ホットサンドメーカーが品薄に
原因はコロナ自粛で高まった「巣ごもり需要」
新型コロナウイルス感染拡大に伴って全国的に要請された外出自粛、さらに飲食店の休業要請も重なり、自炊人口が増加したのはいうまでもない。
コロナ禍という言葉がまさにぴったりなほど日本全体の消費も落ち込んだ一方で、家庭用調理器具の需要が日本のみならず海外でも増加したという。実際に、金属加工で有名な新潟県燕三条の地域では、工場をフル稼働させているにも関わらず、ホットサンドメーカーやフライパンの生産が追い付かないほどだ。

燕三条製のホットサンドメーカー「TSBBQ-004」
www.amazon.co.jpベランダでキャンプ気分を味わう「ベランピング」
また、コロナ自粛で流行したもので挙げられるのが「ベランピング」だ。ベランピングとは、「ベランダ」と「グラマラス(魅惑的な)とキャンピングを掛け合わせた造語・グランピング」をさらに掛け合わせた造語である。
自粛生活の閉塞感から解放される手段として、あっという間に火がついた。SNSでは、自宅のベランダにキャンプテーブルやチェアを置き、照明で飾り付けをしてアウトドア気分を味わいながら夕べを楽しんだり、サマーベッドに寝転がり昼寝をしたりと、外出自粛という制限の中で楽しみを見出す人々の姿が印象的であった。

外出自粛中はベランダに出てリフレッシュする人が増加した。
自宅で作れるキャンプ料理なども人気
Twitterで人気のインフルエンサーのレシピ本も登場
自炊の増加とベランピング人気。そこで需要が出てきたのが「キャンプ飯」だった。この新型コロナウイルスが流行する以前から、一部の人々の間でアウトドアブームは続いていたが、手軽で家族でも楽しめるキャンプ飯の「エンターテイメント性」が多くの人に受け入れられたのだろう。
例えば、スウェーデン・トランギアの「メスティン」は、アウトドアではよく知られているアルミ製飯ごうだ。美味しいご飯を手軽に炊くだけでなく、煮る・蒸す・炒める・燻すなど万能調理器として自宅コンロでも使うことができる(IHは不可)。

ランチボックスとしても人気な「メスティン TR-210」
www.iwatani-primus.co.jpまた、Twitterで26万人以上のフォロワーをもつアウトドアの達人・リロ氏(@ly_rone)の「あるレシピ」にも注目が集まった。
同氏のTwitterでは、アウトドア用品の解説やレビュー、アウトドア調理器具を使ったレシピが動画で紹介されている。中でも特に目を引くのが「ホットサンドメーカー」を使ったキャンプ料理だ。

リロ氏も愛用する「ハイマウント」のホットサンドメーカー
highmount.jpホットサンドメーカーを使うのだから「ホットサンド」を作るのだろう、と侮るなかれ。挟まれるのは簡単に下ごしらえされた肉や魚、冷凍焼売、肉まん…本能の赴くまま手際よくホットサンドメーカーに挟まれる意外な食材たちから、なぜか目が離せないのだ。そして、不思議とどれも超絶美味しそうなのである。
リロ氏のTwitterアカウント@ly_rone
リロ氏レシピ本が出る記念に「欲望に従った絶望的に頭の悪い料理」を作ってストゼロ�で流すだけの動画 pic.twitter.com/aDYqgcpY2m
— リロ氏 (@ly_rone) April 1, 2020
今回、同氏の欲望赴くままに繰り広げられるオリジナルレシピが詰まった初の著書が満を持して登場。実は、発売前から重版がかかるほどの人気ぶりだ。
タイトルは『リロ氏のソロキャンレシピ』。この中毒性のある“絶望的に頭の悪い料理”のレシピ本、気にならない人はいないのではないだろうか。