【Android】初心者・中級者向け!スマホが快適になる「初期設定」の変更方法(前編)

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ふだん「なんか変だなー」と思いながら使っている機能や操作も、実は“初期設定”を見直せばスッキリ解決!ということも…。放置してしまいがちなスマホの基本設定を見直して、快適にスマホが使えるようになる、初心者~中級者に役立つ操作ガイドをお届けします。

本特集の解説画面は、NTTドコモおよびau提供の上記製品で作成しました。

解説に登場する機種
Xperia 1II
2020年5月発売。Xperia初の5G対応機。現在のOSはAndroid10(2020年5月中旬時点)。
※AQUOS Zero 2、Galaxy S20 5G、らくらくスマートフォンme(F-01L)についても言及しています。

「設定」はよく使うのでホーム画面に配置する

Androidスマホの設定変更は、「設定」アプリで行うことができる。

まずはこのアプリを開いて、どんな項目があるかを確認しておこう。「設定」アプリはかなりよく使うので、ホーム画面の最初の画面にアイコンを置いておくのがおすすめだ。

なお、頻繁にオン/オフを行う機能は、「クイック設定」に表示されるアイコンをタップして切り替えることができるし、「クイック設定」にある歯車のアイコンから「設定」画面を開くこともできる。

●ホーム画面やアプリ一覧画面から「設定」を起動

ホーム画面に「設定」アイコンが見当たらない場合は、画面を下から上になぞって、アプリの一覧画面を表示させよう。

アプリ一覧画面で「設定」アイコンをタップする。「設定」アイコンはホームの最初に表示される画面(左)に配置しておくといい。やり方は、この画面で「設定」アイコンをドラッグしてホーム画面にドロップするだけ。

「設定」アプリを起動すると、設定のメニューが表示される(上)。目的の項目をタップすると、より詳細なメニューが表示される(下)。

●よく使う機能は「クイック設定」で設定可能

どの画面が表示されている状態であっても、画面を上端から下に向かってスワイプすると、「クイック設定」が表示される。

左の画面で鉛筆型のアイコンをタップすると、より多くのアイコンが表示される。アイコンの並べ替えなど、クイック設定の編集が行える。

●アプリは「Playストア」で入手

新しいアプリを入手したい場合は、ホーム画面にある「Playストア」アプリをタップし、ストアにアクセスする。

アプリはキーワードで検索できるほか、カテゴリやランキングなどからも探せる。

画面/表示❶

画面が見づらいと思ったときは、「画面」や「表示」といった設定項目をチェック。明るさを変えることで、状況を改善できる。スリープまでの時間をカスタマイズすれば、使い勝手も上がるはずだ。

Androidのポイント
画面の明るさは「設定」→「画面設定」「ディスプレイ」などで設定可能。画面の色調を変更できる機種もあるので、設定を変えて見栄えを比べてみよう。しばらく使ってみて、画面の自動消灯が早いまたは遅いと感じるなら、それも変更しよう。

●明るさの調整【Xperia 1II】

「設定」→「画面設定」→「明るさのレベル」で明るさを調整可能。自動調節はオフにもできる。

●スリープ(画面消灯)までの時間【Xperia 1II】

「設定」→「画面設定」→「スリープ」を選択すると、自動消灯までの時間を15秒~10分の6段階から選べる。

●画面回転の有無【Xperia 1II】

初期設定では、横画面表示に対応しているアプリは、スマホを横向きにすると自動で横画面になる。この自動回転は「クイック設定」でオン/オフが可能。

●Andriodその他の機種での設定のポイント

【AQUOS Zero2】
「設定」→「ディスプレイ」で明るさやスリープまでの時間を設定できる。初期設定では、背景が黒の「ダークテーマ」に設定されている。

【Galaxy S20 5G】
「設定」→「ディスプレイ」で明るさやスリープまでの時間を設定。動きの滑らかさ(リフレッシュレート)は60ヘルツと120ヘルツを選べる。

【らくらくスマートフォンme】
「本体設定」→「画面・ランプの設定」で、画面の明るさや自動消灯までの時間を設定可能。明るさの自動調整をオフにすることも可能。

画面/表示❷

文字が小さくて、何が書いてあるのか読めない。そんなときは、表示サイズを調整するといい。画面に表示される情報量は減るが、可読性はアップする。雰囲気を変えたいときは、壁紙を変更しよう。

Androidのポイント
どの機種でも、フォント(文字)の大きさを変更できるが、文字だけでなく画面表示もズームできるように、アイコンや図版なども大きくなる「表示サイズ」の切り替えがおすすめだ。Galaxyでは「画面のズーム」という項目名になっている。

●表示サイズ調整【Xperia 1II】

「設定」→「画面設定」→「表示サイズ」に進むと、画面表示の縮小・拡大を5段階から選んで設定可能。

●時計表示【Xperia 1II】

ホーム画面を長押しして「ウィジェット」を選ぶと、アナログ/デジタル時計をホーム画面に配置できる。

●壁紙の選択【Xperia 1II】

ホーム画面の何もない部分を長押しして、「壁紙」をタップして選択。自分が撮った画像も選択できる。

●Andriodその他の機種での設定のポイント

【AQUOS Zero2】
「設定」→「ディスプレイ」に進み、「詳細設定」を開いて「表示サイズ」をタップ。表示サイズを3段階から選べる。文字サイズの調整も可能だ。

【Galaxy S20 5G】
「設定」→「ディスプレイ」→「画面のズーム」に進むと、画面の表示サイズを5段階から選べる。プレビューを見ながら設定しよう。

【らくらくスマートフォンme】
そもそも文字は大きいのだが、見えにくい場合は、さらに拡大できる「おまかせズーム」という機能がある。フォントサイズも変更可能。

音/サウンド

購入したままの状態だと、着信音や通知音が皆同じで、誰のスマホが鳴っているのか区別しづらい。また、音を鳴らしたくないという人もいるだろう。音/サウンドの設定を見直してみよう。

Androidのポイント
通話音量、再生中の音楽・動画などの音量は音量ボタンで調節可能。ただし、マナーモードにしていない場合の着信音量、通知音量などは、音関連の設定画面で適量に設定しておこう。タッチ操作音など、不要な音はオフにするといい。

●着信音の選択【Xperia 1II】

「設定」→「音設定」→「着信音」で好みの着信音に変更できる。自分が用意した音源を追加することも可能。

●通知音などを設定【Xperia 1II】

「設定」→「音設定」→「通知音」または「アラーム音」で、それぞれ設定可能。プリセット音源も豊富だ。

●消音やバイブなどを設定【Xperia 1II】

「設定」→「音設定」の「着信時のバイブレーション」や「その他の音やバイブレーション」で設定可能。

●Andriodその他の機種での設定のポイント

【AQUOS Zero2】
「設定」→「音」に進むと、着信音、通知音、バイブレーションなどの設定が可能。「着信音」にはメール受信に適したプリセット音源も用意。

【Galaxy S20 5G】
「設定」→「サウンドとバイブ」に進むと、音に関する設定ができる。タッチ操作音やロック解除時の音などは「システムサウンド」で設定。

【らくらくスマートフォンme】
音に関する設定は「本体設定」→「音・振動・タッチの設定」で行える。メニュー項目が具体的で、説明も添えられているので、わかりやすい。

ネットワーク

スマホをWi-Fiに接続したり、イヤホンなどの周辺機器をスマホに接続したりする際には、通信関連の設定をチェック。Androidの場合、FeliCaやNFCのオン/オフも、通信関連のメニューで設定できる。

Androidのポイント
Wi-FiやBluetoothの初期設定は「設定」→「ネットワークとインターネット」や「機器接続」などで行う。一度接続したあとは「クイック設定」でオン/オフができ、パスワード入力やペアリングなどの操作を省いて接続できる。

●Wi-Fi設定【Xperia 1II】

「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」でオンに。接続先を選択して、パスワードを入力。

●Bluetooth設定【Xperia 1II】

「設定」→「機器接続」→「Bluetooth」でオンにして、「新しい機種とペア設定する」をタップして相互認証させる。

●NFC設定【Xperia 1II】

「設定」→「機器接続」に進み、「NFC/おサイフケータイ」をオンに。画面ロック時の使用可否も設定可能。

●Andriodその他の機種での設定のポイント

【AQUOS Zero2】
「設定」→「ネットワークとインターネット」に進んで、「テザリング」をタップすると、パソコンなどで利用できるテザリングも設定可能。

【Galaxy S20 5G】
「設定」→「接続」に進むと、Wi-FiやBluetooth、NFCなどを設定可能。Wi-Fiは一度接続すれば、次回以降のパスワード認証が省略される。

【らくらくスマートフォンme】
「本体設定」→「通信の設定」でWi-FiやBluetoothの設定が可能。Wi-FiはWPSでの簡単接続にも対応。NFCは「その他」→「高度な設定」で設定。

プライバシー

スマホは個人情報のかたまり。それなのに、紛失・盗難のおそれはパソコン以上に高いため、画面ロックは絶対にかけておきたい。指紋認証や顔認証などの生体認証を使えば、解除の手間も減るはずだ。

Androidのポイント
生体認証として、指紋認証や顔認証を採用している機種も多いが、正しく認証されなかった場合の予備の認証方法として、パスコードやパターンでのロック解除登録も必須だ。自分が忘れにくく、他者に類推されにくいものにしよう。

●画面ロック【Xperia 1II】

「設定」→「セキュリティ」に進み、「画面のロック」で、自動消灯後にロックがかかる設定が可能。初期設定は5秒になっている。

●パスコード/ロックNo.を設定【Xperia 1II】

指紋認証を使う場合も数字などでのロックが必要。4桁以上の数字、4文字以上の半角英数字などを設定可。

●数字やパターンも使える【Xperia 1II】

画面に表示される9個の点のいくつかをなぞる順番で登録する「パターン」でロック解除を行っているユーザーも多い。

●Andriodその他の機種での設定のポイント

【AQUOS Zero2】
「設定」→「セキュリティ」で、画面ロック、顔認証、指紋認証を登録できる。生体認証+画面ロックなどの組み合わせ登録が求められる。

【Galaxy S20 5G】
「設定」→「生体認証とセキュリティ」で顔認証や指紋認証などを登録可能。指紋認証はハイテクな3D超音波式で、安全性が高い。

【らくらくスマートフォンme】
セキュリティロックは「本体設定」→「セキュリティの設定」→「解除方法変更」で設定できる。指紋や顔での認証には対応していない。

アカウント

スマホは多彩なサービスとの連係が可能だが、利用にはアカウント登録が必要だ。iPhoneにはApple ID、AndroidにはGoogleアカウントを登録する。キャリア(電話会社)のアカウントも設定できる。

Androidのポイント
アプリを入手したり、バックアップを利用したりするためにGoogleアカウントは必須。それをGmailアドレスとしても使える。さらに、キャリアサービスを利用するためのアカウントも確認し、必要に応じてパスワードを変更しておきたい。

●アカウント登録(確認)【Xperia 1II】

「設定」→「アカウント」で登録済みのアカウントを確認。「+アカウントを追加」に進み、「Google」をタップすると、Googleアカウントを登録可能。

●メールアドレスの選択/追加【Xperia 1II】

「設定」→「アカウント」→「+アカウントを追加」に進むと、登録できるアカウント一覧が表示される。タップすると登録画面に進む。

●キャリアのアカウント設定【Xperia 1II】

ドコモの場合、「設定」→「ドコモのサービス/クラウド」→「dアカウント設定」から確認・設定を行える。

●Andriodその他の機種での設定のポイント

【AQUOS Zero2】
au IDの場合、確認・設定は、「設定」→「au設定メニュー」で行う。初期設定ではau IDは電話番号で、自動発行されたパスワードは変更可能。

【Galaxy S20 5G】
Googleアカウントは「設定」→「アカウントとバックアップ」から、dアカウントは「設定」→「ドコモのサービス/クラウド」から確認・設定可能。

【らくらくスマートフォンme】
アカウントの登録方法は一般的なスマホと同じ。「設定」→「その他」→「アカウントと同期」で、登録済みのアカウントを確認できる。

文字入力

物理的なキーボードを備えるパソコンとは異なり、スマホでは、画面に表示されたキーをタッチして入力する。ソフトウエアで実現しているため、カスタマイズも簡単で、かゆいところに手が届く。

Androidのポイント
標準搭載のキーボードは機種によって異なるが、Googleの多言語対応キーボード「Gboard」を採用する機種が増えている。Playストアからダウンロードしたキーボードを追加することも可能。いずれにしろ、使いこなすには慣れが必要だ。

●キーボードの切り替え【Xperia 1II】

「設定」→「システム」→「言語と入力」→「画面上のキーボード」で、使用可能なキーボードを確認でき、それぞれの設定を行える。なお、キーボードの変更は、キーボード使用時に右下のアイコンをタップして行える。

●文字種の切り替え【Xperia 1II】

左下の「あa1」キーをタップすると、文字種を切り替えられる。顔マークのキーをタップすると、絵文字や記号を呼び出せる。

●キーボードでカーソル移動【Xperia 1II】

キーボードに表示される「◀」キーや「▶」キーをタップすると、左右にカーソル移動ができる。

●Andriodその他の機種での設定のポイント

【AQUOS Zero2】
キーボード右下のアイコンをタップすると、キーボード選択画面が出る。「日本語」が使いやすいが、「Gboard」でも日本語を入力可能。

【Galaxy S20 5G】
「Galaxyキーボード」が標準。キーボードの選択画面で歯車のアイコンをタップすると、キーボードの設定画面にジャンプできる。

【らくらくスマートフォンme】
一般的な入力方法(ケータイ入力)と、「あ」をタップすると「あいうえお」が表示される「らくらく2タッチ」を併用するのがおすすめ。

■解説/村元正剛(ITライター)

[続き記事:スマホの初期設定完全見直しガイド【Android編】(2)→]

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