【おならが臭い】においを改善する食べ物は「メカブ納豆」 ヌルヌル成分がにおい物質の無臭化を促す

美容・ヘルスケア

おならや便のにおいの元は、食物が分解されたときに発生する「におい」物質です。炭水化物などは、主に善玉菌によって分解され、においの少ないガスを作ります。一方、動物性たんぱく質や脂肪は、悪玉菌によって分解され、悪臭の原因となるにおい物質を発生させます。【解説】五味常明(五味クリニック院長)

解説者のプロフィール

五味常明(ごみ・つねあき)
1949年、長野県生まれ。五味クリニック院長。流通経済大学客員教授。日本心療外科研究会代表。体臭多汗研究所所長。ワキガ・体臭・多汗治療など、20年以上前からにおい治療に取り組むパイオニア。外科と精神科の両方からケアをする、「診療外科」を新しい医学分野として提唱している。

強烈に臭いおならや便は腸肝循環が不調のあかし

おならや便は臭い、という認識は間違いではありません。ただし、悪臭といわざるをえない、強いにおいには注意が必要です。なぜなら、悪臭が強いほど、腸内環境が悪い可能性が高いといえるからです。

おならや便のにおいの元は、腸管内で食物が分解されたときに発生する「におい」物質です。

炭水化物などは、主に善玉菌によって分解され、二酸化炭素やメタンといった、においの少ないガスを作ります。

一方で、動物性たんぱく質や脂肪は、悪玉菌によって分解され、アンモニア、インドール、スカトールなどの物質を発生させます。これらが、悪臭の原因となるにおい物質です。

これらのにおい物質の大部分は、肝臓に送られ、分解されることによって無臭化されます。例えば、アンモニアなら、尿素に合成され、無臭化されてから尿として排出されるといった流れです。

この際、無臭化されなかったにおい物質は、再び腸に戻ります。そして、その大半は、また肝臓に送られ、再び無臭化されるのです。このように、腸と肝臓の間を物質が循環するシステムを「腸肝循環」といいます。

この腸肝循環で移動している物質の一部が、おならや便として排出されます。腸肝循環が正常に働いていれば、排出されたおならや便が強烈に臭いといったことはありません。

ところが、腸肝循環の機能が弱まると、腸内で発生したにおい物質の無臭化処理が追いつかず、おならや便のにおいに影響が出てきます。

加えていうと、おならや便のみならず、口臭や体臭といった日常生活を送るうえで気になる部分にも影響が出ます。特に、便秘の人は注意が必要です。

なぜなら、便が長期間にわたり腸内にとどまると、悪玉菌に分解されて腐敗し、におい物質が大量に発生するからです。

腸内の善玉菌を増やし腸内環境が大改善!

その対策として、私がお勧めするのがメカブ納豆です。おなかの張りの原因が便秘にある場合、メカブ納豆を日々の食生活に取り入れることで、その改善が大いに期待できます。

なぜなら、メカブと納豆は、どちらも便秘改善に効果的な食材だからです。

まず、メカブには、フコイダンやアルギン酸といったヌルヌル成分(粘性多糖体)が豊富に含まれています。これが腸内を潤し、便をやわらかくして、便通をよくします。

さらに、このヌルヌル成分は腸壁に張り付き、におい物質が腸から血液に直接入るのを防ぎます。その結果、腸肝循環が促進されるのです。

一方の納豆は、水に溶けない不溶性の食物繊維と、水に溶ける水溶性の食物繊維がバランスよく含まれている食品です。不溶性の食物繊維は腸の働きを促進し、水溶性の食物繊維は便通をよくする働きがあります。

また、メカブと納豆は、どちらも腸内の善玉菌を増やす働きがあります。便秘を改善するだけでなく、腸内環境の改善に大変役立つのが、メカブ納豆の大きな特長といえるでしょう。

ちなみに、メカブ納豆は低カロリー(エネルギー)かつ、代謝を高めるミネラルが豊富。さらに、脂肪を燃えやすくする働きもあるため、ダイエットにもお勧めです。実際に「メカブ納豆でやせた」という人は、多数いらっしゃいます。

メカブ納豆の食べ方は、市販のメカブと納豆を1パックずつ混ぜ合わせるだけでOKです。1日1食を目安に食べるとよいでしょう。いつ食べてもけっこうですが、ダイエット効果を望むのであれば、夕食の最初に食べるのがお勧めです。

自分のおならや便のにおいが気になるかたは、ぜひ試してみてください。

メカブ納豆の作り方

【材料】
メカブ…1パック(50g)
納豆…1パック(50g)

【作り方】
メカブと納豆を混ぜ合わせて、出来上がり。
(付属のタレをはじめ、しょうゆや酢などお好みでトッピングしてOK。)

【食べ方】
※1日1食を目安に食べる
※いつ食べても問題ないが、ダイエットには夕食の最初に食べるのがお勧め

この記事は『壮快』2019年11月号に掲載されています。

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