4K8K衛星放送もスタートして1年あまり、薄型テレビの買い替えを検討している人も多いはず。より大画面が欲しいという人も多いだろうが、値頃感が出て来た50V型クラスに比べると、70V型や80V型といった大画面サイズはまだまだ高価。そんな「映画館のような特大の大画面が欲しい人」にぜひおすすめしたいのが、BenQ(ベンキュー)の4K HDR対応プロジェクター「HT3550」だ。

6畳間でも80~100インチの投影が可能

コンパクトサイズでも大画面投影ができるプロジェクター!

プロジェクターとは、映画館と同じようにスクリーンに映像を投射するタイプのディスプレイのこと。家庭用プロジェクターを使えば、リビングなどで手軽に100インチ級の大画面でさまざまな映像コンテンツを楽しめるのだ。

テレビと異なり、投影用のスクリーンが必要になり、プロジェクター本体を投影サイズに合わせた距離に設置するので、設置場所は少し工夫しなければいけない。しかし、プロジェクター本体のサイズはかなりコンパクトなものもあり、リビングに置くテーブルなどをうまく利用したり、天井の吊り下げ設置したりと、さまざまな設置ができるようになっている。

このほか、プロジェクターには、薄型テレビのように放送を受信するチューナーは持たないことが多いので、放送を視聴するためには、別体のテレビチューナーや、BDレコーダーなどを組み合わせる必要がある。このように、薄型テレビとはいろいろな点で違いがある。

しかし、手軽に100インチ級の大画面が実現できることが、プロジェクターの最大の特徴。最近のモデルは高輝度化が進んでいるので、専用のスクリーンを使わずに、白い壁に直接投射しても十分に使える。サイズ自体はコンパクトなので邪魔になりにくく、薄型テレビのように大画面モデルは設置場所の確保が難しいということもない。

さらに、4Kテレビと同様に、プロジェクターも最新モデルでは、4K解像度の表示や高輝度表示技術である「HDR」にも対応したモデルが数多く発売されている。しかも、価格は最安価なモデルでは10万円台、標準的なモデルでも20万円ほど。薄型テレビの70V型や80V型が、百万円を超える価格であることを考えると、かなり身近な価格となっている。手頃な価格で特大の大画面を楽しめるというわけだ。

画像: HDRに対応しないSDR表示のプロジェクターのイメージ www.benq.com

HDRに対応しないSDR表示のプロジェクターのイメージ

www.benq.com
画像: HDR対応プロジェクターの映像イメージ。細部までシャープだ。 www.benq.com

HDR対応プロジェクターの映像イメージ。細部までシャープだ。

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そんな4K HDRに対応した最新プロジェクターの中で大きな人気となっているのが、BenQ(ベンキュー)の「HT3550」だ。

BenQというブランドになじみのない人もいるかもしれないが、パソコン用のモニターや周辺機器などでも人気の高いメーカーで、プロジェクターでは、アジアを中心にグローバルにブランド展開。DLP方式のプロジェクターメーカーとしては、10年に渡って世界のDLP方式シェアNo.1を獲得している。

主な特徴としては、DMD素子を使ったDLP方式を採用し、4K解像度の表示を実現。デジタル映画のための規格である、DCI-P3と2000ルーメンという高輝度をはじめ、1.3倍のズームレンズの採用やオート台形補正機能などにより、設置や調整も比較的容易になるなど、「高画質」と「使いやすさ」が両立している充実モデルだ。

画像: 【プロジェクターのおすすめ】小型でも大画面投影!4K HDR対応のBenQ(ベンキュー) HT3550 を実機レビュー
BenQ DLP 4K(UHD)
ホームシネマプロジェクター
HT3550
▼真の 4K HDRでスーパーワイドDCI-P3 CinematicColorを再現▼CinematicColor™テクノロジーを搭載したBenQ HT3550 4K HDR CinePrimeプロジェクターは、小さなAVルームまたはリビングルームでの映画の楽しさをさらに高めます。▼HT3550は、スーパーワイドDCI-P3業界標準カラースペースと繊細な4K解像度を採用し、映画ファンの好みを満たす最高レベルの画像精度を提供します。

フルHDと4K「HT3550」を比較

色再現の豊かさに大感心!

今回は、BenQのHT3550だけでなく、同じくBenQのフルHDプロジェクターであるW1080ST+(販売終了)も同時にお借りして、フルHD機と最新の4K HDR機の画質がどのくらい違うのかを確認してみた。

まずは設置。
W1080ST+は、スクリーンに合わせて設置場所を決め、ズームとフォーカスの微調整をする。斜め投射で映像が台形に変形する場合の補正も手動で行う。慣れればそれほどの手間ではないが、初めての人が調整するのは少々大変だ。

HT3550の場合は、スクリーンに合わせて設置場所を決めたら、フォーカス調整と連動するズーム調整で画面サイズを合わせるだけ。オート台形補正があるので、自動的に映像の図形歪みも補正される。設置はかなりスムーズだ。

画像: 筆者自宅の視聴室でHT3550(左)とW1080ST+(右)を比較試聴した。映像はもちろん、使い勝手の進化にも驚いた。

筆者自宅の視聴室でHT3550(左)とW1080ST+(右)を比較試聴した。映像はもちろん、使い勝手の進化にも驚いた。

画像: 画質調整などを行うメニュー。設置調整などの設定は上部のタブを切り替えて行う。

画質調整などを行うメニュー。設置調整などの設定は上部のタブを切り替えて行う。

画像: インストール(設置・調整)のメニュー。自動台形補正を「オン」にしておけば、画面の形状歪みも自動で補正してくれる。

インストール(設置・調整)のメニュー。自動台形補正を「オン」にしておけば、画面の形状歪みも自動で補正してくれる。

なお、BenQから発売されたフルHDプロジェクターには、W1070/W1070+、W1090、HT3050、HT2050といったモデル(いずれも販売終了モデル)があるが、これらのモデルは、投射距離がHT3550と同じ100インチ投影時で約2.5mなので、上記のモデルから買い替えた場合は、もともとの設置場所にそのまま置いて使える。特に天井に吊り下げ設置をしている人は、吊り下げ用の金具はそのまま使えるので、交換も非常に便利だ。フルHD機からの買い替えを考えているユーザーにとってもおすすめなのだ。

筆者の視聴室では、常設しているスクリーンを使い、約100インチの投影を行った。
HT3550の投射距離は2.5mで、ちょうど視聴位置の少し前に置く感じになる。リビングなどではソファの前に置いたテーブルなどに収納するイメージだ。

まずは、W1080ST+のフルHD映像から見てみた。
よく見ている4K放送の録画番組をフルHDにダウンコンバートし、HDRもSDRに変換して出力している。4K放送の解像感は不足しているとわかるが、明るさも十分だし、色も豊かでなかなかいい。よく見る放送が地デジ放送で、ソフトもBDソフトが主体というならば、大きな不満は少ないかもしれない。

ただし、100インチの大画面だと、画素と画素の隙間がほんの少し目に付く。目の粗い布越しに映像を見ているような感じが少々気になった。W1080ST+もDLP方式で、液晶プロジェクターに比べると画素と画素の隙間は狭いのだが、フルHD解像度では、さすがに画素数が足りないと感じてしまう。

HT3550に切り替えて投射してみると、精細感が大幅に高まったことがすぐにわかる。
フルHDの4倍の4K解像度なので、画素が見えてしまうようなこともなく、映像が緻密だ。もちろん、4K放送の3840×2160の映像信号をそのまま表示できるし、4K放送のHDR方式であるHLG信号にもきちんと対応している。HDRの高輝度信号の眩しい光の再現も力強いし、見通しが悪くなりがちな暗部も、陰影までしっかりと表現できている。100インチ級の大画面では、そうした細かな違いがはっきりとわかってしまう。

画像: フルHD(1920×1080)と 4K UHD(3840×2160) の画素数の違いを示すイメージ。およそ4倍の情報量がある。 www.benq.com

フルHD(1920×1080)と4K UHD(3840×2160)の画素数の違いを示すイメージ。およそ4倍の情報量がある。

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画像: 4K放送のHDR番組を再生したときの画質モード。専用のHLGモードに切り替わっている。

4K放送のHDR番組を再生したときの画質モード。専用のHLGモードに切り替わっている。

また、色再現の豊かさには大きく感心させられた。
W1080ST+も色再現はなかなか優秀だったが、4K解像度となることで、細かな色の変化、微妙なグラデーションまできめ細かく再現され、色の鮮やかさと正確な再現が際立った。これは、DCI-P3をきちんとカバーする広色域の再現ができていることに加え、映画などの映像を忠実に再現する技術「CinemaMaster Video+」という映像エンジンの優秀さもあるだろう。

画像: BenQ CinematicColor™ for Colors as Directors Envisioned | BenQ Home Cinema Projector youtu.be

BenQ CinematicColor™ for Colors as Directors Envisioned | BenQ Home Cinema Projector

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画像: DCI-P3の広色域を表示したチャート。HT3550はDCI-P3の色域をカバーし、豊かな色を再現できる。 www.benq.com

DCI-P3の広色域を表示したチャート。HT3550はDCI-P3の色域をカバーし、豊かな色を再現できる。

www.benq.com

UHDブルーレイを視聴。映画「バットマン」の宿敵とも言える男の誕生を描いたアカデミー賞受賞の作品『ジョーカー』を見たが、リアルなゴッサムシティ(バットマンに登場する架空の都市)の描写は、その場に居るかのような臨場感が味わえた。また、主人公・アーサーがみせる表情の変化や瞳の輝きがしっかりと描かれることで、その青年の心情がよく伝わってくる。お手頃な価格の4Kプロジェクターとしては、なかなかの実力だと感じた。

画像: UHDブルーレイソフト「ジョーカー」の場面写真。肌の質感や瞳を高精細に描き出す。 amzn.to

UHDブルーレイソフト「ジョーカー」の場面写真。肌の質感や瞳を高精細に描き出す。

amzn.to
画像: UHDブルーレイを再生したときの画質モードは「HDR10」に自動で切り替わる。微調整も可能だ。

UHDブルーレイを再生したときの画質モードは「HDR10」に自動で切り替わる。微調整も可能だ。

画像: UHDブルーレイ再生時に情報のタブを選ぶと、映像信号の情報が表示される。

UHDブルーレイ再生時に情報のタブを選ぶと、映像信号の情報が表示される。

こんな映像を見てしまうと、もはやフルHDプロジェクターでは、いろいろな点で物足りなさを感じてしまう。高精細な映像が100インチのラージサイズで迫ってくる迫力は、他にはない魅力だ。薄型テレビと比べても、部屋の灯りを落とすなど、暗めの室内にすれば画面の明るさは十分だし、周囲が暗くなることで、映画館と同じ映像に集中しやすい雰囲気になるのもいい感じだ。

まとめ

映画やスポーツ、ライブ映像に最適!

画像: 4K HDR対応のBenQ(ベンキュー) HT3550。

4K HDR対応のBenQ(ベンキュー) HT3550。

プロジェクターは、映画やスポーツ、音楽、ゲームなどを大迫力で楽しみたい人には最適と言ってもいいディスプレイだ(ニュースやバラエティ番組には向かない面もあるが)。
最近は、薄型テレビを持たず、ニュースやバラエティ番組はスマホやタブレット端末で見るスタイルの人も増えているが、そんな人でも、映画やスポーツなどは大画面で見たいはず。そんな人に最適なのだ。そして、現在フルHDプロジェクターをお使いの人にも、ぜひとも買い替えをおすすめしたい。4K HDRの迫力と臨場感が存分に味わえるはずだ。

◆文=鳥居一豊(AVライター)
オーディオ、AVの分野で活躍するAVライター。専門的な知識をわかりやすく紹介することをモットーとしている。自らも大の映画・アニメ好きで自宅に専用の視聴室を備え、120インチのスクリーン、有機ELテレビなどを所有。サラウンド再生環境は6.2.4ch構成。

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