【2019年最新】フルサイズ一眼レフのおすすめは?10機種を徹底比較

文具・ホビー・カメラ

フルサイズの一眼レフ10機種をチェック! 4575万画素の高精細モデルで、ファインダーも高倍率のニコン「D850」。高級機がしのぎを削るこのクラスでは、充実した機能や優れた操作性なども見逃せない。キヤノン「EOS 6D MarkII」や「EOS 5D MarkIV」、「K-1 MarkII」もそれぞれに魅力を持ったモデルだ。

一眼レフ フルサイズ4575万画素の高精細モデル。ファインダーも高倍率ニコン「D850」

ニコン
D850
2017年9月発売

実売価格例:35万7500円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
4575万 ISO 10万2400 153点 7コマ/秒
幅146mm×高さ124mm×奥行き78.5mm・1005g

3.2型モニターはチルト式で横位置限定だが、快適なロー/ハイアングル撮影が可能。

撮影データ●24-120mmレンズ(52mm)●F8●1/60秒●絞り優先AE●露出補正+0.3●ISO80

高精細な描写が素晴らしい
気軽なスナップ撮影には大きくて重いが、キレのいい描写は文句なしに素晴らしい。ファインダー性能やシャッターの切れ味なども良好。

ローパスフィルターレスの有効4575万画素撮像センサーを搭載。153点測距のAFと7コマ/秒(別売のバッテリーパックなどを併用すると9コマ/秒)連写が可能で、高精細モデルながら、スポーツ系の撮影にも十分対応できる。

光学ファインダーは、現行一眼レフではトップクラスの高倍率でファインダー像が大きく、MFでのピント合わせも快適だ。防塵・防滴処理が施されたマグネシウム合金ボディに、タッチ操作が可能なチルト式モニターを備える。

高級機だけに大きくて重い。体力に自信がある人向けといえる。十分な画質が得られる交換レンズが限られるため、システムをそろえるのにお金がかかる。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★★★
機能性 ★★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★★
コストパフォーマンス ★★★

一眼レフ フルサイズフルサイズながら小型・軽量で、機能も強化されたキヤノン「EOS 6D Mark II」

キヤノン
EOS 6D Mark II
2017年8月発売

実売価格例:19万930円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2620万 ISO 10万2400 45点 6.5コマ/秒
幅144mm×高さ110.5mm×奥行き74.8mm・765g

フルサイズ一眼レフとしては小型・軽量かつ手ごろな価格から人気を博したEOS 6Dの2代目。AFの測距点が11点から45点に増えて、連写最高速も4.5コマ/秒から6.5コマ/秒に向上。
モニターもタッチ対応のバリアングル式になるなど、機能が強化されている。

ファインダー撮影時の測距点のカバーエリアが狭い。視野率がライバル機種よりやや低い。外装がプラスチック製。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★★★
コストパフォーマンス ★★★

一眼レフ フルサイズMF一眼のような外観やメカニカルな操作系が売りニコン「Df」

ニコン
Df
2013年11月発売

※本商品(ニコン Df)の画像が他機種のものと入れ替わっていました(修正済)。お詫びいたします。(2019年12月8日更新)

実売価格例:20万3340円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
1625万 ISO 20万4800 39点 5コマ/秒
幅143.5mm×高さ110mm×奥行き66.5mm・765g

MF一眼レフのような外観のマグネシウム合金ボディにメカニカルなダイヤルを多用した操作系が売り。その一方で、前後に二つの電子ダイヤルも備えており、現代的な操作にも対応している。
「Nikon」ロゴが現行の斜体ではなく正体なのも、マニア心をくすぐるポイント。

画素数が有効1625万画素と少ない。測距点のカバーエリアが狭い。動画機能が省略されている。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★
機能性 ★★★
操作性 ★★★★
取り回し ★★★
コストパフォーマンス ★★★

一眼レフ フルサイズ3640万画素センサー搭載のフラッグシップ機ペンタックス「K-1 Mark II」

ペンタックス
K-1 Mark II
2018年4月発売

実売価格例:25万8500円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
3640万 ISO 81万9200 33点 4.4コマ/秒
幅136.5mm×高さ110mm×奥行き85.5mm・1010g

ペンタックスのフラッグシップ、K-1の2代目。ローパスフィルターレスの有効3640万画素センサーを搭載。アクセラレーターユニットを追加したことで、AFの高速化や画質向上などを図った。
5段分の効果を持つボディ内手ブレ補正やフレキシブルチルト式モニターも魅力。

測距点のカバーエリアが狭い。連写スピードも遅いのでスポーツ系には弱い。大きさや重さも気になる。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★★★
機能性 ★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★
コストパフォーマンス ★★★

一眼レフ フルサイズ測距点のカバーエリアも拡大され、AFが快適キヤノン「EOS 5D Mark IV」

キヤノン
EOS 5D Mark IV
2016年9月発売

実売価格例:36万4250円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
3040万 ISO 10万2400 61点 7コマ/秒
幅150.7mm×高さ116.4mm×奥行き75.9mm・890g

有効3040万画素撮像センサーを搭載したEOS 5Dシリーズの最新モデル。AFは、先代のEOS 5D MarkIIIと同じ61点測距だが、測距点のカバーエリアが上下方向に拡大している。ライブビューや動画撮影時には、快速なデュアルピクセルCMOS AFが利用できる。

画素数が少なめで、解像感の面で不利となるローパスフィルター仕様。モニターが固定式なのも、不便な点だ。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★★
機能性 ★★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★
コストパフォーマンス ★★★

一眼レフ フルサイズ4240万画素の高精細ながら12コマの高速連写ソニー「α99 II」

ソニー
α99 II
2016年11月発売

実売価格例:38万6900円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
4240万 ISO 10万2400 399点 12コマ/秒
幅142.6mm×高さ104.2mm×奥行き76.1mm・849g

α77 IIと同じ構造のEVF搭載カメラ。AFは79点の専用測距センサーと399点の像面位相差AFを併用するハイブリッド式。
有効4240万画素の高精細仕様ながらAF追従で12コマ/秒の高速連写を実現。ボディ内手ブレ補正の効果は4.5段。ファインダー像にも効果が反映されるのは、一眼レフにはない強みだ。

システムそのものの将来性に不安がある。2016年発売だが、値下げ幅が小さい。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★★★
機能性 ★★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★★
コストパフォーマンス ★★

一眼レフ フルサイズ5060万の超高精細モデル。解像力優先の設計キヤノン「EOS 5Ds」

キヤノン
EOS 5Ds
2015年6月発売

実売価格例:47万7360円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
5060万 ISO 1万2800 61点 5コマ/秒
幅152mm×高さ116.4mm×奥行き76.4mm・930g

EOS 5D MarkIIIをベースに、撮像センサーを有効5060万画素にスペックアップした高精細モデル。ミラーショックなどを低減するメカを採用した解像力最優先の設計としている。
自然風景などの解像力が重視されるジャンルに強い。

高性能タイプのレンズと組み合わせる必要があるのでシステム全体でコストがかかる。モニターが固定式なのは不便。スマホへの転送機能がない。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★★★
機能性 ★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★
コストパフォーマンス ★★

一眼レフ フルサイズ5060万画素でローパスキャンセル機能を搭載キヤノン「EOS 5Ds R」

キヤノン
EOS 5Ds R
2015年6月発売

実売価格例:50万7960円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
5060万 ISO 1万2800 61点 5コマ/秒
幅152mm×高さ116.4mm×奥行き76.4mm・930g

EOS 5Dsの姉妹モデル。ローパスフィルターの効果をキャンセルすることで解像感を高めているのが違い。
その代わり、実在しない縞模様(モアレ)や色づき(偽色)が発生する場合がある。それ以外は、基本的にEOS 5Dsと同じだ。

弱点も同じで、高性能レンズをそろえるのに予算がかかる。モニターが固定式で、ロー/ハイアングル撮影時に不便なこと。Wi-Fiも非搭載。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★★★
機能性 ★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★
コストパフォーマンス ★★

一眼レフ フルサイズ12コマ連写で200枚撮れるハイエンドモデルニコン「D5」

ニコン
D5
2016年3月発売

実売価格例:65万6380円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2082万 ISO 328万 153点 12コマ/秒
幅160mm×高さ158.5mm×奥行き92mm・1415g(CF)

ニコンのフラッグシップでプロ向けハイエンド機。撮像センサーは有効2082万画素で、最高感度は常用ISO10万2400、増感モードでISO328万相当を実現。
AFは、153点測距。連写は、最高12コマ/秒で連続200枚まで撮れる。フル充電で3780枚のバッテリー寿命の長さも見どころだ。

性能がすごいぶん、巨大で重く、価格も高い。後継機種のD6が発表されている。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★
コストパフォーマンス ★★

一眼レフ フルサイズ縦位置グリップ一体のハイエンド。4K動画に対応キヤノン「EOS-1D X Mark II」

キヤノン
EOS-1D X Mark II
2016年4月発売

実売価格例:68万4500円(ボディ)
有効画素数 最高感度 AF測距点 最高連写速度
2020万 ISO 40万9600 61点 14コマ/秒
幅158mm×高さ167.6mm×奥行き82.6mm・1530g

縦位置グリップ一体型のプロ向けハイエンドモデル。有効画素数を2020万画素に抑えることで高速性や高感度性能を向上させている。
連写最高速は、現行一眼レフでは最速の14コマ/秒。CFast2・0カードならRAWでも170枚連写が可能。61点測距のAFや4K・60p動画機能などのハイスペックを備える。

性能はすごいが、ボディがとても大きいうえに重く、価格も非常に高価だ。

採点表 満点は5個
実写性能 ★★★
機能性 ★★★★★
操作性 ★★★★★
取り回し ★★
コストパフォーマンス ★★

まとめ

4575万画素の画質&充実機能のD850

高級機がしのぎを削るこのクラス。最も多くの★を獲得したのはD850。いちばんの強みは、有効4575万画素のローパスフィルターレス撮像センサーによる画質のすごさ。充実した機能や優れた操作性なども見逃せない。

次点は、★一つ差でα99II。有効4240万画素の多画素機ながら12コマ/秒連写や3軸チルト式モニターの便利さが見どころ。

そのほか、EOS 6D MarkIIEOS 5D MarkIVK-1 MarkIIも、それぞれに魅力を持ったモデルだ。

ローパスフィルターレスで高画質
ニコン
D850

◆解説/北村智史(カメラライター)

※価格は記事作成時のものです。

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