きちんと洗顔していると思っている人でも、案外多いのが「すすぎ残し」です。毛穴の汚れや吹き出物、くすみなどの肌トラブルが起こるのは、すすぎ残しが原因となっているケースが少なくありません。角質ケアにも「ガーゼ洗顔」がお勧めです。【解説】牧野輝美(シロノクリニック横浜院院長)

解説者のプロフィール

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牧野輝美(まきの・てるみ)
シロノクリニック横浜院院長。2014年、福岡大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学病院勤務を経て、現職。笑顔を絶やさず、悩みを丁寧に聞く診察に定評がある。「鏡を見るのが楽しくなるような、個人の魅力を引き出す治療」を提案。スキンケアにも詳しい。

美肌づくりに最も大切なのは「洗顔」

健康意識の高い皆さんは、肌のお手入れにも気を遣っていらっしゃると思います。化粧水、美容液、クリームなどの基礎化粧品にこだわったり、サプリメントを飲んだり、マッサージなどを実践しているかたも多いでしょう。

これらを行えば、美容効果が期待できます。でも、美肌づくりのために最も大切なのは、なんといっても「洗顔」です。

朝晩きちんと洗顔していると思っている人でも、案外多いのが「すすぎ残し」です。毛穴の汚れや吹き出物、くすみなどの肌トラブルが起こるのは、すすぎ残しが原因となっているケースが少なくありません。

肌に残った洗顔料には、汚れが包み込まれています。そのため、肌には洗顔料の成分と汚れがついたままになり、トラブルが起こってしまうのです。

また、皮膚の細胞は、常に新しく入れ替わっています。

皮膚の最も外側の組織を、表皮といいます。表皮のいちばん奥にある基底層で生まれた細胞が表面に押し上げられ、最後はアカとなって自然にはがれ落ちます。この循環を「ターンオーバー」といいます。

ターンオーバーの周期は、20代までは平均28日といわれますが、30~40代になると、約45日になります。

ターンオーバーが滞ると、角質がこびりついて肌の色がくすんだり、手触りがザラザラしたり、毛穴が開いたままふさがって、汚れがたまったりします。

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肌に残った洗顔料と汚れ角質を絡め取る!

こうした古い角質は、普通の洗顔ではなかなか取り除けません。

美容皮膚科のクリニックでは、ピーリング剤(角質を剥離させる薬剤)を使って、肌の新陳代謝を促しますが、セルフケアとして行う角質ケアには、「ガーゼ洗顔」がお勧めです。

(別記事:「ガーゼ洗顔」のやり方→

ガーゼは赤ちゃんに使うような、やわらかい物を使用しましょう。

洗顔料で顔を洗い、泡をすすいだ最後の仕上げに、ぬるま湯でぬらしたガーゼで、そっと顔をなでるだけです。その際、ガーゼが肌に触れるか、触れないかくらいの優しいタッチでなでてください。そうすることで、肌に残った洗顔料と汚れ、角質を絡め取ることができます。

ガーゼ洗顔を行うことで、古い余分な角質を取り除くと、肌色が明るくなり、透明感が出ます。毛穴に詰まった汚れが排出され、毛穴が引き締まります。

また、不要な角質が取り除かれると、化粧水や美容液の吸収が、とてもよくなります。肌がふっくらとしてキメが整い、化粧のりもよくなるでしょう。

ただし、顔の皮膚は基本的に薄く、特にまぶたや目の下、口の周りの皮膚は、デリケートです。ガーゼで触れるのは避けたほうが安全です。

一方、額から眉間、鼻にかけてのライン(Tゾーン)と、耳の下からあごにかけてのフェイスライン(Uゾーン)は、皮脂が多く分泌されて汚れがたまりやすいと同時に、洗顔料のすすぎ残しが起こりやすい部分です。ガーゼで優しくなでることで、汚れをしっかり除去することができます。

ガーゼ洗顔は、肌にトラブルのない人であれば、毎日行ってかまいません。1日1回、夜の洗顔時に行うといいでしょう。

敏感肌の人は、いきなり毎日ではなく、週に1回から始め、肌の様子を見ながら回数を増やしていってください。

ガーゼ洗顔のあとは、角質が取れて水分が蒸発しやすくなり、肌が乾燥します。しっかり保湿をしてください。洗顔後にすぐ化粧水をつけ、最後は必ず保湿クリームをつけるようにしましょう。できるだけ保湿力の高いクリームがお勧めです。

ガーゼ洗顔をお勧めできないのは、肝斑のある人です

肝斑は、ほお骨の辺りに出る茶色のシミです。肝斑の原因は、ホルモンの乱れや紫外線、ストレスなど、さまざまです。ただ、摩擦によって悪化することは、確実にわかっています。

肝斑の人は、洗顔はもちろん、クレンジングやメイクも、極力こすらないように注意してください。化粧水をパッティングする(肌にたたき込む)のも、刺激になるのでやめましょう。

また、肌のバリア機能が低下しているアトピー性皮膚炎の人も、ガーゼ洗顔は行わないでください。

(別記事:「ガーゼ洗顔」のやり方→

画像: この記事は『壮快』2020年1月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『壮快』2020年1月号に掲載されています。

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