【オンラインマラソンとは】完走賞にカニ、参加賞にメロンや日本酒!参加費無料やZoomで後夜祭をする大会も

スポーツ・アウトドア

新型コロナウイルスの影響で、各地で開催される予定だったマラソン大会が軒並み中止となっています。地方のマラソン大会を走って回るのを趣味としている筆者は、すっかり暇を持て余しています。
しばらくの間マラソン情報の収集をサボっていたら、いつの間にか「オンラインマラソン」の開催が活発になってきたようです。楽しそうな大会がたくさんあるので、ご紹介しましょう。

オンラインマラソンとは

参加者は、GPS計測できるスマホのアプリやランニングウォッチを使って、走行距離とタイムを計ります。データは大会主催者に送られ、完走や順位が決まる形式のマラソン大会で、GPSマラソンとも呼ばれます。主催者が決めた実施期間中に指定された距離を走りますが、コースは参加者が自由に決められるので、自宅近辺を走る人が多いようです。

主催地がどこでも、移動や宿泊をすることなく、全国どこからでも参加できます。参加費は、無料のものや、有料でも従来のマラソン大会より安いものが多いのも、オンラインマラソンの魅力の一つ。
ただ、開催地全体が盛り上がるお祭り的な雰囲気や、沿道の応援、他のランナーとの交流などは、オンラインではなかなか味わえないのが残念です。

オンラインマラソンが進化している!

筆者が初めての参加したオンラインマラソンは、2020年3月に開催予定だった名古屋ウイメンズマラソンの「救済措置的イベント」でした。マラソン大会中止とともに、「完走賞のティファニーのネックレスは、自力で累積42.195キロ走った人にのみ送る」というお知らせが来たのです。1人でコマ切れにフルマラソンを走っても、正直まったく楽しくなかったので、それ以来、オンラインマラソンには興味が持てませんでした。

ところが先日、ふと思い立って、久しぶりにマラソン大会の検索サイトをのぞいてみました。筆者が利用しているのは、ランネットというランナーのための情報サイト。会員登録すれば、マラソン大会の検索からエントリーまで簡単にできるので重宝しています。

ランネットのトップページには、ぼちぼち復活してきたリアル大会の告知もありましたが、目を引いたのが「GPSマラソン大会」のエントリー情報。リアル大会と並んで記載されていることは、それなりの内容なのかしら?という期待もあって、見てみました。

予想どおり、オンラインマラソンはものすごく進化していました!「リアル大会中止の救済措置」として、単に距離を走るだけでなく、目的もスタイルも多種多様なオンラインマラソンが開催されているのです。

オンラインマラソンに必要なアプリ

オンラインマラソンに参加する際、多くの大会では「TATTA(タッタ)」というトレーニングアプリを使用します。スマホにダウンロードすることで、自身の走行距離とタイムを計測し、大会運営側に伝えることができます。GPS機能付き時計と連動できるので便利です。


オンラインマラソンにエントリーしてみよう

オンラインマラソンは、GPS計測を行うこと以外、趣旨もスタイルもさまざまです。ランネット以外でも調べてみたので、紹介していきましょう。ここでは、目的別にオンラインマラソン大会を挙げてみました。

参加費無料で気軽に走る
札幌マラソン

45年の歴史を持つ札幌マラソンも、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、今年は開催中止となりました。その代わり、プロスポーツチームや企業と連携し、参加費無料の「SAPPORO応援RUN」を開催。9月15~28日の2週間で累計21.0975キロを走ります。GPSトレーニングアプリ「TATTA」による計測で完走が認められた人には、Vリーグのデンソーエアリービーズ応援Tシャツと、味の素の調味料とコーヒーが送られます。ランキング表示はないので競争心は満たされませんが、参加費無料で完走賞がもらえるなんて、これは走るしかありません!

距離やタイムを競う
the 3nd NET RUN2020

日本最大級の企業対抗駅伝など、豊富な運営実績を持つスポーツワンが開催するオンラインマラソン大会です。 2020年9月25日~29日の5日間で、規定の距離以上を走ります。ハーフ、10km、5kmの3部門があり、大会後にはランキングを発表。リアル大会に参加できない間、走るモチベーションを維持したい人におすすめです。

医療従事者を応援
MAURTEN CHARITY MARATHON

ランナーに話題のエネルギードリンクMAURTEN(モルテン)主催のオンラインマラソン大会。2020年9月19~25日に、各自TATTAを使って走るイベントです。
この大会の特徴は、MAURTEN JAPANがサポートする日本のトップランナーが多く参加すること。箱根駅伝の「初代・山の神」今井正人(トヨタ自動車九州)をはじめ、佐藤悠基(日清食品グループ)、村山謙太・紘太兄弟(旭化成)など、そうそうたるメンバーと一緒にレースを楽しむことができます。
もう一つ、この大会は、売上金の一部を日本赤十字社を通じて病院へ寄付するというチャリティイベントです。新型コロナウイルスと闘う医療従事者へエールを送りたい、という人は参加してみてはいかがでしょうか。

被災地を支援
東北・みやぎオンライン復興マラソン

東日本大震災の被災地を走る東北・みやぎ復興マラソンは、去年の台風による中止に続き、今年も新型コロナの影響で開催を見送りました。今年は10月3日~17日の2週間で、累計42.195キロを走るオンライン大会を実施。参加費は2500円です。オンラインマラソンへの参加が、被災地への経済支援になります。
参加賞は、復興メッセージムービーと、開催自治体の特産品です。特産品は、エントリー時に3種類から一つ選ぶことができます。レトルトカレー&ポタージュセットか、日帰り温泉入浴券&食事券か、牛タンかまぼこ&割れせんべいか。迷うところです。

東北・みやぎオンライン復興マラソン

東北・みやぎオンライン復興マラソンは、ランナー、地元の皆さん、協賛社の方々と共に創り上げる“新たな挑戦”です。

fukko-marathon.jp

特産品を手に入れる(1)
袋井クラウンメロンマラソン

GPSアプリTATTAを使い、2020年9月27日~10月10日に累積42.195キロ以上を走れば完走。この大会は、一般エントリーと、クラウンメロンエントリーの2種類があります。
一般エントリーは参加費2500円、オリジナルフェイスシールドの参加賞がもらえます。さらに、抽選でメロンやお米、お茶などが当たるお楽しみ付きです。
一方のクラウンメロンエントリーは、参加費6000円とやや高めですが、参加賞はフェイスシールドに加え、クラウンメロンが1玉!これはうれしいご褒美です。

リモートチャレンジ | 第32回クラウンメロンマラソンリモートチャレンジ by TATTA RUN【公式】

大会名 第32回袋井クラウンメロンマラソンリモートチャレンジ by TATTA RUN 主催 一般社団法人袋井市スポーツ協会 共催 袋井市、静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所、静岡新聞社・静岡放送 種目 フルマラソン(42.195km)

www.fukuroi-melmara.jp

特産品を手に入れる(2)
最東端ねむろシーサイドオンラインマラソン

2020年9月20日~10月11日に累積21.0975km以上を走れば完走となるオンラインハーフマラソン。この大会、参加賞はオリジナルスポーツマスク、完走賞は500グラム前後の花咲ガニ1杯!さらに、イベント終了後に、根室市の特産品100本が当たる抽選会を実施。当選者に郵送してくれるとのこと。走り終わってからもワクワクが続くこの大会、参加費4000円は高くない気がします。

リアルマラソンに近い雰囲気(1)
ロケットマラソン2020

2020年10月10~25日に累積で規定の距離を走るオンライン大会。この大会の特徴は、10月10日に東京で、10月25日に大阪で、リアル大会が開かれること。つまり、リアル大会とオンライン大会のハイブリッド形式です。そのため、10日は東京会場から開会式を、25日には大阪会場から閉会式を生中継します。閉会式では、東京・大阪・オンラインの全参加者対象に、ランニンググッズなどが当たる大抽選会を実施!もちろん、リアル大会に参加することもできますが、参加できなくても、その熱量は十分体感できそうです。

リアルマラソンに近い雰囲気(2)
越後謙信きき酒マラソン

2020年11月8日に、オンライン会議システム(Zoom)を使って開催されるマラソン大会。参加者は当日までに、自宅周辺などで「マイコース」を設定しておきます。当日は、通常のリアル大会コースである春日山近辺を走る(歩く)スタッフと、全国各地のランナーをZoomで繋ぎ、参加者に「春日山にいる気分」で走ってもらおうという趣旨です。
走行中は音声のみ繋ぎ、休憩時間にはビデオ通話に繋ぎます。現地の景色を見ることができるので、よりリアル大会の気分を味わえそうです。

さらに、この大会の最大の特徴は、エイド用の上越名物フードセットと、きき酒用の日本酒6本が事前に送られてくること!イベント終了後には、Zoom打ち上げ(後夜祭)が開催され、その際に「きき酒タイム」を実施するとのこと。走行距離やタイムの計測はないので、歩いたり、体調や天候によってはZoomを繋いで眺めるだけでもOK。参加費5000円は決して高くないでしょう。ただ、このような緩~いイベントなので、まじめに走りたいガチランナーには不向きです。

まとめ

今年は、東京マラソンをはじめ、マラソン大会が続々中止となり、走る意欲が低下しているランナーも多いでしょう。筆者自身、毎シーズン目標レースを決めて練習していたので、今年は全くやる気が起こりませんでした。今回、さまざまな趣向を凝らしたオンラインマラソンの存在を知り、俄然、やる気が出てきました。さっそく「東北・みやぎオンライン復興マラソン」と「最東端ねむろシーサイドオンラインマラソン」にエントリー完了!皆さんもオンラインマラソンで、走る機会を増やしてみてはいかがでしょうか。

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