォトグラファー
大浦タケシ(おおうら・たけし)

キメ技 物撮り編(1)白い紙を簡易的なレフ板として活用しよう

テーブルの上の小物を撮影するとき、基本は窓に向かった半逆光状態での撮影がいい。向かい側から明るい光が差し込むと、食べ物でも小物でも、ほとんどの被写体が立体的に見えるからだ。

このとき、気をつけたいのは、被写体の正面側の明るさが、背面側の明るさに比べて足りなくなってしまうこと。これを解消するには、コピー用紙が一枚あればいい
二つ折りにして立てるなどして、向かい側からの明かりを被写体に向けて反射させてみよう。置くだけで、写真の見栄えが2割はアップするだろう。〈吉村〉

A4のコピー用紙を簡易レフ板として利用

メラと被写体の間に、光を反射するようにA4のコピー用紙を二つ折りにして立て、簡易レフ板として利用した。

「レフなし」の場合、瓶に貼ってあるラベルが暗くなるが、「レフあり」なら明るくなり、見栄えがアップ。

キメ技 物撮り編(2)モノの撮影は、中望遠で離れて撮ろう

モノ撮影の基本は、しっかり被写体を見せ、実物とは異なって見えないように写すことである。そのため、使用するレンズの画角はとても重要な要素。
画角の広い広角レンズを使用すると、対象とする被写体が画面に小さく写ってしまい、寄って撮ることになるが、その場合、レンズの特性で被写体の形状が大きく歪んでしまいがち。

特別な撮影意図がなければ、35ミリ判で70~100ミリ程度の画角を持つレンズで撮るのが好ましい。もちろん、絞り込んで被写体全体にピントがしっかりと合うようにしよう。〈大浦〉

広角ではなく、中望遠レンズで撮るといい

24ミリ相当で撮影したもの(写真下)は、レンズの特性で、形が歪んで写る。写真上のように83ミリ相当で撮ると、自然な形になった。

モノは、70~100ミリで撮るのがいい

キメ技 物撮り編(3)小物を撮るときは、LEDライトを使おう

モノを撮るときの光源はストロボでもいいが、瞬間光のため、影や写り込みの様子がわからないこともある。そんな場合におすすめなのが、定常光のLEDライトだ。

LEDライトは光量が強いうえに、長時間点灯させていてもバッテリーの消耗はわずか。白熱電球のように、使っているうちに高温になってやけどをする心配もない。
さらに、最近の撮影用LEDライトは演色性も高く、安心して使えるものが多い。
手軽にモノの撮影を楽しみたければ、LEDライトは今や必須ともいえるライティングギアなのだ。〈大浦〉

定常光のLEDライトで照らしながら撮る

このような小物の撮影はLEDライトが最も得意とするもの。大掛かりなセッテイングは不要だ。

上の写真はこのようにして撮影。小型のLEDライトの場合、ミニ三脚をスタンド代わりにできるし、持ち運びにも便利。

コンパクトな製品でも、写真用ライトは演出力が高い(写真はマンフロット.12ML120)

キメ技 物撮り編(4)食べ物はコントラストを下げ、彩度を上げよう

食べ物の写真は、何といってもおいしそうに見せたい。そのためには、パソコンなどによる画像編集(調整)が必須となる。

調整する要素は、「明るさ」「コントラスト」「彩度(色の濃さ)」の三つ。まず、画像を明るくする。暗いと食欲のわく写真になりにくい
次に、コントラストを下げ、柔らかい感じに。最後に彩度を上げ、食べ物の色をしっかりと見せる。それだけで、よりおいしそうに見えてくる。

また、撮影の際は、弱い逆光で撮るのがおすすめ。露出補正も積極的に行い、被写体が明るくなるよう撮影したい。〈大浦〉

「明るさ」「コントラスト」「彩度」を調整しよう

元の写真(調整前)をレタッチソフトで明るくし、コントラストを下げ、彩度を上げたのが調製後の写真

食べ物写真はパソコンで画像編集を!

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